今回は渡良瀬川西岸の草木ダムの西の山々を歩く。この稜線をどんどん登れば、袈裟丸山にまで行く。袈裟丸山の前衛峰といった感じである。まずは車を牛沢集落の道路わきに停め出発する。林道からの取付きが踏跡不明で分かりづらいが、地形図の点線を目指せば、やがてはっきりした尾根道となる。やがて857.3mの看板の付いた神戸山山頂に出る。この付近にもツツジの木がチラホラあり、目を楽しませてくれる。神戸山までよりは小中山までの方がツツジはたくさんあり、道も明るく楽しい。1,050m付近には露岩があり、ここからは袈裟丸山が見えた。小中山手前の地形図の点線道分岐辺りで、こんな静かな、そして平日に誰も歩いていそうもいない山で人と出くわした。相手も少し驚いていたようである。話をしてみると県有林の調査管理をしている方で、熊や鹿、イノシシなどの食害や伝染病の話などをたくさん聞かせてもらって、とても楽しい時間を過ごすことができた。しばらく登ると広くなったところがあり、西から林道らしきものが登ってきていた。ここからわずかで小中山山頂に着いた。一応少し先まで進み、その先のピークまで行った。ここから少し進めば、袈裟丸山へ行く沢入からの道に出るが、今回はピストンなのでここで引き返す。帰りは先ほどの地形図点線の分岐を登ってきた方とは異なる道に下った。道は登山道から作業道のような道になり、林道に出る。舗装林道を下りると最後にゲートが設置されており、東京農工大学演習林立入禁止の看板があった。静かなマイナーピークの歩きだったが、思ったよりも歩きでがあり、珍しい方とも出会えて楽しいものだった。
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