横尾山・飯盛山 飯盛山
長野県川上村、南牧村、山梨県北杜市 横尾山(1,818m)、飯盛山(1,643m)
【登山日】 2011年5月6日
【登山コース】
信州峠[8:13]→カヤトの原[8:52]→[9:15]横尾山[9:25]→豆腐岩[9:50]→[10:00]木賊ノ頭[10:15]→[10:55]槍[11:05]→[12:11]十文字峠[12:26]→飯盛山[13:00]→平沢山[13:17]→シシ岩[13:56]→JR最高点[14:32]
ここしばらくの間、仕事や雑事に追われてなかなか出かけることができなかった。ゴールデンウィークにはどこかに行きたいと考えていた。すると帰省中の息子が、趣味である蝶々取りに清里方面に出かけたいが、免許取って日が浅いので一人で高速道路を運転するのは怖いので付き合って貰いたいと言ってきた。それでは一緒に出かけて、彼が蝶々取りをしている間に山登りをしようと計画した。最初は、まだ八ヶ岳は残雪が豊富で厳しいので、清里周辺の飯盛山、美森山、天女山などに登ろうと考えた。しかし、折角息子が車を運転するのなら周回ではなく、いつもはできない縦走にできないものか調べた。その結果、以前に一度登頂しているが、信州峠から横尾山を経て飯盛山、清里に抜けるコースをアルペンガイドで見つけた。早速ネットで最新情報を検索すると意外と多くの情報を得た。それらを見るとアルペンガイドと同じように一部不明瞭な場所があるようだった。これは最近手に入れたGPSを試してみるのに最適なコースではないか。朝5時に渋川を出発して、高速道路を利用して約1時間で佐久に着いた。ゴールデンウィークとはいえ狭間の平日のせいか道路は全く混雑していなかった。佐久市内の牛丼屋で朝食を摂り、佐久往還を息子の慎重な運転で清里方面に向かい、8時には長野と山梨の県境にある信州峠に到着した。ここで息子と別れ登山開始である。群馬は曇天のはっきりしない天気だったが、この付近は快晴の上天気だった。
信州峠 登山道 金峰山端牆山方面
カヤトの原 川上村方面 岩ばった稜線の道
信州峠にはすでに2台の車が駐車されていた。1台は身支度をしているところで、これから出発のようだった。挨拶を交わし出発した。登山口付近はカラマツの林で、標高が高いせいかまだ若芽は芽吹いていない。しばらく登ると傾斜が急になりそこを登りきるとカヤトの原と呼ばれる平坦地に出る。ここからはこれから進む稜線も見え、横尾山の後ろには雪を纏った八ヶ岳も見える。登ってきた方を振り返れば朝もやの中に端牆山、金峰山のシルエットも見えた。気持ちのいいカヤトの中を少し登ると稜線は少し岩ばった道になり1回アップダウンを経て横尾山山頂に出る。山頂には先ほど峠に停まっていた車の持ち主と思われる夫婦が八ヶ岳の眺めを楽しんでいた。この山の周辺には八ヶ岳、金峰山、端牆山、南アルプスと高い山がたくさんあり空気が澄んだ冬場か天気の良い今の時期に登るのが眺望が楽しめ良いようである。山頂では水分補給の休憩をして先に進んだ。
横尾山 横尾山山頂 振り返って横尾山
八ヶ岳 大平牧場の標識 豆腐岩
横尾山から先は今までとは違って登山道が格段に不鮮明となる。それでも探せば踏み跡は分かるし、テープやビニール紐のマーキングもたくさんあった。横尾山を下るとすぐに大平牧場の標識が立っていた。大平牧場はもうないという話で、標識も大分朽ちていた。稜線に沿ってどんどん進むと豆腐岩と呼ばれる大きな岩にでた。更に進み、ネットの記録で道間違い箇所として指摘されてた木賊ノ頭への分岐は存外に分かり易く踏み跡もはっきりとしていた。分岐付近には鳥の巣箱が設置され、どちらへの踏み跡もはっきりとしていた。折角ここまで来たのでルートからは少しはずれるが木賊ノ頭にも寄って行くことにした。山頂には石柱と巣箱、そして赤テープに木賊ノ頭と書かれたものがあった。ここで一休みしていよいよGPSを起動させた。まだ、ルート設定や軌跡の記録などの機能は分からないので地図上の現地の確認やコンパスなどの機能を使ってみた。
木賊ノ頭への分岐 木賊ノ頭山頂 南アルプス
槍方面への稜線 木賊の大ダル(ここを入るのが正解) 横尾山から木賊の頭への稜線
木賊ノ頭からコースへ復帰すると道は今までの道からほぼ直角に曲がる。ここからは大きく下り、木賊の大ダルと呼ばれる鞍部に出る。ここは真っ直ぐ進むのが正解なのだが、直進方向は笹に覆われ、右に進む方向には笹が刈り払われいかにもそちらの道が正解のように見える道が付いている。ここは右の道に引き込まれやすい。地図を見るとこの道の先に林道が来ているようなのでそちらに繋がっているのかもしれない。ここでGPSを使えば良かったのだが、いつもの癖でコンパスと地形図で確認していた。この笹原は10数mで再び踏み跡のしっかりした道になっていた。この道を登り上げると槍と呼ばれる狭いピークに出る。その手前の岩の上からは、今朝から歩いてきた横尾山、木賊ノ頭へと続く稜線が確認できた。槍のピークには補助三角点が設置されていた。ここでこれから進むルートを地形図で確認しながら休憩した。
槍山頂 三ッ沢ノ頭への稜線 平沢牧場、飯盛山の眺め
牧柵 十文字峠 飯盛山
槍からは急斜面を下り、カラマツの木に囲まれたカヤトを右方向に曲がる。ここからは広く踏み跡の殆ど見あたらない笹原を下る。ここで初めてGPSを利用したが、見通しの良い日であれば目の前に聳える三沢ノ頭を目印に下り、そして登り上げれば間違うことはないように思う。しかし、この付近が今回歩いたコースでは一番道が不明瞭で迷いやすいポイントかもしれない。その上三沢ノ頭までの登りは笹も深く傾斜も急で歩きづらい場所でもある。三沢ノ頭を越えて少し進むと平沢牧場、飯盛山、八ヶ岳と景色が開け、すぐに牧柵に当たる。しばらくは牧柵沿いに進むがやがて牧柵は右方向に直角に曲がり行く道を塞ぐ。しかしそこには牧柵に付けられた開閉可能な扉があり、注意書きが地面にあった。それに従い牧柵の中に入り牧柵沿いに下る。下りきった有刺鉄線の外には真新しい十文字峠の看板があり、飯盛山への道があった。ここには探したが外への出口はなかったので、有刺鉄線の柵の間を潜り、十文字峠看板の前に出た。時間的にもちょうど良いのでここで昼食休憩にした。
見晴台 飯盛山山頂 平沢山と八ヶ岳
平沢山山頂 シシ岩 JR最高点付近
十文字峠からはひと登りで飯盛山分岐の見晴台に着いた。ここで予定より早い到着となったので息子に電話をを入れ、向えの時間を早くして貰った。それでも時間はあるので飯盛山で八ヶ岳の眺めを楽しみ、平沢山へも寄ってのんびりと歩きシシ岩の駐車場まで下った。ここでもまだ1時間半ほど待ち合わせまで時間があったので、看板にあった野辺山高原の標識に従い「さかさ柏」を見物しJR最高点まで歩いた。今回歩いたコースは横尾山、飯盛山それぞれを単独で歩いても眺望もよく、比較的楽なハイキングコースだと思う。しかし、これを繋げて歩くと難易度は増すがなかなか味わいのあるおもしろいコースになると思う。機会があればもう一度季節を変えてレンゲツツジの咲く時期に歩いてみたいコースである。
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