鉱石山・朝倉山 朝倉山
群馬県川場村 鉱石山(1,205m)、朝倉山(1,289m)
【登山日】 2009年12月20日
【登山コース】 ふじやまの湯[9:38]→登山道入口[10:02]→鉱石山休憩所[10:43]→朝倉山[11:31]→鉱石山[11:55]→林道[12:34]→ふじやまの湯[13:09]
2006年9月に平ヶ岳、迦葉山と群馬百名山をつぶして、あと4座となって以来新たな群馬百名山には登っていなかった。阿能川岳と景鶴山は残雪期に登るのが楽そうなのだが、なかなかタイミングが合わずに登る事が出来なかった。しかし、残りの2座、庚申山と鉱石山はいつでも簡単に登れるのだが、逆にそれゆえ登らずにきた。今回は、群馬県北部に雪が降ったので、まずは軽い山で雪の上を歩きたいと思い鉱石山に出かけた。
林道入口 轍の付いた雪の林道 シカの死骸
最初の計画では、片品村花咲の赤倉山、高岩に登りそれから鉱石山へと考えて出かけた。しかし、赤倉峠への林道は雪が結構たくさんあり、奥に行くのが不安な感じだった。ここに車を停めて歩くのには遠すぎるので今回は見送り、背嶺峠から川場村に下った。背嶺峠からの道には雪が結構あり、今シーズン初の本格的な雪道の運転となった。ふじやまの湯に到着したが、辺りは雪に覆われていて適当な駐車場所が見つからなかったので、ふじやまの湯の横の道路の脇のスペースに車を停めて出発した。以前に冬の林道に入り、鏡面のような氷の上に乗り操作不能になりガードレールに接触して止まったり、雪道で車がスッタクしてしまい2時間かけて掘り起こして脱出したりと冬の林道では懲りているのでどうも臆病になり無理をしない。この鉱石山への林道も歩いてみるとしっかりした轍があり、雪の深さも10数センチ程度で十分に車で入ることが出来た。まあ今日はこの山歩きだけなのでちょうどいいかと自分を納得させ雪の林道を歩いた。林道を歩き始めて10分ほどのところで鹿が死んでいた。あまり血も出ていなかったので、ハンターではなく病気か何かで死んでいるようだった。
登山道入口 先行グループ 雪に埋もれた標柱
林道を20分ほど歩いたところで、登山道の入口となるトイレ等の設置された広場に到着した。ここには軽トラック1台と軽の4WD2台が駐車されていた。こんな雪のときにこんな山に登る人がいるのか、あるいはハンターなのか?山登りを始めた頃にこの近辺の浅松山でハンターと猟犬に遭遇したので、とりあえずハンターであるとまずいのでカウベルを付けて自分の存在を明らかにする事にした。登山道に入ると雪の上には複数の足跡が付いていた。足跡の近辺には犬の足跡がなかったのとストックをさした跡が付いていたので、どうやら登山者が入っているようだった。しばらく進むと単独行の年配者に追いつき、次には3人組のグループに追いつきそして単独行の人に追いつき追い越すとついに足跡はなくなり私が先頭を行くことになった。こんな時期のこんな山に随分とたくさんの登山者がいるものだと驚くばかりである。ラッセルするほど雪の分量はないが、雪の上を歩くのは平地と異なり滑ったりして意外に疲れる。太い登山道は雪に隠れていても分かるが、急な登りや細くなった部分は雪に隠れて分かりづらい。途中1ヶ所ここから急斜面を登るか、赤ペンキに従って尾根を巻いていくか迷う場所があった。自信がなかったので木に付けられた赤いペンキのマーキングを頼りに登った。尾根に登るとすぐに鉱石山休憩所の表示のある場所に出た。ここからも赤ペンキに従って進むと下の方から先ほど追い越した3人グループが歩いているのが見えた。どうやら赤ペンキの道は回り道で、先ほど迷った場所からショートカットできるようだった。
鉱石山休憩所 鉱石山山頂のトイレ 日光白根山方面
更に登っていくと鉱石山山頂付近でトイレが設置された場所に到着した。山頂はここから西に行った所にあるらしかったが、それは帰り道にするつもりなのですぐに朝倉山に向かった。朝倉山への道は稜線に沿っておりビニールテープも頻繁に付いていたので迷うことなく山頂に到着した。ここでクリームパンを食べながら、葉の落ちた樹木の間から武尊山や日光白根山方面の眺望を楽んだ。朝倉山から下り始めると最後に追い越した単独行の人が登って来たので少し言葉を交わし、更に下ると3人グループとも出合った。このグループは山歩きだけでなく鉱石山のザクロ石も取るつもりで来たらしく、私に場所を尋ねたが、私にも雪に覆われて場所は分からなかった。トロッコの軌道跡が目印らしいがどこに軌道があったかも分からなかった。実は私も鉱石好きの奥さんの要望でザクロ石を探すつもりだったが全く分らず諦めていた。様子は分かったので雪のない時期に奥さんと一緒に探しに来よう。
皇海山 木賊山(朝倉山)の山名板 黒檜山
鉱石山のトイレまで戻り、来た道ではなく『群馬300山』と同じコースで降りることにする。トイレから少し行ったところに山頂の標柱が立っていた。ここから下るのだが、ここはちょうど風が乗越して行く稜線になっているので、雪庇の卵のようなものがあり、雪が吹き溜まったりして深いところでは膝が埋まるほどあった。先の急な斜面をすべるように降りるとそこにもトイレが設置されていた。ここからしばらくで林道に出た。後は林道をのんびりと下った。林道の視界が開けたところからは、迦葉山や川場スキー場などが見えた。やがて林道から舗装された川場スキー場への道に出て、すぐにふじさんの湯に到着した。今日は天気も良く、雪もあって思ったよりも楽しい山歩きとなった。
  
鉱石山山頂 西側に下って見た鉱石山樹木の間から川場スキー場
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