赤倉山(赤湯) 赤倉山
新潟県湯沢町 赤倉山 標高 1,938m
【登山日】 2011年8月28日
【登山コース】
林道ゲート[7:40]→鷹ノ巣峠[8:32]→赤湯・山口館[9:10]→昌次新道分岐[9:27]→赤倉乗越[10:47]→[12:40]赤倉山[12:55]→[14:36]赤湯・山口館[14:45]→鷹ノ巣峠[15:29]→林道ゲート[16:21]
諸般の事情でなかなか今夏は山に出かけることできないでいた。どうにか出かけようかと思えば天気はいまいちである。この日曜日も群馬県内は期待できないが、新潟は比較的良さそうだということで新潟の山を物色した。アプローチにあまり時間がかからず未踏の山ということで探したがなかなか見つからない。そこで苗場山でも行くかと思い、見つけたのが苗場山の赤湯ルートだった。しかし、このコースを1日で歩くにはかなりの時間を要する。そこで、昌次新道はいずれ歩くとして、道は悪いが比較的近い赤倉山に出かけることにした。ネットでこちらから佐武流山に登った記録も見つけたので下見も兼ねて出かけることにした。
駐車スペース 登山口 佐武流山周辺森林生態系保護地域
赤湯コースへは国道17号線から苗場スキー場、苗場プリンスホテルの前から入る。ここでは何かのコンサートでもしているのか広い駐車場にテントがたくさん張られ、多くの人が朝からいた。ホテル前からドラゴンドラの乗り場の方に向かい、やがて赤湯ルートへの林道に入る。舗装もされておらず、狭い道だが整備されていて普通車でも問題なく走れる。やがて林道は鎖の架けられたゲートに達する。駐車スペースはここから左に降りると10台分ぐらいある。ほとんどいないのではないかという予想に反してすでに6台ほどの車が停まっていた。登山のためなのか秘湯ブームのせいなのか定かではないが意外と人に入っていることに驚いた。歩き始めてしばらくは林道歩きである。途中には「佐武流山周辺森林生態系保護地域」の看板なども立てられていた。やがて林道も終点となると川を渡る鉄の橋「榛沢橋」にでる。ここからいよいよ山歩きとなる。傾斜もきつく木の根の張った登山道となり本格的な山歩きである。ここに来る前には林道ゲートから赤湯までは沢沿いの平坦な道を歩くのだろうと勝手に想像していたのでかなり意外だった。標高差200m以上を登り上げると鷹ノ巣峠に到着する。ここで一休みする。
榛沢橋 登山道 ブリキの標識
鷹ノ巣峠 見返りの松 赤湯手前の橋
鷹ノ巣峠から見返りの松までは片勾配の斜面を歩くことになる。赤湯手前からは急なつづら折れを川に向かって急激に下る。川に出たところには榛沢橋と同じ足下がメッシュになった鉄の橋がある。これともう一つの鉄の橋を渡ると赤湯の露天風呂が見える。女性が一人露天風呂のある河原にいるだけで、山口館も静かであまり人の気配がしない。風呂は名前の通りまさに赤湯だった。しかし、川が近いせいか硫黄臭はあまりしなかった。山口館からは川伝いに歩くと再び鉄の橋があり、これを渡り、しばらく登ると苗場山に向かう昌次新道と赤倉山へ向かう道の分岐に出る。天気はスタートから比較的良く日差しもあったが、苗場山方面は上部に雲がかぶっていて、いまいちである。ここで今日2度目の休憩を取る。
赤湯温泉露天風呂 山口館 笹に覆われた登山道
ここから赤倉山への道は、事前のネットの情報では道形ははっきりしているが、あまり歩かれていなので笹が覆い被さりかなり歩き辛いとあった。覚悟して進むと入り口から笹が茂り、前日の雨によって葉についた水でズボンが濡れてきた。早速カッパのズボンをはいた。進むうちに笹はそれほどではなくなり、道形もはっきりしていた。しかしこれは序の口でその先がすごかった。1465mのピークを過ぎてから一旦下り再び登り始めると斜面の傾斜は急になり、笹が身長を超えるほど茂っている場所も出てきた。足下には道形はあるが上からははっきりしないまさに軽度の藪こぎ状態の登りとなった。笹についた水でもう全身びしょ濡れになり、傾斜が増すことと濡れていることで足下は滑り始めた。特に赤倉山への最後の登り付近はほぼ藪こぎで笹の茎に捕まりながら滑らぬように笹をかき分け登った。もうほとほと厭になっていたが折角ここまできたのだからピークハントだけはして帰ろうと自分に言い聞かせてどうにか赤倉山までがんばった 。笹の海を抜けると稜線に出る。そこは佐武流山と苗場山を結ぶ新たに作られた登山道で、良く刈り払われていた。ここから1分ほど佐武流山方面にいくと赤倉山の山頂標識がある。周りは樹木に覆われ全く展望はない。疲労困憊でここで昼食休憩を取った。
赤倉乗越付近 山頂 林道の倒木
帰りは気持ちが萎えていたので、この赤倉山への藪の道ではないコースをいろいろ考えてみたが時間的に無理があるので仕方なく再び藪に突っ込み下った。幾度も滑って転びながら藪を下ったが、さすがに下りは楽で登りの半分の時間で降りることができた。この道は登りには2度と歩きたくないが、下りに使うならばありかもしれない。赤湯から久しぶりの山歩きで疲れた体にむち打つ思いで歩き林道ゲートまで帰った。帰りの林道を車で走ると途中に大きな木の倒木が落ちてきて道を塞いでる場所があった。行きにはなかったもだった。そこは道が車がすれ違えるほど広くなった場所だったので迂回して進めたがこれで狭い道だったらここで立ち往生になってしまうところだった。電話は使えない場所だし大変なことになるところだった。
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