酉谷山 酉谷山
埼玉県秩父市、東京都奥多摩町
酉谷山標高1,718m
【登山日】 2013年12月4日
【登山コース】
大血川渓流釣場[8:00]→[9:00]尾根上[9:07]→[10:03]檜植林地[10:11]→熊倉山合流点[10:37]→大黒[11:07]→[11:32]酉谷山[11:54]→酉谷山避難小屋[12:05]→酉谷山[12:27]→熊倉山合流点[13:12]→林道終点[14:23]→登山口[14:55]
今まで登ったことのない新しい山に登りたい。ピークハントがしたい。と考えて山を物色してみた。しかし、近隣はかなり歩いているのでなかなか登れる山が見つからない。高い山は雪があり、アプローチも遠い。そんな中で奥多摩の山を考えたが、高速代もここのところ嵩んでいるので、奥多摩湖側からは少しつらい。そこで秩父辺りで、奥多摩の山をと探し遂に大血川から酉谷山という昭文社の地図では点線の道を発見した。これを使って未踏の酉谷山に登ろうということで、平日休みを使って出かけた。(平日休みは人が少ないので、もっとメジャーな山の方が安全かもしれない。)冬の朝は寒いし暗いので、なかなか起きられない。仕方ないので、渋川ー藤岡間は高速を利用した。藤岡からはバイパスを走り、最近突き抜けた道をまっすぐに行くと三名湖を抜けて、鬼石町まで今までの道路より10分ほど早く着いた。その後は峠を越えて秩父へ、そして140号線から大血川渓流釣場方面に入り登山口に到着した。釣場の駐車場はロープが張り巡らされていたので、舗装道を進み広くなったスペースに停めた。
東谷林道(東大実習林ゲート) 迂回路の橋 クナイ沢橋(林道終点)
四段の滝 最初の目印ドラム缶 尾根
140号線からずっと前を走っていた車は、東京大学の演習林がある東谷林道にゲートの鍵を開けて入っていった。東大の関係者かと思ったが、林道を進んでみると林道の護岸工事をしていて工事関係者の車だった。この工事のため大血川の右岸は通れず、左岸をしばらくは歩いた。やがて道は右岸の東谷林道に合わさった。そこには看板があり、この迂回路はケンカ平歩道となっていた。その下には遭難者の探していますという看板もあった。林道を進むと林業用のモノレールや炭焼き小屋などがあり、クナイ沢橋で林道終点となった。今回、この山を登るに当たってネットで情報を検索していた。中には遭難記録まであった。その情報がなくてもほとんどのところは迷うことはなかったが、2つの情報は非常に役立った。1つはこの林道終点からの取り付きで、真っ直ぐ入ればよいということだった。入るとすぐにトラロープがあり、先には目印となるドラム缶もあった。斜面を踏み跡に従ってジグザグに登っていくと尾根に登りあげる。かなり傾斜もあり汗もかいてきたので一休みした。
尾根上の大きな岩(ここは右に巻く) 丸木橋(左上に登らず直進) 崩落地
かすれた標識 熊倉山からの道との合流点 小黒への登り
尾根を上がっていくと眼前には大きな岩が現れる。踏み跡はこの岩を右に巻いている。その踏み跡に従い檜の植林地方面に進むのが正解である。途中にはトラロープなどもあった。今回のネット情報で役に立った2つ目は、この道がやがて丸木橋を渡る道とその手前を上にあがる道に分岐するところである。正解は丸木橋を渡り直進するのである。するとその先は大きく崩落した斜面になっている。トラロープで補助されているが歩きづらい。その先に今日初めての古びてかすれた酉谷の看板があった。ここからほぼ1時間登って熊倉山から続く稜線に合流する。以前熊倉山に登ったときに離れてはいたが、熊が尾根を横切るのに出くわした。そんな経験から今回は林道を外れてからはずっと鈴をつけて登っている。この合流点から小黒までの登りはいろいろな踏み跡がありはっきりしないが登りはピークに向かえば小黒に着く。しかし下りはネットの遭難記録にもあったが迷いやすい。
小黒山頂 小黒の標識 小黒
酉谷山 南側の眺め 芋ノ木ドッケ方面
小黒から酉谷山方面に下ると鞍部の大血川峠に着く。この鞍部からちょっとで酉谷山の山頂に着く。山頂は思ったよりも広く、南側は開けて見える。富士山も見えるはずだが、今日は低いところに雲があり残念ながら見えない。ここでゆっくりと昼食を摂り休む。折角ここまで来たので酉谷山避難小屋も見ていくことにする。10分ほど下った斜面に張り付くように新しい小屋があった。中もトイレもきれいで一度は泊まってみたい小屋である。現在は小川谷林道からの道が通行止めのようで小屋からの下山路にもロープが張られていた。もう一度酉谷山に戻り、いよいよ下りにかかる。小黒まではどうということはないが小黒から熊倉山との分岐までは地図とコンパスで確認しながら下る。冬枯れで見通しが良いことと天気も良いのでほとんど迷うことはなかった。後はひたすら下り登山口に着いた。今回のコースは標高差が1100m以上あり地味なコースだが歩きでのあるものだった。この近隣にある矢岳も地味できつかったが、酉谷山も秩父側からはきつい登りだと思う。
酉谷山避難小屋 避難小屋内部 小川谷林道通行止の看板
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