品塩山 品塩山
群馬県上野村 標高 1,282m
【登山日】 2009年11月26日
【登山コース】 207号巡視路入口[6:37]→[7:13]207号鉄塔[7:25]→鉄塔分岐[7:37]→品塩山北峰[8:24]→[8:33]品塩山南峰[8:57]→7号鉄塔[9:21]→林道終点[9:49]→中ノ沢林道分岐[10:21]→207号巡視路入口[10:42]
前回、1,204m峰で撤退した品塩山に再チャレンジしてきた。今月は休日に仕事や雑用が入りなかなか山歩きに行く事が出来なかった。そこで天気の具合を見ながら晴天の期待できる26日に休暇をとって出かけた。
207号巡視路入口 登り斜面(石垣も見える) 作業小屋
207号鉄塔 208号鉄塔と朝日 稜線の道
連続して同じ山に登るのに同じコースではつまらないことと前回下りで迷った原因が知りたいという事で、中ノ沢集落からぶどう峠方面に少し進んだ安曇幹線2号線207号鉄塔入口からスタートした。前回と同じように沢に架かった丸太橋を渡らなければならない。これは少し朽ちていて不安定だし、今日は少し濡れていて滑りそうなので慎重に渡る。前回は中ノ沢集落の家並から2つの丸木橋を渡り208号鉄塔を目指した。どっちを行ってもスタートは不安定な丸木橋である。沢を渡った先は枯葉に覆われた急な斜面で、踏み後が枯葉に隠されて分かりにくい部分もあるが巡視路の黄色い標柱を拾いながら登る。やがて傾斜が少しゆるんだところで尾根を乗り越す。前回は道に迷いこの右側の斜面から降りてきた。巡視路の様子から見ると207号鉄塔から北側に真直ぐ下りてしまったのが道迷いの原因のようである。尾根を乗り越した先は左側が沢となった斜面を登る。途中に作業小屋らしきものがある。やがて沢を離れて植林地を登り上げると207鉄塔に到着した。今朝は朝食を摂っていなかったのでここで一休みしてサンドイッチを食べた。ここは刈り払われていて周辺の眺めは良く、東側には前回通った208号鉄塔が朝日と共に見えた。
1,121m峰(208号鉄塔分岐) 1,204m峰の岩峰(品塩山手前鞍部から) 鞍部からの登り
品塩山北峰 品塩山南峰 神流川線6号の送電鉄塔
207号鉄塔からは前回歩いた道であるし、尾根に添った一本道なので迷う事はない。この尾根には鹿が歩いたような踏み後がたくさんあった。先ほどの鉄塔付近にも黒いパチンコ玉の様な鹿の糞がたくさんあったのでどうやらこの辺りにはたくさんの鹿が生息しているようである。やがて少し広くなったピークらしきところに着くとそこが前回分岐を間違えた208鉄塔からの尾根と合わさる1,121m峰だった。さらに稜線を進んでいくと幾つかの岩場があり巻いたり越えたりしながら進む。前回撤退した1,204m峰への登り始めに右方向に撒くような踏み跡があるので今回はこちらに進んでみる。しばらく行くと不明瞭な場所もあるが大方稜線に平行して進んでいけば問題ない。やがて1,204m峰から西側に伸びる尾根を乗り越す。ここからは明瞭な踏み跡があり、1,204m峰の岩峰を巻いて品塩山との鞍部に出る。分かってしまえば簡単な道だが前回は、1,204m峰で詰まってしまった。鞍部からは潅木に覆われた急な岩ばった斜面を登る。ここも前人の記録があれば登る気になるがなければ躊躇してしまうような斜面である。岩や木につかまりながらどうにか山頂へ向かう稜線に登った。ここから南にしばらく進むと明確なピークがあり、小さな山名板が木に付けられていた。どうやらここが北峰らしかった。更に進み、大きな岩場を巻いてひと登りすると南峰に到着する。ここにはこの付近によく見られる「すかいさん」の山名板が付けられていた。
  
鉄塔から西側の眺め(7号鉄塔も見える) 7号鉄塔への下り(トラロープがある)巡視路を誘導する杭
  
神流川線7号の送電鉄塔 7号鉄塔から見えた品塩山稜線ヤセ尾根とネットに覆われた幼木
北峰で一休みして南方向を見るとここから下った鞍部付近に鉄塔が見えた。そこで手ぶらで降りてみるとそこには神流川線6号の送電鉄塔があった。この送電線は地形図に記載はなく、東側には上野ダムがあることからダム建設に伴って新しく出来た送電線のようだ。西側の中ノ沢林道方面に下った斜面の途中にはこの次の送電鉄塔が見えた。最近ネットで知った事によれば、送電鉄塔の番号は電源側に近いほうが若いとのことだった。したがって西下に見える鉄塔が7号という事になる。品塩山の北峰から南峰に来る途中に7号鉄塔への黄色い標柱があったのでここから7号鉄塔への巡視路が続いているようだった。前回、船坂山に登ったときの鉄塔が神流川10号、11号だったのでここから続いているようである。 面白そうなので品塩山に戻り、黄色い杭と標柱にしたがって南峰の北の岩を巻き西方面に下り始めた。下りは急ではあるが、朽ちた丸木の階段が所々に見られ、「貸順○○」(○○は番号)と文字のある黄色い杭もたくさんあって迷うことはない。その上ヤセ尾根にはトラロープまで張られていた。7号鉄塔に着いたところで後ろを振り返ると今日歩いた品塩山への稜線がはっきりと確認できた。7号鉄塔からの下りも相変わらず急で真下に中ノ沢林道が見える感じであった。どうにか巡視路を降りきるとそこは林道の終点になっていて、沢が流れコンクリート製の橋が架かっていた。ここから林道を戻るともうひとつの沢に出てここにも先ほどと同じ橋が架かっていた。更に登って行くと中ノ沢林道に当たった。この入口には鎖が掛けられ進入禁止になっていた。ここから中ノ沢林道を歩きゲートに閉ざされた分岐、そしてぶどう峠からの道を中ノ沢集落手前の駐車地まで戻った。前回の208号鉄塔からの道よりも今回の207号鉄塔の道の方が少しだけ近いようである。また、神流川7号鉄塔の巡視路は、登りは急であるが品塩山手前の岩場のような厳しいところはなく歩きやすいかもしれない。ただ中ノ沢林道に許可車しか入れないので林道歩きを覚悟しなければならないところが辛い。
  
林道終点のコンクリート橋 中ノ沢林道からの入り口中ノ沢林道入口ゲート
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