塔の峰 塔ノ岳
栃木県日光市 標高 1,738m
【登山日】 2017年5月24日
【登山コース】
鳥獣観察舎[5:50]→乗越峠[6:23]→熊ノ平[6:52]→(道迷い)→日ヶ窪峠[9:22]→[11:17]塔の峰[11:44]→日ヶ窪峠[12:52]→鳥獣観察舎[14:10]
ネットで塔の峰に関する記事を見つけた。その中でもあにねこさんの記録に出てくる舟石新道という今は廃道に近い道が面白そうだということで早速出かけてみた。スタートは、銀山平から備前楯山の登山口である舟石峠に向かい、舟石峠駐車場の手前の鳥獣観察舎脇に1台分の駐車スペースがあったのでそこに停めた。車から外に出た瞬間から獣のにおいがしてかなり臭い。辺りを見回すと駐車した反対側に鹿の死骸があり、まだ少し内蔵も残っているようでその臭いだった。この辺は鹿が非常に多く、このあともう一つ鹿に死骸に出くわした。 最初は、車道から作業道には入る。しばらく登ると山腹を巻くように舟石新道が現れる。木の幹にはブリキの板が打ち付けてあり、これが道しるべとなっている。最初はうまく舟石新道にのることができた。しばらく登ると1251m峰との鞍部である乗越峠に出る。朝から天気が悪く少し霧も出てきている。1251m峰の反対側のピークに道が付いているので、一旦舟石新道を離れ、そちらに登り周辺を眺めたがあまり遠望は利かなかった。乗越峠から進むと少し開けた熊ノ平と呼ばれる鞍部に着く。ここから先の舟石新道は不明瞭となり、途中で完全に道を失ってしまった。帰りに舟石新道を辿って戻ったことからみると、どうやら舟石新道は丸石沢の源頭を巻くのだが私は手前から沢に近い方に降りてしまい、最終的には沢を渡り、向かい側の尾根(日ヶ窪峠付近から派生している)の急な登りを進んだようだった。しかし、実際には地図を見ながら自分の位置を何度も確かめ迷いながら進んでだいぶ時間をロスしてしまった。この尾根の稜線に出たところで自分の位置に確信が持て、尾根上のはっきりした踏み跡を日ヶ窪峠へ向かって歩いた。(この尾根道は丸石沢からのコースとして歩かれているようだった)舟石新道は、帰りにも感じたし、ネットの記録を見てもそうだが舟石峠方面からはブリキの道しるべが分かりづらく、反対からの方がたくさん付いているようだった。日ヶ窪峠では、道迷いから抜けて舟石新道に出た安心感とシロヤシオの美しさに魅せられ、近辺の1456m三角点でゆっくりと休んだ。 日ヶ窪峠から舟石新道を離れ、尾根をまっすぐ登り塔の峰に出るコースもあるようだが、舟石新道を歩くのが今回の目的の一つなので、少し遠回りにはなるが、舟石新道を塔の峰の真南辺りまで歩いた。途中には奇妙な石のモニュメントやコバイケソウの群生地などもあった。舟石新道から離れて、歩きやすそうな笹原を塔の峰の西側鞍部に向かい登った。この笹原はとても気持ちよく、幾本かの獣道が付いていた。どうにか塔の峰に到着したが、そのときには天気が崩れ始め付近は霧に覆われ何も見えない状態だった。しばらく休んでいると霧も少しは薄くなってきたが、全く遠望は利かず近隣の皇海山も庚申山も見えなかった。帰りは再び舟石新道に戻り、忠実に歩いて帰った。舟石新道のほとんどは斜面を巻いているので、片斜面を歩き続けることになる。そのため片足のふくらはぎ外側と膝に負担がかかり、思ったよりも足に疲労が残るようだ。今回は道迷いも含め時間がかかってしまいできなかったが、塔の峰から庚申山へ向かったり、反対側の中倉山の尾根を周回することもできるようなので、今度は季節を変えて秋にでももう一度歩いてみたいコースである。ともかく塔の峰付近の笹原はとっても素晴らしい景色だった。
鳥獣観察舎 つつじ 舟石新道の目印
乗越峠 ピークからの眺め 熊ノ平
日ヶ窪峠 1456m三角点 シロヤシオ
岩のモニュメント コバイケソウ 塔の峰への登り
塔の峰山頂標識 アカヤシオ 塔の峰から広がる笹原
TOP 記録 2017
inserted by FC2 system