天城山 万三郎岳山頂
静岡県伊豆市、東伊豆町 万二郎岳(1,299m)、万三郎岳(1,405m)
【登山日】 2012年12月23日
【登山コース】
登山口駐車場[6:43]→四辻[6:56]→[7:35]万二郎岳[7:45]→[8:37]万三郎岳[8:42]→涸沢分岐[9:08]→駐車地[10:08]
今年の年末は、世間よりも1週間ほど早く年末の休みを取る計画をしていた。この休みは、現在離れ離れに住んでいる子供たちのところを訪ねながら登山をしようと計画した。時間はあるがお金はないので、車中泊と子供のアパートに泊まることにした。まずは静岡に住む上の子のところを訪ねるついでに、百名山の天城山に登ることにした。子供のところと天城山の登山口は、同じ静岡でもかなり離れているので、登山口の駐車場へ前日に行き、車中泊をすることにした。渋川から関越道、圏央道、富士五湖道路と高速を繋ぎ御殿場までは笹子トンネルが閉鎖されているため車も少なく順調に行った。しかし、沼津、三島から先の伊豆半島は道も狭く、温泉地ごとに渋滞気味でかなり時間を食ってしまった。後で感じたが、伊豆半島は有料道路をうまく使うべきだった。特に冷川から天城高原間は、道が極端に狭く大変だった。到着した登山口駐車場はトイレが工事中で、簡易トイレが設置されていた。天気は悪く一面は霧に覆われ視界はほとんどなかった。夕飯を作り、することもないのでもう7時には寝てしまった。私のRV車は後部座席と荷物置きがフルフラットになるので、そこに厚手の銀マットを敷き、長座布団、シュラフ、羽毛の掛け布団と万全の防寒体制なので実に快適に寝ることができた。朝目覚めると前日には1台も駐車車両はなかったのに、いつの間にか10台ほどが周りに停められていた。十分に睡眠をとったことと周りが少し騒がしくなってきたので、まだ薄暗かったが簡単な食事をして出発することにした。天気は相変わらずの霧模様でほとんど周辺の展望はなかった。
ヒメシャラの木 万二郎岳への登りの階段 万二郎岳
馬酔木のトンネル 鞍部への急な下り 霧氷
登山口から歩き始めようとするとタクシーできたグループや駐車場から先行したカップルなどこんな時期のこんな陽気なのにすでに歩き始めていた。やはり百名山だからだろう。道は思ったよりも足場が歩く、大雨で削られているところもあった。四辻までは林の中で暗い。四辻から万二郎岳までは登りで途中には階段も設置されていた。万二郎岳の山頂も霧で覆われ展望もなく、寒い。ここで手袋が片方ないことに気づき、ザック中などを探していると先ほど追い越したカップルの男性が登ってきて、途中で落とした手袋を持ってきてくれた。山で会う人達は何て親切なんだろうと感じ、感謝の言葉を述べた。万二郎岳からは大きく下り、馬の背に出る。ここには展望台と思われる岩場もあるが、霧で何も見えない。石楠台(はなだい)と呼ばれるシャクナゲの群落を通り、稜線を万三郎岳へ登る。この辺から北からの風が強くなり寒い。やがて樹木には霧氷が付き始める。こんな寒々とした光景だがやはり伊豆は群馬より暖かく感じる。実際暖かいのかもしれない。
馬酔木に着いた霧氷 霧氷に覆われた尾根道 万三郎岳
涸沢分岐点 苔むした登山道 僅かに見えた下界の街並み
万三郎岳で休んだ後は、周回コースをとるので先に少し進んでから涸沢分岐まで下り、戻る。天城山はまるで鹿に木の皮をはがされたような木肌のヒメシャラが目立つ。この道の途中にはヒメシャラの群落もあった。登りに使ったコースよりもこちらの方が山が深い感じがし、岩場もあり険しい場所もあった。標高が下がってくると霧も少し晴れ、下界の街並みも遠く見えた。さすがに百名山で、戻る道ではたくさんの人とすれ違った。駐車場に着いてから朝食のパスタを食べた。帰りは伊豆スカイラインを天城高原から冷川まで利用し、途中にあった万天の湯に入った。子供は仕事で忙しいとの事だったので、寄っただけで明日の登山口である関ヶ原に向かった。
ヒメシャラとヒノキの境界の道 四辻 登山口
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