湯ノ沢山、弁天山の後は、駒戸山の登ろうとしたが、入山林道が通行止めだったので急遽予定を変更して、松田町の道沿いの山々をピークハントしながら下ろうということで、わたごさまを目指した。わたごさまは、松田川沿いの道に面した山の末端にある。山というよりこれから登る山の最初の丘程度である。道路から登山路は見えているが、車を停める場所がない。仕方がないので短時間であることから道の安全地帯の脇に停め、登り始めた。入口からして民家の軒先で取り合えず家人に挨拶をして、民家の横から登り始めた。登山路は最近整備されたようで、標識も新しいのがついているし、丸太の階段ステップもある。途中には富士見処の看板もあった。山頂の方からはチェーンソーの音が聞こえている。上がってみるとチェーンソーで丸太を切り、台座のようなものを作っている方がいた。折角なので挨拶をし、お話を伺ってみるとこの登山路の開削、石祠の塗装、枯葉の掃除、そして新しい神様のための台座づくりなどここの整備をほぼ一人ですべてされている方だった。従来の登山路は東の方からロープが付けられた斜面であったこと、ここから富士山が見えること、年に1度祭礼があること、最近足利百名山で登山者が増えていることなどいろいろな話を聞かせていただいた。ほんの短い登りだったが、地元の方に話を聞けて幸運であった。
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