小川山 小川山
長野県川上村、山梨県北杜市 小川山 標高 2,418m
【登山日】 2011年6月30日
【登山コース】
廻り目平[6:44]→金峰山荘[6:57]→(屋根岩パノラマコース)→カモシカ遊歩道合流点[7:33]→唐沢の滝[8:14]→[8:25]合流点[8:49]→[10:48]小川山[11:00]→八丁平[12:04]→分岐点[12:17]→金峰山コース合流点[12:50]→金峰山荘[13:38]→廻り目平[13:52]
ゴールデンウィークに出かけて以来のこの山域の登山となった。奥秩父はすでに沢山登っており、初めての山も少なくなってきた。そんな中で以前から登ってみたいと思っていた小川山に出かけた。金峰山や瑞牆山に囲まれて目立たず地味であるがその大きな山容には心惹かれるものがった。今回も前回と同じように佐久ICまで高速道で向かい、佐久往還を下りて川上村に向った。金峰山の登山口として有名な廻目平に車を停めて出発した。駐車場から15分ほどで金峰山荘に到着した。入口にはゲートが設置されており、中への駐車は有料となっていた。(料金システムは良く分からなかった)最初はここから直接小川山に登ろうかと考えていたが、屋根岩パノラマコースの看板を見て、そちらを一回りしてから登ろうと気が変わった。屋根岩は廻目平に来る手前の川端下辺りからその特異な山容が目立つ岩場で気にかかっていたからである。コース入口から急な岩場を少し登ると岩の上に東屋が設置されていて周囲の眺望を楽しむことが出来た。もっと進めば屋根岩のさらに高いピークに行けると思い進んだがこのコースは残念ながら岩場を巻いてカモシカ遊歩道の途中に合流した。そこから金峰山荘に戻る道の途中が崩落しているので小川山へはこのままカモシカ遊歩道を進めという表示があったので再び遠回りではあるが指示通りに進んだ。
金峰山荘ゲート 屋根岩 屋根岩パノラマルートの東屋
カモシカ遊歩道合流点 唐沢の滝 木製階段
樹林の中の道や岩場の基部を巻く道などを経て進むといかにも涼やかな唐沢の滝に出た。滝から先には木製の危うい梯子などがあり上部へと登っていく。ここで小川山への登山道を見過ごしてしまったらしく、15分ほど金峰山荘への道を下ってしまった。この途中にはアルミ製の梯子が設置されていて、先ほどの木製に比べてしっかりしたものだった。下りは岩場で見晴らしも良く楽しめたが、どんどん下ってしまうことで気が付き戻った。ここでまた30分近くロスしてしまった。登り始めたときは小川山の後に金峰山もなどと考えていたが、ここまででだいぶ時間をくってしまったのでこの辺りでそのことは少し諦めかけていた。小川山の登山道に入ってからは岩場が続き、岩場を巻いたりするので細かなアップダウンが続いた。岩場が終わると苔生した樹林帯の登りとなり岩場とは違って眺望がなくなる。
アルミ製の梯子 小川山登山道合流点 岩峰
樹林帯の登山道 金峰山方面 登山道
樹林の登りがひとしきり終わると突然樹林の切れ目に出る。ここからは金峰山方面の眺めやこれから目指す小川山が見える。樹林の中と違い日差しもあるので結構暑い。ここから再びシャクナゲを潜り、樹林に入る。樹林帯を再び登り、縦走路から小川山山頂への分岐に出る。ここからすぐに山頂に着く。事前の案内の通り山頂からは眺望もなく、樹林に囲まれた地味な場所である。更に奥に進むと岩場もあり少しだけ景色も臨めたのでそこで昼食を取り始めた。するとアブやハエ、その他の羽虫などが集ってきて落ち着いて食事もできないほどだった。どうにかこうにか虫を追いながら食事を素早く済ませ山頂を後にすることにした。すると平日のマイナーな山と思われた小川山の山頂に1組の登山者が現れた。話を聞くと端牆山荘の方から来たとのことで、これから向かう八丁平への下りの情報を得た。
小川山山頂 八丁平方面への下り 金峰山
瑞牆山 シャクナゲ 八丁平
今回のこのコースは2000年版のヤマケイアルペンガイド「奥秩父・大菩薩」の「川端下から小川山」を参考に登ってきた。今までのコースタイムはほぼそんなものだろうなと言う時間だったのだが、先ほどの登山者の話や地形図からはここから八丁平への下りのコースタイム3時間は間違いではと思われた。実際降りてみた時間も1時間ほどだった。出版当時と登山道の状況が変わったのかもしれないが、このガイドブックとしては珍しく誤差が大きかった。八丁平への下りも樹林帯の中の眺望の少ない道である。唯一途中の露岩の上から金峰山、端牆山、南アルプスの素晴らしい眺望が得られる。このコースから見る金峰山は大きく見えるが、端牆山は小川山の支尾根の1ピークにしか見えなかった。今回殆ど花には会えなかったが、この下りで1カ所シャクナゲの群落に出会えた。八丁平の分岐で一休みし、大日岩方向に少し下ると西股沢への分岐に出た。ここでまだ時間もあるので、金峰山へ行くことも考えたりしたが、岩場のアップダウンで意外と足に来ているようだったので帰ることにした。
大日岩と西股沢の分岐 滑滝(ここを歩く) ハッキリとした林道となる
ベニバナイチヤクソウ 金峰山登山道との合流点 金峰山荘からの登山口
大日岩への分岐から金峰山小屋からの道との合流点までは道は薄く、川の中を歩く場所や緩やかな滑滝の中を歩く場所また大きく川を高巻く道などあまり歩かれていない道を歩くことになる。基本は川に沿って左岸を歩くことである。それが終わりハッキリとした林道に出ると右から金峰山小屋からの道が川を渡り合わさる。後は川沿いのしっかりした林道を降りると金峰山荘のキャンプサイトに出る。地味な山で殆どが樹林帯であまり眺望も得られなかったが、登るにはかなりのボリュームがあり、岩場の楽しさもあるおもしろい山だった。
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