唐沢山(猿ヶ京) 唐沢山
群馬県みなかみ町 上ノ山(1,048m)、唐沢山(1.243m)
【登山日】 2011年11月17日
【登山コース】
巡視路入口[13:10]→9号鉄塔[13:33]→上ノ山[13:57]→[14:52]唐沢山[15:00]→7号鉄塔[15:28]→駐車地[15:56]
もう紅葉には遅いかもしれないが久しぶりに群馬300山の未踏の山に出かけることにした。風は強いが、天気は素晴らしく良い午後に簡単に登れそうな猿ヶ京の山である唐沢山に登った。コースは旧三国街道と合わせていろいろあるようだったが、多くの人が国道17号線を自転車で下る縦走をしていた。残念なことに私は自動車に積める自転車を持ち合わせていないし、公共交通機関もこの道沿いにはないようだったので、周回あるいはピストンでコースを設定するしかなかった。そんな中で見つけたのが、新三国大橋の手前から送電巡視路を利用して旧三国街道に出るものだった。これを使って上ノ山まで登り唐沢山まで行って、できれば唐沢山南側の尾根を下るあるいは来た道を戻るというコースを考えて出発した。車はテルメ国境先のカーブ付近の路肩に停めて出発した。
三国峠方向に向かって写真の右側に巡視路入口がある 9号鉄塔巡視路入口 巡視路
紅葉 9号鉄塔 10号鉄塔
送電巡視路は地形図の破線の通りで、写真にある「法師 長寿館」の看板の道を隔てて反対側にある。入口には「巡視路 No.9」と書かれていて分かり易い。ここから9号鉄塔までの道は良く整備されていて歩きやすい。途中には最後の紅葉の木々も見られ気持ちの良い登りである。樹林の間からはこれから登る唐沢山も見えた。巡視路入口にはこの巡視路の関係者の車が停まっていた。鉄塔9号に近づくと鉄塔付近の草刈りをしているのかその機械音が上部に響いていた。9号鉄塔の手前は急な登りになっている。ここをゆっくりと登ると先には10号鉄塔が見え、ここへの道もかなり急ではあるが良く整備されていた。草刈りをしている人たちはちょうど10号鉄塔の下辺りで作業をしているようで、脇を通るときに挨拶を交わした。10号鉄塔から先は数10mの間茨などのある藪だが、それほど深くなくすぐに終わる。終わったところは南側の樹木が刈り払われてないので赤谷湖方面の眺めが素晴らしい。その後は枯れ葉でフカフカした林の中の急登を登り上げると稜線上は旧三国街道の整備された道となっている。ここを少しだけ三国峠側に辿るとそこが三角点が設置された上ノ山となっている。ここには数枚の山名板や赤いリボンなどがついていた。マイナーなピークの割には賑やかである。
赤谷湖方面の眺め 上ノ山 三国峠まで7kmの道標
樹間から雪に覆われた谷川連峰 三国峠まで6kmの道標 唐沢山山頂
上ノ山からは大きく下り、その後平坦な道を進む。途中には三国峠まで8km、7kmと道標が1kmごとに設置されている。三国峠まで7kmの道標を過ぎた辺りから唐沢山への登りとなり、道はジグザグに進む。山の北側に道があるので先日の寒波で上越国境の山々を白くした影響がここにも残り、所々に雪が残っていた。また木々の間から谷川連峰が白く見えた。三国峠まで6kmの道標付近で左側に唐沢山の山頂が見えてきたので、踏み跡はなかったが街道を逸れて山頂に向かって直登した。山頂にも雪は残っており、先ほどの上ノ山より賑やかに山名板やリボンが付けられていた。山頂は樹木に覆われて展望はないが、木々が葉を落としているので樹木の隙間から谷川方面などを見ることができた。山頂北側にはテープでマーキングされた道があるようで、先ほどの街道をもう少し進めばその入口があったようだった。また、この山頂から南側にもはっきりとした踏み跡があり白いビニール紐が続いていた。これを拾っていけばどうにかこの南斜面を降りられそうなのでここを下ることにした。
山頂三角点 尾根下りから見た赤城山方面 7号鉄塔
7号鉄塔下り(国道17号線が見える) 7号鉄塔下り 国道17号下山地点(中央に見える階段を下りてきた)
この下りは山頂から派生する真南に向かう尾根に沿っているようで、分かり易くビニール紐もマーキングされていた。途中からは樹が途切れ赤谷湖を望める場所もあった。ひたすらこの道を下るとやがて7号鉄塔に出た。地形図で見ると17号から法師温泉に分岐している道の1kmぐらい三国峠よりに出たようだった。送電巡視路を少し下り、山を少し巻く道を西に進むと鳥居のある神社への参道に突き当たった。どうやら先ほどの7号送電鉄塔の下辺りに社があったようだった。参道を下ると国道17号へはコンクリートの立派な階段を下りて出た。後は国道を歩き新三国大橋を渡り駐車地に着いた。あまり期待していなかった山だったが絶好の天気と紅葉に恵まれ大満足の山歩きとなった。またこの季節に今度は三国街道をもっと歩きたいものだ。
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