高倉山・裏巻機渓谷 左 高倉山 中央 八海山 右 阿寺山
新潟県南魚沼市 高倉山(1,144m)
【登山日】 2009年10月12日
高倉山 【登山コース】 登山口[7:21]→ぶな入道[7:57]→[9:02]高倉山[9:22]→登山口[10:23]
先週の谷川岳中ゴー尾根で疲れたことと3連休の初め2日間は夫婦で旅行に出かけるのであまり疲れない山を探した。ともかく未踏の山に出かけたいと思い、高速道路を使って短時間でいける新潟県を探した。登山地図を見ると関越道沿いの山はあらかた登ってしまっていたが、三国川ダム手前の高倉山が残っていた。登山時間は上り3時間下り1時間40分となっていたのでこれは手頃と思い、出かけた。六日町ICで高速を下り、三国川ダムへ向かう道を進んだ。途中から左折するのだが少し迷いダムの手前まで行ってしまった。戻り小川地区に入ってしばらく川沿いに進むと木に覆われた看板が道路の上にかけられた場所に出た。入口には熊注意の看板と地権者以外の立ち入り禁止の看板が立てられていた。辺りを回って見たがそれらしい道はなく、ここを進むしかなさそうなので入ると別荘のような建物が幾つか見られた。更に両側から草に覆われた舗装道を上に向かって進むと『高倉山中之峰新道』と書かれた石碑の前に出た。ここに2、3台の駐車スペースがあったので車を停め出発した。
登山口 登山道 ぶな入道
刈り払われた道をしばらく進むとすぐに未舗装の林道に出た。道を変えて登ってくればこの道に出るようだったが、道は深くえぐれている所もあり私の車では難しいように思えた。更にこの林道を登ると広い駐車スペースがあった。ここからは本格的な登りとなった。登りは1本調子の急な登りで、1合ごとに看板が設置されていた。この登りは急な上に手がかりも少なく、前日に降った雨で粘土質の土が滑って歩きづらかった。途中からは木の根や岩なども出てきて、足場や手がかりあり少し歩きやすくなった。ちょうど5合目に『ぶな入道』の看板が置かれ、幹の下部が大きなコブ状になったブナの木があった。ここで一休みした。天気は朝は雲も多く日差しもなかったがこのあたりで雲が切れて日が差してきた。
九合目手前から山頂方向 ロープの付けられた急な登り 山頂手前の岩場
三国川ダム 山頂 巻機山
登りの途中で、開けた所に出て、後ろを振り返ると巻機山が大きく見えた。後半の登りも急で何ヶ所かにはタイガーロープも設置されていた。六合目の看板は見つからなかったが八合目には2つ看板が設置されていた。9合目手前で肩の様な場所に出た。樹林の間からは山頂が見えた。紅葉もこの辺りから少し見られるようになった。9合目を過ぎると右下に三国川ダムが見えてきた。ここからは今まで以上に急な登りになり、タイガーロープに捕まって登る。登りきったところが岩場になっているので、ここがピークなのかと思ったら更に先があった。しばらく水平に進んだ先にアンテナの立った三角点ピークがあった。ここには山頂標識もなく三角点のみの寂しい山頂であった。しかし、周りには遮るものはなく絶好のビューポイントであった。六日町方面の田畑は茶色い板が張り付いたように見え、八海山、巻機山や上越国境の山々と最高の眺望が得られた。特に八海山は良く見え、八峰のギザギザや以前に登った屏風道、新開道、阿寺山への尾根なども確認できた。この眺望を楽しみ下山した。
阿寺山 八海山 金城山
裏巻機渓谷 【登山コース】 みやて小屋[10:59]→[11:59]取水口[12:15]→不動滝[12:29]→みやて小屋[13:15]

事務所で貰った案内地図
高倉山は往復3時間であっけなく終ってしまった。高速道路を使ってきたのにもったいないので以前ネットで見た裏巻機渓谷に出かけてみることにした。高倉山の登山口から三国川ダムへの道に戻り、六日町方面に行く。途中に五十沢キャンプ場の案内板があるのでそれを目指して進む。看板がたくさんあり幾度か曲がるが迷う事はない。キャンプ場の入口には事務所があり、キャンプ場を利用しなくともここから奥に行くには、300円払わなければならないとのことだった。料金を支払い、舗装された道路を3キロ近く進むと『天竺の里』みやて小屋前の駐車場に着く。ここが裏巻機渓谷の入口となっている。裏巻機渓谷は登山者の領域だが、ここにはゆっくりハイキングできるコースもありこれから紅葉が進んだ時期には楽しそうである。この駐車場からは八海山も眺めがよく、巻機山も先ほどよりは真近で大きく見える。
みやて小屋 割引岳 割石沢
巻道1 巻道2 ダイモンジソウ
歩き始めてしばらくは林道だが、すぐに道は崖に掘られたような道になり、危険と思われる場所には崖側にワイヤーが取り付けられている。道はあまりアップダウンはないが、左が切れ落ちた崖で、かなりの高さがある。また、日蔭で沢が入っているので湿っており苔も生えていて滑るところもあった。割石沢、ヨウガイ沢、坪池沢、大ヒド沢、小滝沢と沢を渡りながら奥に進む。小滝沢の付近には割引岳への登山口もあった。さらに進むと不動滝と夫婦滝の分岐に出る。ここを夫婦滝方面に進むと岩場の下の渓谷に夫婦滝が見える。さらに奥に進むと取水口に突き当たる。細くなった沢にコンクリートの取水口が設置されている。案内板ではここが牛ヶ岳2合目とあり、牛ヶ岳へ登れるようだった。この取水口の上に下に降りる屋根付き階段があったが、雪で潰れていて中は通れなかった。奥に入るとこの階段と並行して木の階段が設置されていた。ここを降りて取水口の上に立つとさらに沢に下りる階段があり、向かいの岩場には鎖も設置されていた。しかし、こちら側からはその先がどこに繋がっているのか分からなかった。ここで休憩して来た道を分岐まで戻り不動滝へ降りた。不動滝は水量も豊富で水しぶきが降りた河原まで飛んでくる。今回は残念ながら紅葉にはまだ早かったが、キャンプ場の方によれば今月末から来月初めぐらいがちょうどいいとのことだった。事務所に張られた写真は紅葉に染まった夫婦滝で、それは素晴らしいものだった。いつかまたこの写真のような時期に来たいと思った。
急な階段 巻道3 トンネル?
取水口 夫婦滝 不動滝
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