根名草山 温泉ヶ岳
片品村
温泉ヶ岳(2,332m)、根名草山(2,329m)
【登山日】 2010年 7月24日
【登山コース】
金精トンネル[8:25]→[8:47]金精峠[9:00]→温泉ヶ岳分岐[9:32]→[9:42]温泉ヶ岳[10:00]→[10:44]念仏平避難小屋[11:00]→[11:33]根名草山[12:10]→金精峠[13:40]→登山口[14:04]
今年の夏はとにかく暑い。山も標高の高い涼しい所が良いだろうと物色して、前に山で会った方が念仏平避難小屋が新しくなったと話していたので見物がてら根名草山に出かけることにした。先週はtomoさんと同じコースをドライブして丸沼のロープウェイに乗った。今日も丸沼の駐車場、菅沼の日光白根山登山口ともに車が停めきれないほど混雑していた。これらをやり過ごし、金精トンネルを抜けた駐車場に停めた。ここも白根山に登るためかほぼ満車状態である。
登山口 崩壊した急斜面のトラバース 金精峠
男体山 菅沼 温泉ヶ岳
群馬県側は比較的天気はいいのだが日光方面はどんよりとして男体山もボケて見える。準備体操をして金精峠へとスタートする。以前に登った記憶ではともかくここから金精峠までは胸を突くような急坂だった。登り始めるとすぐに木の階段となり、記憶通りの急坂の登りとなる。しばらく登ると以前にあった道は崩壊で通行禁止となって新道ができていた。ここからもしばらく梯子や階段を登り金精峠まで登った。ともかくここが今日一番の難所である。いくら標高が高いとはいえ、これだけの急坂を登ったので金精峠に着いたときにはすでに汗がびしょびしょである。金精峠の祠に祀ってある金精様(男性のシンボル)に扉に置かれた岩をどかしてお参りした。日差しは暑いが風はなんとも言えず涼しく気持ちがいい。金精峠からは樹林の道の登りとなるので直射日光は避けられ涼しい。時々樹林から抜け出しながら高度を上げていく。日光白根山、菅沼などもきれいに見える。この登山道は真直ぐ進むと温泉ヶ岳山頂をトラバースしてしまう。樹林の中に温泉ヶ岳への分岐が現れたので、ここを温泉ヶ岳に向かいピストンしないと山頂へはいけない。深い笹の急登を登ると温泉ヶ岳の山頂に飛び出す。ここは北側が開けていて尾瀬方面の眺望がいい。
至仏山 根名草山方面(真中右に避難小屋) 燧ヶ岳
切込湖、刈込湖 旧念仏平避難小屋(04.08.02撮影) 新築の念仏平避難小屋
温泉ヶ岳山頂は北側が一部崩れているので、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳などがきれいに見える。うわさの念仏平避難小屋も以前の谷間から高い場所に移ったのでこの山頂からも小さいが確認できる。以前来たときもそうだったが、このコースでここが一番のビューポイントである。ここから先へも少し踏み跡もあるが先には続いていない。ここから切込湖刈込湖方面を眺め、元の登山道に戻った。樹林を抜けると登山道は雪に倒された篠の上を歩く片斜面で、滑りやすい道を温泉ヶ岳を巻いて降りる。降りて平らになったところが温泉平らしい。ここから後ろを振り返ると今までいた温泉ヶ岳が見え、その後ろには日光白根山も顔を出している。この辺りでは立ち枯れた木々が目立つ。少し登った後に下ると冷たい沢の流れる旧念仏平小屋跡に出る。2004年にここに来たときには中に入るのも躊躇してしまうほぼ廃屋の小屋があったが、今はその跡地しかなかった。ここから笹の道を案内では15分となっていたが、少し登ると樹林の間に新築の避難小屋が現れた。中に入ると木の香りがまだする新築ピカピカで実に快適な小屋だった。小屋に備え付けのノートには今度来たときには泊まりたいなどという記述が多くあった。確かに泊まるのには周りの景色も小屋の中も最高だとは思うが、このコース上はほとんど日帰りで歩けるので、ここに泊まってどうするというコースが思い浮かばない。この小屋はどんな利用のされ方をしているのだろうか?
念仏平避難小屋内部 日光白根山方面 菅沼方面
根名草山山頂 山頂標識 燧ヶ岳と鬼怒沼
念仏平避難小屋からは一旦大きく下り鞍部に降り切る。そこから下ったのとほぼ々分量を登り返すと根名草山山頂についた。ここにはすでに先行者が休んでいた。その方が鬼怒沼方面から来た登山者と話しをしていたので、後で聞いてみた。それによれば、日光沢温泉から鬼怒沼を目指して歩いてきたが根名草山に来てしまったということだった。すごい道迷いではないか。すでにスタート直後に道を誤ったのではないか。ここでゆっくりと昼食をとった。山頂の端ぎりぎりまで行って燧ヶ岳を眺めるとどうにか鬼怒沼が確認できた。昼食をとっている間に福島県側は雲が増えてきて暗くなってきた。雷はまずいので急いできた道を戻ったが、群馬県側に近づくほど天気は良かった。しかし、それでも雷は来そうで、途中で軽装の高齢者の団体や子供連れのパーティに出会って、これから奥に向かって大丈夫かと少し心配になった。(実際に雷が来たのは夕方の遅い時間だったようである。)下山後はいつものように加羅倉温泉で汗を流して帰った。
TOP 記録 2010 群馬百名山 群馬の300山
inserted by FC2 system