石尊山 石尊山
長野県軽井沢町 標高 1,667m
【登山日】 2010年 5月25日
【登山コース】
登山口[7:18]→血の滝[8:26]→第二源泉[8:47]→[9:20]石尊山[9:30]→登山口[10:48]
高い山や北の山にはまだ雪が残っている。そこで高速道路を使い登山口までのアプローチが短く、雪もなく、未踏の山という条件で登る山を探すとこの時期苦労する。その結果、前回と同じ佐久周辺で物色すると『群馬の山歩き130選』に入っていながらまだ未踏だった浅間山の派生火山、石尊山が見つかった。通勤割引時間帯で高速を利用して、登山口のある追分宿に向かった。
登山口 登山道 駒飼いの土手
赤滝 赤滝上部の橋 源泉分岐
『群馬の山歩き130選』にある登山口駐車場は別荘地の細い道を抜けた所にあった。登山届の提出箱と案内板が設置されていてたが自動車は4台ほどしか駐車できない狭い場所だった。登山口には自動車の侵入を防ぐためか、石と倒木でふさがれていた。道は比較的平坦で、緩い登りが林の中に延々と続いていた。途中には、東大の基準点、平安時代の牧場跡の「駒飼いの土手」などがあった。幾度かバラスの敷かれた登山道よりは立派な林道を横切り、わずかづつ高度を上げていく。一旦登山道と多分営林署専用の林道と思われる道が一致した後に、登山道が再び分岐する。その辺りから左側から川の流れる音が聞こえてくる。ここからすぐに赤滝の分岐に出る。赤滝は川も水も赤土を溶かしたような色で、血の滝や血の池というほど鮮明な赤ではなく黄色がかった茶色ぐらいの色合いである。赤滝を見物してから登山道に戻ると道は滝の上部に向かい、滝の落ち始めのすぐ上に架かった橋を渡る。道をこの赤茶色の川に沿ってしばらく登ると林道を横切り、血の池と呼ばれる場所に出る。ここで道は分岐していて、右が源泉経由石尊山、左は石尊山となっている。行きは源泉を経由して、帰りは反対側からと考えて右に進んだ。
第2源泉 源泉付近の川 鞍部から見た石尊山
道を登るとすぐに屋根がかかった第2源泉にでる。源泉から石尊山への道は最初から倒木にふさがれている。通行止めなのかと思ったとりあえず踏み跡もはっきりしているのでそちらに進んでみた。帰ってから見たネットの記録では左の道より1kmほど遠回りだし、あまり歩く人がいないので荒れているとあったが、実際は少し荒れてはいるものの踏み跡ははっきりしていてそれを辿れば迷う事はないと思われた。やがて道は浅間山と石尊山の鞍部の広場に出た。ここには火山規制の看板や案内板など賑やかに看板が立てられていた。ここから石尊山に向かって進むとすぐに先ほどの分岐の反対側からの道と合流する。この後、石尊山への急登となり、ひと登りで山頂に出る。山頂からは浅間山が見事に見える。このあたりで風が強くなってきて、木が風に吹かれ唸りをあげるほどである。風の当たらない南斜面で少し休憩した。
山頂から浅間山 山頂南側の展望 おはぐろ池
しばらく展望を楽しんでから、登ってきたのとは反対側に「座禅窟へ」の標識があり、踏み跡もあったので予定変更してそちらに下った。この道は踏み跡がすぐに薄くなる。しかし地図を見ると血の池方面に直接下っているので気にせず薄い踏み跡を辿った。傾斜がゆるみ湿地に出た辺りで踏み跡は完全に消えた。周りを見回すと血の池付近で見たスピーカーの付いた鉄塔が少し離れたところに見えたので間違いなく血の池に下った事が確認でき、本来の登山道に復帰できた。石尊山へは往復マイナーなルートを辿り本来のルートを通らず終いとなってしまった。後は来た道を戻った。石尊山は軽井沢に近く、整備された軽いコースのためか、人気があるようで、平日にもかかわらず3組の登山者とすれ違った。
TOP 記録 2010
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