愛鷹山 愛鷹山
静岡県沼津市、富士市、裾野市、長泉町
愛鷹山(1,187m)、位牌岳(1,457m)、袴腰岳(1,248m)
【登山日】 2011年11月12日
【登山コース】
水神社[6:06]→[7:13]つるべ落としの滝[7:22]→[8:51]位牌岳[9:03]→一服峠[9:35]→袴腰岳[9:48]→馬場平[10:09]→[10:39]愛鷹山[10:54]→柳沢橋[11:41]→水神社[12:14]
今年から子どもが沼津に住み始めたので旅行を兼ねて遊びに出かけた。そのついでに、富士山の前衛峰である愛鷹山に登ってきた。この山は以前に東名高速を走っているときに富士山の前にきれいな山並みがみえ、気にかかっていたので山名程度は調べていた。今回は改めてコース検討するために詳しく調べると途中の鋸岳付近は崩落が激しく通行禁止のようだが、他の峰は問題ないようだった。この山は大きく、周辺の交通の便も悪いので縦走するのは難しそうだった。したがって、選択肢はほぼ3つのコースのようだった。1つめは南西の大棚の滝方面から愛鷹山を往復するコース、2つめは北側から黒岳、越前岳、呼子岳を周回するコース、そして3つめが南側の水神社から位牌岳、袴腰岳、愛鷹山と周回するコースだった。どれも魅力的だったが、子どもの所に午後の早い時間に行かなければならない用事もあったので、沼津市内から一番近い3つめのコースに決めた。沼津には関越道、圏央道、中央高速、富士五湖道路と高速道路をつなぎ金曜日には入っていたが、子どもが残業で遅くなるとのことだったので、直接水神社の駐車場に向かい、そこで車中泊することにした。群馬に比べて沼津は暖かく、寝袋一つで十分だった。また、辺りも静かでよく眠れ起床予定の5時を1時間も寝坊し、6時近くに目覚めた。仕方がないので朝食もザックに詰め込みすぐに出発した。
水神社 林道ゲート 朝焼け
登山道1 つるべ落としの滝 紅葉1
まずは水神社駐車場上の鎖の架けられた舗装林道を歩く。しばらく行くと林道はゲートで塞がれた林道との分岐に出る。今回進むのはこのゲートに塞がれた道なのでゲートの脇を通り抜けて進む。やがて橋のたもとの広場のようになったところに出るとここには案内板があり、ここからつるべ落としの滝から位牌岳に行く登山道が始まる。道は整備されていて歩きやすい。沢沿いの道などを歩きほぼ1時間程度でつるべ落としの滝に出た。辺りは紅葉も始まり、滝も予想以上に大きくなかなかの眺めである。ここで休憩し、朝食を摂った。
紅葉2 袴腰岳からの登山道との合流点 南アルプス?
南アルプス? 位牌岳 大岳、駿河湾方面
位牌岳山頂 富士山 越前岳と富士山
つるべ落としの滝からの道はちょうど滝の横を高巻く感じで、かなりの急登である。やがて滝上に出ると傾斜も緩み今までの谷間の道から開けた道となり、後ろを振り返れば町並みも少し見える。この道は登山地図には記されていないらしいが(未確認)踏み跡はしっかりしているし、道標も設置されていた。池ノ平からの道と合流し、次に袴腰岳からの道と合流すると稜線に出て一気に景色が開ける。登ってきた後ろ側には箱根方面の山並み、西側には駿河湾と南アルプス方面の山並み、そしてこれから目指す位牌岳、位牌岳から袴腰岳に続く稜線が見え実に気持ちの良い場所である。ここから位牌岳までは20分ほどの急登で着く。位牌岳山頂は平らで広く、たくさんの山名板が設置されていた。写真のものは3Dで作られており、袴腰岳にも同じものがあった。位牌岳山頂は樹木に覆われ木々の間からしか富士山は望めないが、少し北側に進むと樹木も切れ愛鷹連峰北側の山並みと富士山がきれいに見えた。ここまでの天気は良く眺望を十分に堪能できた。
袴腰岳への登山道 一服峠 富士山2
袴腰岳 馬場平 愛鷹山
位牌岳からは一旦合流点まで戻り、稜線を袴腰岳へ向かって歩いた。稜線上のコースはよく手入れされ、歩きやすく眺望も素晴らしい。少し歩いては振り返り富士山を眺め、また少し歩いては冠雪した富士山を眺め歩いた。ところが途中からは雲が増えてきて富士山も隠れたり、これから進む稜線に霧がかかったりの天気になってきてしまった。雨が降るような天気ではないが、ガスで景色は遮られてきた。このコースにも道標はポイント毎に付けられて迷うことはない。しかし、この道標に記されたコースタイムは60歳のものとなっていたが、かなり厳しいもので多くの人はこのコースタイムでは苦しいのではないかと思われた。一服峠、袴腰岳と進み馬場平という広く平坦な場所に出たが、今日のコースでここが唯一踏み跡が不鮮明で、思わず尾根の先端部に誘われて道を誤って進んでしまった。馬場平から一旦下り、鞍部から登り返すと愛鷹山の山頂に出る。愛鷹山はそれほどマイナーな山ではないと思うのだが、今日これまで一人の登山者とも会っていない。山頂は周囲が雲で覆われてしまい、全く展望がなくなってしまった。帰りは先ほどの馬場平からの鞍部まで戻り、沢を林道まで下り、林道を進むと最初の案内板のある広場に出た。水神社の駐車場の戻ってから、水神社を見物した。汗をたっぷりかいたので事前に探していた公共施設の風呂(800円)に入り、子どもの所に向かった。前半は天気に恵まれ、群馬では味わうことのできない海の景色と富士山を堪能できて満足な山歩きだった。今度は北側の越前岳の方も歩いてみたいものである。
  
愛鷹山山頂鞍部からの沢の下り 紅葉3
位牌岳登山道との合流点 水神社 水神社の滝
TOP 記録 2011
inserted by FC2 system