大戸谷山 大戸谷山
群馬県中之条町 標高 1,335m
【登山日】 2010年 1月 9日
【登山コース】 黄金の滝[9:37]→大戸谷の滝[9:50]→尾根[10:41]→にせピーク[12:09]→[12:37]大戸谷山[12:55]→大戸谷の滝[13:56]→黄金の滝[14:09]
2010年も明けてしばらくの間は雑事に追われてなかなか山に出かけることが出来なかった。例年は3ヶ日のいずれかに手近な子持山、小野子山、赤城山系、榛名山系などに出かけていたが今年の初登山はいつもより1週間ほど遅れてしまった。この季節は『群馬300山』から未踏のものを探して登ることが多い。そこで『群馬300山』で未踏の大戸谷山と古界名山に決めて沢渡温泉方面に向かった。
林道ゲート 黄金の滝 『大戸谷之滝』の看板
まずは大戸谷山に登るために沢渡温泉の数キロ手前から右折し、『たんげの湯美郷館』を目標に進んだ。途中には雪もあり、日陰の場所では路面凍結もしていた。それでも美郷館までは除雪もされて問題なく進めた。美郷館の前を通り林道に入ると途端に雪道となり10数センチの積雪が見られた。林道には雪の上に轍が見られたので、これを頼りに奥まで進んだ。道は雪以外には不安のない状態で、反下川に沿って上って行く。やがて『黄金の滝』の看板の前が少し広くなっていて車を回すのにちょうどいいスペースとなっていた。その先を見るとゲートがあり、塞がっていたので、ここで車をUターンさせて停めた。雪は10数センチほどで踝が隠れる程度だった。この辺りでは問題はないがこの奥で雪が深くなることを予想してスパッツを付けて歩き始めた。
大戸谷の滝 沢入り口の橋 堰堤と沢の流れ
ゲートから先は川に沿って林道を進む。『群馬300山』の概略図では『大戸谷之滝』の手前の橋のかかった枯れ沢から入るとなっていたが、『大戸谷之滝』の看板のある地点までそのようなものは見当たらなかった。『大戸谷之滝』の看板が現れるとすぐ先には橋があり、右側から川が流れ込んでいた。その上『群馬300山』の記述にあるような堰堤が沢のすぐ先に見えた。枝には赤いビニールテープもあったので、ここだと確信してこの沢に入った。『群馬300山』の概略図でいえば、『大戸谷之滝』の真横ぐらいの位置が目標の沢のようだった。沢はこの季節のせいか流れがあり、枯れ沢ではなかった。沢に入ると堰堤が2つ続けてある。これを越えると右岸に枯れた小さな沢が2つ続けてある。ここを登れば大戸谷山への尾根に乗れそうだった。そこで比較的登り易そうな2つ目の枯れ沢先から取り付いた。斜面はとても急で木につかまりながらゆっくりと登った。こんな傾斜とこの雪では下りは滑り落ちそうでかなり大変だと思われた。この斜面の枯れ沢側は杉の植林で、大きな沢の側は雑木林となっていた。
植林境界の尾根 岩ばった斜面 にせピーク
沢から30分登ってどうにか尾根に乗った。尾根は左側は植林の急斜面で右は切れ落ちて谷になっていた。この植林の境界をどんどん登り高度を上げていく。後ろを振り返ると周りの山々が少しずつ見えてきた。木々の間からは真っ青な冬の青空も見え気持ちがいい。植林の境界を過ぎると岩ばった雑木林の斜面となった。斜面の傾斜は相変わらずきつく、登っても登っての山頂は見えてこない。やがて正面には大きな岩場が数箇所現れたのでこれを左右に回り込みながら登っていった。最後の岩場を回りこんで登ったところから尾根は左方向に変わり登る。その先ににせピークがあり、一旦平坦から下るような感じとなり、再び急な檜の植林との境界を登ると大戸谷山山頂に出る。山頂には離れた場所に2つの山名板が取り付けられていた。雪は登るほど深くなり、山頂は吹き溜まっているせいか太腿辺りまでの深さがあった。ここからは北側の展望が樹木の間から得られ、雪を被った木戸山方面が見えた。ここで暖かいものをとってゆっくりと休んだ。
大戸谷山山頂 山頂北側の眺め 高田山
雪は最近降ったらしくやわらかい。天気は日差しもあり、風もない絶好の登山日和だった。下りは自分の踏み跡を忠実に辿り下山した。途中の尾根からは木の間から高田山も見えた。最後の急な斜面は雑木林側よりも植林地の方が滑っても止まりそうなので、そちらを気につかまり滑りながら降りた。予定では古界名山にも出かけるつもりだったが、スタートも遅く時間もかかったので大戸谷山のみで帰ることにした。大戸谷山侮り難しである。
TOP 記録 2010 群馬の300山
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