タカマタギ・日白山縦走 タカマタギ
新潟県湯沢町 棒立山(1,420m)、タカマタギ(1,529m)、日白山(1,631m)、東谷山(1,553m)
【登山日】 2013年3月17日
【登山コース】
土樽駅[5:45]→取付点[6:49]→[7:50]1,040m[8:00]→棒立山[9:05]→[9:44]タカマタギ→日白山[10:48]→[10:52]1,519mピーク[11:10]→東谷山[11:40]→二居バス停[13:10]
先週登った赤沢山の絶景に味を占め、是非今週も雪山に登りたいと思い、ネットでいろいろな山を物色した。その中で候補に挙がったのが、タカマタギ、日白山などの新潟側の上越国境の山々だった。以前に聞いたこともあったのでタカマタギにしようとネット検索をかけて情報を得た。するとその中の一つにタカマタギ、日白山、東谷山と日帰り縦走した記事が引っかかった。これは候補の山を一辺に楽しめるではないかと言うことで、計画を広げて縦走することにした。 バス、電車をつないで駐車地まで帰ってこなければならないので朝5:30土樽発を目指して早朝家を出た。高速を使い湯沢ICまで出たので路面には雪もなく、凍結した箇所もなかった。湯沢から土樽まで戻る道もスキー場の近辺のせいかよく除雪されていて路面には雪はなかった。タカマタギ登山口の毛渡橋付近に着くともうすでに10台近くの車両が駐車していた。帰りのことがあるので私は土樽駅に行ったが、ここもほぼ満車状態で1台分だけ駐車余地があった。これだけ人が入っていればラッセルして登る心配はないようだった。仕度を調え、除雪された道を毛渡橋まで歩いた。駐車車両は先ほどよりまた増えていた。ここで川の左岸を行くはずだったが、勘違いをして右岸を進んでしまい発電所まで行って戻ることになった。時間のロスである。毛渡橋を渡って右岸に入る道にはまだ1メートル近い雪が残っていた。高速の下や上越線の鉄橋の下は雪がなく、それ以外は雪ということでワカンを履くのをためらったので、ズボズボと雪に踏み込んでしまった。林道に入ったところからワカンを付けて歩き出した。取り付き点は間違いようもないほどハッキリとたくさんの足跡が付いていた。
土樽駅 上越線鉄橋 取付からの登り始め
棒立山 谷川連峰方面 1,040m付近
毛渡橋付近が554m、棒立山が1420mということで900mの標高差をがあり、最初から急な尾根をひたすら登ることになる。朝日が昇り始めるのか正面の雪山はモルゲンロートでピンク色になる。まずは情報にあった鉄塔に着く。更に左側が雪庇となった尾根を登る。雪も締まってきていて歩きやすい。1,040m付近の小ピークで一休みして朝食を摂る。天気は素晴らしく絶好の登山日和である。ここまでで私を含め5組10数人がほぼ同じようなペースで登っていく。まさかこんな雪山がこんなにぎやかなコースとなるとは思っても見なかった。ここから棒立山までは更に急な直登となる。あえぎながら登っていると長靴でどんどん登っていく方に、「ワカンよりもアイゼンを付けて登った方が良いよ。特に下りはワカンは滑るよ」とアドバイスをいただいた。なるほど潜ることがなければアイゼンの方が歩き易い。この辺が経験と知識のないところだと反省した。棒立山の山頂からは目の前にタカマタギが聳え、更に周囲の上越国境の山々も見え、絶景でお腹いっぱいになるほどの素晴らしさである。棒立山山頂は雪の下が空洞になっているようで、雪の下に落ちたところでは腰の辺りまで入ってしまった。
雪の花に覆われた木々 雪の花に覆われた木々2 巻機山方面
棒立山への急登 タカマタギへの登り 日白山(写真右奥)
タカマタギへも一旦下ってから更に急登を登る。しかし登ったその先は棒立山以上の大眺望が開けた。ここまで登るのに朝出発してから4時間近くかかったがその疲れも忘れさせてくれる素晴らしい眺めである。しばし写真を撮り眺望を楽しんだ。しかしまだ先があり、この後どれくらいの時間がかかるか分からなかったので日白山を目指した。先ほどから一緒に登ってきたグループの殆どはここが目的地のようだったが、1グループだけ私と同じように日白山に向かった。タカマタギから日白山までの稜線はタカマタギまでの急登とは異なり、ほどほどのアップダウンで行くことができた。左手には谷川連峰の山々、右には苗場山方面の山々見え、まさに雪の稜線散歩である。日白山には下から見るとすでに20人近い団体が山頂にいるのが見えた。二居方面から登ってきたのだろう。あまりの多さに山頂は敬遠し、更に先の1,519mピークで昼食休憩にした。
1,581mピーク 日白山山頂 棒立山、タカマタギ
苗場山方面 雪庇の道 日白山
東谷山へは見た目よりは簡単に登れた。ここで12時前だったので湯沢から土樽まで戻る電車は午後3時台にゆっくりと乗れるだろうとやっと時間を心配することもなくなった。正面にみつまた・かぐら・田代のスキー場を見ながら二居に向かって下った。しかし、ここは標高が下がると雪がぐずぐずで幾度も踏み込むことになった。ワカンに履き替えても見たがやはり歩きづらかった。予想より時間がかかり二居の集落まで降り着いた。バス停に向かうと運良く10分待ちですぐに湯沢行きのバスは来た。湯沢駅には2時頃に着いたので15:05上越線上り電車に乗るまでおみやげ屋などを散策して時間をつぶした。駅の中も帰りの電車もスキー客でとても賑やかだった。したがって帰りの高速も大渋滞をしていたので月夜野から17号で帰った。今回の山行は、結構きつかったがともかく好天に恵まれ最高の眺望を見ることができて最高のものだった。
東谷山 苗場山(スキー場も見える) 二居への下り
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