荒海山は、私の家からは遠い。新潟県から行っても、栃木県から行っても約3時間かかる。そこで前日に登山口の戸坪沢に行って登ろうと計画した。前日あまり早く行っても眠れなかったり、面倒なので、前夜10時に家を出て、現地で3〜4時間眠ればいいかなと考えた。現地には予定通り着き、そのまま仮眠すると朝4時過ぎに目が覚めた。とりあえず朝飯を食べ、登山の仕度をして出発した。出発時には荒海山方面は濃い霧に包まれ足下の草や木の葉は濡れていた。国道から林道に入りしばらく歩く。数年前の集中豪雨で従来の登山道は崩落して通行止めとなっているので、この戸坪沢からのコースしかないようだった。林道には登山禁止のテープが貼られていたが問題なく登れるようだった。コースは渡渉点を過ぎると林道を外れ、登山道となる。ここからは尾根の急な登りとなり一気に汗が噴き出す。かなり朝から暑い。旧来の登山道に合流するまでは、草や木が茂っているところがあり、草露でズボンが濡れる。登山道のに合流するあたりで霧も晴れ、快晴の日差しが差してきた。ここまで樹林帯なので直射日光はないがそれでも蒸し暑い。檜(?)の巨木が多く見受けられ山深さを感じる。旧来の登山道に出てからも急な登りは続く、何カ所かロープの設置された滑る場所もあった。登り始めてからほぼ2時間で一旦樹林帯を抜けて、周辺の山々が見える傾斜の緩い場所に出た。ここから少しだけ鞍部に下り、最後の登りとなる。山頂手前ではロープの設置された急な斜面を抜けると岩稜の尾根となり、視界が開け、これから登る荒海山の山頂、周辺の山々も見渡せる。山頂直下にはかなり古くなった南陵小屋があり、すぐに山頂に着く。山頂からの景色は360度の大パノラマで今までの疲れを癒やしてくれる。山頂でのんびりしようかとも思ったが、ここは眺望が良い分どこにも日差しから隠れるところがなく実に暑い。パノラマをカメラに収めその後はすぐに下山に取りかかった。この日は2.5リッターの水分を持って登ったが、ここまでで1.5リッター消費してしまった。暑くてかなり大変である。この後はせっかく遠出をしてきたので、この近辺の七ヶ岳に登るつもりだったが、かなりバテてしまったので、道の駅湯西川の葛老山にして帰ることにした。山頂までは往復5時間の山だったが、夏のこの時期には暑くてつらい山だった。下山途中では2組4人の登山者とすれ違った。
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