奥和熊山 奥和熊山
群馬県嬬恋村 標高 1,780m
【登山日】 2009年 3月15日
【登山コース】
鹿沢温泉[8:20]→角間峠[9:47]→西角間山[10:30]→[11:36]奥和熊山[12:03]→1,832峰[12:50]→角間峠[13:24]→鹿沢温泉[14:20]
このところ、数年ぶりにスノウシューを使い始め、その楽しさを再認識したので、雪のあるところに行ってみたくて仕方がない。そこで以前歩いた事のある湯ノ丸山周辺に出かけることにした。最初は地藏峠から湯ノ丸山、角間山と歩くつもりだったが、角間山の北西に未踏の『群馬300山』で、夏はヤブ山となってしまう奥和熊山があることを思い出した。そこで、奥和熊山に登ることに変更した。
登山口 スキーのトレース 私のトレース(後は棧敷山)
長野原から大津で左折し嬬恋村に入り、鹿沢温泉入口の信号まで快調に進む。今年は暖冬のせいで道には雪が全くない。鹿沢ハイランドスキー場の入口辺りで少し路面に雪が現れた。その先は路面が白く、この季節の景色となる。鹿沢温泉の紅葉館を過ぎるとすぐに道の左側に駐車スペースがあるのでここに停める。一昨年の夏に角間山に登ったときと同じコースを選んだ。支度を始めるとロングスパッツを忘れてことに気がついた。ここまで来て仕方がないので、靴に雪が入ったり、濡れたりするのは我慢してスパッツなしで行く事になった。98番十一面観音の標柱の立つ入口からはもう登っている人がいるらしく、山スキーの真新しいトレースがついていた。一昨年の夏と同じように、最短で角間峠を目指さず旧鹿沢スキー場の跡を歩いて角間峠を目指した。正面には湯ノ丸山の丸っこい姿が見え、右には角間山が見えた。雪は昨夜だいぶ降ったようで、トレースはスキーの跡と分かれてからは全くなく、やわらかいのでスノウシューもかなり沈み込み思ったよりもラッセルが大変である。広々とした気持ちのいい雪原を1時間ほど歩くと雪に覆われた東屋に出た。夏は柵に覆われていたような気がするが、今は雪に埋もれて柵は見えない。その近辺の道標を見ると雪に一番上がちょっと出ているだけなので雪の深さは1mちょっとあるようだった。
雪原の東屋 雪に埋もれた標柱 角間峠
東屋からひたすら湯ノ丸山と角間山の鞍部を目指して沢らしき窪に沿って登る。空は青空で、天気が良く気持ちのいい歩きである。やはり雪の上は天気が良いのに限る。先ほどの東屋から20分ほどで角間峠の東屋が見えてきた。ちょうど右の方から夫婦らしき登山者も登ってきた。角間峠で休みながら、話をすると長野から来た方で今年は実に雪が少ないと話していた。この辺りの雪も昨夜どかっと降ったものとのことだった。角間峠から奥和熊山までは、地形図を見ると角間山を巻いても行けるようだったが、この季節角間山などからの眺めは、北アルプスの眺めをはじめとして素晴しいものがあるので、西角間山まで登ることにした。(西角間山というのは角間山の西の肩のこと)この登りも全くトレースはないので西角間山までの最短コースを登ることにした。この斜面は日当たりがいいせいか、雪が締っているところも多いが、夕べの雪で上に登ると表層雪崩のように滑ってしまうところもあり急斜面では苦労した。
角間山への登り斜面 湯ノ丸山 枝についた雪
西角間山から見た角間山 湯ノ丸山、烏帽子岳 角間山北斜面の私の降りたトレース
西角間山に着くと天気はいいのだが標高が高いせいで、少し風が吹くと寒かった。ここからの眺めは予想通り素晴しく、すぐ手前の角間山や湯ノ丸山、烏帽子岳そして四阿山、草津白根山もくっきりと見える。そして、遠く北アルプスの峰々も雪の衝立のように白く見えた。さらにこれから行く奥和熊山を確認して休んだ。西角間山からは真直ぐに奥和熊山を目指して行くことにして、北側の斜面を下った。最初は樹林もあり、それを避けながら降りたが、やがて急ではあるがほとんど樹木のない斜面を滑るように下った。この斜面こそスキーがあればラクチンな斜面である。川らしき溝まで下り、僅かに急斜面を登り上げると角間山西の1,832m峰から奥和熊山への稜線にのる。後はこの稜線を北に登り上げると奥和熊山の頂上となる。稜線に少しできた雪庇に注意しながら25分ほど進むと奥和熊山頂上らしいところに着いた。頂上では最初、コーヒーの空き缶が枝に差されたものしか目印は発見できなかったが、後で木の幹に奥和熊山の山頂標識を発見した。この標高は1,626mとなっていたが、1,780mの間違いであろう。ここで四阿山や草津白根山を眺めながらゆっくりと昼食休憩を取った。
奥和熊山への稜線 奥和熊山山頂 山頂標識
帰りは、もう一度西角間山に登り返す予定だったが、ラッセルに思ったよりも疲れたので、稜線に沿って1,832m峰まで登り、角間山を巻いて角間峠まで行くことにした。1,832m峰へ登りの稜線は奥和熊山への稜線よりも雪庇が発達していて稜線も細くだいぶ苦労した登りとなった。さらに角間山を巻く斜面も急で雪面をずり落ちながらどうにか角間峠に到着した。角間峠付近は朝よりも踏み跡が賑やかになっていた。しかし、角間山へのトレースは朝私が着けたものだけで、トレースはすべて湯ノ丸山へと繋がっていた。角間山からは来た道を自分のトレースに従って戻ったが途中ショートカットをしようとして沢を越えて帰って時間を食ってしまった。1日暖かかったせいか、登山口に到着すると朝は白かった舗装道路は雪がすべて解けて濡れていた。帰りは新鹿沢温泉のつちや旅館(日帰り入浴500円)で暖まり帰路に着いた。
1,832m峰への稜線 稜線の雪庇 1,832m峰付近から見た奥和熊山と四阿山
角間山を巻いた斜面 角間峠の東屋 下りの途中から見た浅間山
TOP 記録 2009 群馬の300山
inserted by FC2 system