本仁田山・川乗山・棒ノ嶺 本仁田山
東京都奥多摩町、埼玉県飯能市
チクマ山(1,040m)、本仁田山(1,224m)、川乗山(1,363m)
日向沢ノ峰(1,356m)、長尾丸山(958m)、槙ノ尾山(945m)、棒ノ嶺(969m)
【登山日】 2012年6月5日
【登山コース】
鳩ノ巣駅[4:18]→チクマ山[6:09]→[6:46]本仁田山[6:56]→大ダワ[7:20]→[8:39]川乗山[8:51]→踊平[9:25]→日向沢ノ峰[9:50]→長尾丸山[11:07]→[11:50]棒ノ嶺[11:55]→[12:42]清東橋{12:58]⇒[13:13]川井駅[13:48]⇒鳩ノ巣駅[14:00]
前回同様平日の休みとなったので、再び味をしめ奥多摩方面を縦走する計画を立てた。他の場所に比べてバス便が意外と多くあるのでバス利用の縦走登山を考えた。その結果非常に少ないが川井駅とその谷奥の清東橋の間にバス便が有り、これを利用すればかなりの距離を歩かずにすむコース計画が立てられると思い情報収集した。いつも拝見しているハイトスさんの記録に、最近、本仁田山・川乗山をピストンしたものが有り、これに棒ノ嶺方面を組み合わせれば十分に楽しめそうだと思い出発した。前回同様深夜1時過ぎに家を出発したが、距離も短く、道に慣れたので3時には鳩ノ巣駐車場に到着した。(この駐車場が無料であることもハイトスさんの情報によった。)まだくらいので明るくなるまでと仮眠したら、10ほど寝過ごし4時20分ころの出発となってしまった。
鳩ノ巣駐車場 登山道 檜の植林
花折戸尾根 ツツジ チクマ山
本仁田山へ向かう花折戸尾根へは駐車場正面の川に架かった細い橋を渡る。最初は植林の急な斜面で暗い。ひとしきり登ったところで下にダムのようなものが見えた。さらに進むと開けてきて、明るくなるが足下の道には草が覆いズボンが朝露で濡れてくる。さらに進むと明るい檜の植林地となり歩きやすくなる。やがて植林が切れ開けた斜面となる。振り返ると今登ってきた花折戸尾根が見えた。やがて日向からのゴンザス尾根と合流し、傾斜が少し緩みその先でチクマ山と標識のあるピークにでる。チクマ山からは一旦下り、再び急な登りを上がると少し広々とした本仁田山山頂に出る。天気は悪く、視界の効くはずの南側も霧に覆われ眺望はなかった。山頂には壊れかけた小屋と大きな山頂標識があった。南斜面には今が盛りのツツジがきれいに咲いていた。
新緑の登山道 本仁田山山頂 山頂付近のツツジ
合流点 大ダワ 鋸尾根の登り
本仁田山からは勿体ないほど大きく下り、やがて鳩ノ巣駅からの本仁田山を経由しないコースなどとも出会い、大ダワに出る。ここで分岐するはずなのだが、ウスバ乗越ルートは『足毛岩方面崩落のため通行止 2012.5.28』とあるので、選択肢はなく直進するのみである。さらにその先の分岐も鋸尾根を登るしかない。このコースは岩場の防火帯を登っていくので足場も悪く急峻である。踏み跡は右側を行くものと左側を行くものの二つがついていたので、歩きやすそうなもや踏み跡のはっきりしたものを選び歩いた。いくつかのピークを越えると再び鳩ノ巣駅方面からの登山道と合流した。ここが舟井戸のようだった。ここからは踏み跡がはっきりした登山道となり、山道を巻くように登り川乗山の肩に到着する。ここから北の眺めも得られるはずだが相変わらずガスっていて何も見えない。ここからわずかに登り川乗山山頂に出る。ここからは前回歩いた岩尾根や雲取山も見えるということで楽しみにしていた。しかし、しばらく待ってみたが残念ながら何も見えなかった。ここまで誰と会うこともなく本当に静かな山歩きである。
舟井戸 川乗山肩付近のツツジ 川乗山山頂
踊平付近の林道 日向沢ノ峰 登山道
ここまで予定より遅れ気味である。ともかく清東橋バス停に12:58までに到着しないと帰るのが大変になってしまうので、ここから少しスピードアップして行くことにする。多少の登りはあるもののこれからは下り基調の歩きとなるので時間短縮はできるだろうと甘く考えていた。川乗山から踊平まで大きく下る。踊平付近では舗装された林道が足下に見える。登山道と交差しトンネルになっているようにも見える。ここからの登りも防火帯で広く切り開かれた斜面を登る。どうにか疲れた足で登り切ると日向沢ノ峰は岩場の上にあった。相変わらずガスっていて遠望はきかない。ここから急な斜面を一気に下る。足下は滑り帰ってスピードは上がらない。最初に有間山との分岐にであった。棒ノ嶺方向と思う尾根には送電監視路を示す黄色いポールがあるだけである。不安になりながらどんどん進んでいくと送電鉄塔に出た。この先も大丈夫だろうかと不安になりながら道を見ると踏み跡もしっかりしていたのでともかく進んでみた。やがて棒ノ嶺への道標が出現して一安心である。小さなピークをいくつも超えて稜線に沿ってどんどん進む。地図にはない無名峰ながらいくつかのピークには赤テープが貼られ上には『山ナシ山』や『クロモ山』などと書かれていた。長尾丸山まで達したところで、どうにかバスに間に合いそうなめどがついてきた。
鉄塔 急な下り登山道 長尾丸山
埼玉県側の眺め 棒ノ嶺 檜の植林地の急な下り
12時前に棒ノ嶺に着くとここで今日初めての登山者にあった。山頂付近の広場には数組の登山者があり、殆どの人たちは東側から来たか、直接百軒茶屋から登ってきているようだった。私のように県界尾根から来るものは希のようだった。それでもここからバス停まではコースタイム50分ほどだったので水分補給のみで下山にかかった。棒ノ嶺からの下山路も急で滑りやすい。どうにか林道近くまで来たと思われた沢沿いの道は狭く滑りやすくて余計に歩くのに時間がかかりなかなか林道に出ない。ほぼコースタイム通り棒ノ嶺山頂から百軒茶屋までは40分かかってしまった。これはともって急いで舗装道を下りバス停には42分に到着した。まだバスは来ていなかった。いつの間にか時間を勘違いして12:48と思って急いだが、時刻表を見ると12:58と十分に時間はあった。この後はバスで川井駅まで行くと到着と同時に下り12分の電車は走り去り、次の48分を待ち鳩ノ巣駅まで帰った。今回は天気には恵まれなかったが、奥多摩を十分に歩くことができ、新緑とツツジ、そして静かな山歩きが堪能できた。
百軒茶屋 清東橋バス停 川井駅
TOP 記録 2012
inserted by FC2 system