相変わらず地図を眺めながらどこに登ろうかと金曜日の夜に探していた。前回南牧村だったので地図を少し北に上がると軽井沢付近に未踏の群馬300山が幾つか見つかったので今回はこれらに登ることにして家を出た。前日は冷たい雨が降っていたために、碓氷バイパスには路面凍結注意の標識が出ていた。早朝とはいえ碓氷バイパスは交通量もあり特に問題はなかったが、18号から碓氷軽井沢ICへの道を左折すると路面は白く薄氷が張り、道路わきの水溜りにも氷が張っていた。ここからは慎重に取り付きとなる新軽井沢峠を目指した。地図が古かったので山と道の相対関係がなかなか分からずしばらくうろちょろしてしまった。新軽井沢峠には駐車適地はなかったので、少し軽井沢よりに戻った愛宕山側の林道入口(ゲートで閉ざされていた)に駐車して出発した。
広く新しい道を横断して、鉄の籠に石の入った道路わきの階段状の斜面を登り、工事のために設置された人工物の終るところまで進んだ。そこにはテレビアンテナのようなものが設置されていて、そこから先は笹薮となっていた。笹藪の入口にはビニールテープがあり、踏み跡もはっきりと確認できた。ここからヤブに入り急な斜面をヤブにつかまりながら登るとすぐにヤブは薄くなり、枯葉に覆われた道となった。この道の右側は切れ落ちていて妙義方面も樹林の間から見えた。少し進むと黒いビニールパイプがピークに向かって施設されていた。このピークに到着するとそこにはアンテナが設置されており、黒いパイプはそこから出ているケーブルを保護するためのものだった。このピークから少し下り、再び笹の中を進み、枯葉の急な斜面を登ると桜堂の頂上に到着する。山頂には2枚の山名板が付けられていた。周りは木に覆われているが、北東方向に細く痩せた部分が少し出ている。ここに慎重に乗ると辺りの眺望がクリアに得られる。ここは眺望が素晴しいとの情報通り、妙義、鼻曲山、浅間山などが綺麗に見えた。すぐ下には曲がりくねった道も朝日に光って見えていた。今日はこの後がつかえているのですぐに山頂を後にしてきた道を峠まで戻った。
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