大朝日岳 小朝日岳
山形県大江町、朝日町 大朝日岳(1,870m)、古寺山(1,501m)小朝日岳(1,647m)、鳥原山(1,429m)、
【登山日】 2016年10月20日
【登山コース】
古寺鉱泉[7:04]→古寺山[9:12]→小朝日岳巻道終了点[9:49]→大朝日岳[10:59]→大朝日小屋[11:11]→小朝日岳[12:22]→鳥原山[13:14]→鳥原小屋[13:35]→古寺鉱泉[15:18]
今年の夏に飯豊連峰に出かけたとき、月山とともに大きく見えた朝日連峰が印象的だった。ぜひ今年は登ろうと思っていたが、なかなか機会がなくやっと今回朝日連峰に出かけることができた。当初の計画は、古寺鉱泉から登り、竜門小屋あるいは狐穴小屋で一泊し、以東岳をピストンし下山するかもう1泊というものだった。しかしながら天候は日は差すが強風の荒天模様だったので、大朝日岳のみを日帰りで登り、車中泊で次の日に月山に登ろうと変更して出かけた。 ネットで登山口までのコースを検索すると新潟経由で登山口まで向かうのが、距離は短く高速料金も最も安くすむので、NAVITIMEのルート案内をプリントして出かけた。登山口までは5時間強のコースタイムだった。前日は日の出とともに登山開始を目指して、午前零時に渋川ICを出発し、胎内ICまで高速道を走った。胎内からは一般道を走るのだが、ここでプリントアウトしたものを忘れたことに気づき、後は高速で貰ったハイウェイウォーカーのきわめて大縮尺の地図だけで登山口に向かった。それでも朝日町までは順調にいったのだが、登山道への林道が良く分からず1時間ほどロスをした。近所を早朝散歩する人たちが現れて、この人たちに道を尋ねることができてやっと解決した。しかし、到着したのは予定した古寺鉱泉ではなく朝日鉱泉で、その上手前で交通止めとなっていて駐車スペースもなかった。仕方なく林道を戻り、昭文社の登山地図を頼りにどうにか古寺鉱泉にたどり着いた。時間はすでに6時40分となっていた。軽い食事をとり、出発した。 古寺鉱泉朝日館前の川沿いに登り始める。登りはハナヌキ峰から回り、下りは鳥原山経由で下るつもりである。天気予報よりも天気は良く風もない。登りの登山道は今が盛りの紅葉が見事である。朝日館のすぐ裏を急激に登りすぐに尾根道の登りとなる。ハナヌキ峰の手前まで来ると周辺の景色も開け遠くの山も見えてくる。さらに登ると古寺山頂上になる。ここからは小朝日岳の姿がよく見える。しかし、天気予報通りその奥の大朝日岳は重たい灰色の雲に覆われてその姿は見えない。天気はこれから崩れそうだったので、小朝日岳は巻き道でパスして大朝日岳への道を急いだ。ここからは今までに比べるとなだらかな登りが続くが、風が強く吹き始め、稜線上の吹きっさらしでは飛ばされそうな勢いである。さらにここら辺りで下山者とすれ違うようになり、ほとんどの方が山頂は風がきついから十分に注意してとのアドバイスをくれた。大朝日小屋付近になると霧も濃くなり、霧雨も降ってきた。したがって、大朝日小屋は突然目の前に現れたという感じだった。そこから、山頂まではすぐだったがさらに風は強く、山頂付近は生命の危険さえ感じるほどの強風だった。這うように山頂に行き写真を撮って早々に大朝日小屋に下り一息ついた。 下りでは鳥原山を回るので、登りで巻いた小朝日岳に登った。登りよりも雨の区域は広がり、鳥原山への道でも雨降りとなってしまった。登山口付近は晴れているようで、そちらからの光と近辺の雨で虹がしばらくの間見られた。鳥原山から古寺鉱泉へ行くには鳥原小屋は少し回り道になるのだが、風雨の中で昼食をとるのもつらかったので鳥原小屋に寄った。鳥原小屋は思ったよりもきれいで使いやすそうだった。付近には湿原もあり中々良いローケーションである。ここから登山口までの道は天気も晴れ、紅葉も美しく楽しい下りであった。下山後は大井沢温泉「湯ったり館」でゆっくりと入浴し、月山の駐車場まで行った。次の日は月山に登ろうと思ったが、一晩中強風が吹き荒れ、これでは大朝日岳の二の舞になりそうなので、早朝に諦めて帰宅することにした。
古寺鉱泉朝陽館 登山道の紅葉1 登山道の紅葉2
登山道の紅葉3 ハナヌキ峰方面 登りから振り返った景色
古寺山 小朝日岳 古寺山を振り返る
小朝日岳 小朝日岳巻道終了点 大朝日岳は雲の中
銀玉水分岐 大朝日岳山頂 大朝日小屋
小朝日岳の谷の紅葉 小朝日岳山頂
鳥原山手前の紅葉1 鳥原山手前の紅葉2 鳥原山山頂
湿原 鳥原小屋内部 登山道の紅葉4
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