秋の紅葉の時期に白毛門に登るのは8年振りである。毎年夏の時期に白毛門には登っているが、秋はなぜか1度しか登っていなかった。ここのところ遠くの山にも出かけたいと思うのだが、長時間運転を考えると決意が必要になる。仕事も忙しく、ゆっくりと山行計画を練ることもできないし、気候もよくなり朝はゆっくり寝ていたいとも思う。そこで近場の登山が増えるが、毎週子持山では詰まらない。そこで谷川岳も考えたが、この時期は混雑する。そこで谷川岳の展望台、白毛門となった。
白毛門の登山口には夏に比べると沢山の車が停められていたが、それでも車を停めるスペースは十分にあった。いきなりの急登をゆっくりと登り始める。夏に来たときよりは涼しいせいかペースは少し速目である。1時間も経たずに檜のウロを過ぎたのでもう少し足を伸ばして、1200mの表示のある地点まで登り、休憩した。ここら辺りから眺める紅葉は最盛期で、素晴らしい眺めである。天気は残念ながら曇りで時々薄日が差す程度だった。もっと光量があれば紅葉はもっと素晴らしいものなのだろうと思う。
松ノ木沢の頭でいつもは休むのだが、ペースが速いので休まず山頂まで一気に登った。曇ってはいるが遠くの山々は眺めることができ、薄くもやを被った山々は墨絵のように見えた。先日の子持山に続き今回も富士山を望むこともできた。時間的にも体力的にもこの先の笠ヶ岳まではいけそうだったが、気力がわかずこのまま帰ることにした。降りながら眺める紅葉も美しく、松ノ木沢の頭が浮き立って見える姿が素晴らしかった。もちろん谷川岳の東壁もこちらから眺める姿はいつも通りに素晴らしいものだった。
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