稲含山、大猿山 稲含山
群馬県下仁田町、甘楽町、藤岡市 
稲含山(1,370m)、羽毛山(1,377m)、大猿山(1,332m)、物見山(1,461m)
【登山日】 2008年12月 2日
【登山コース】
鳥居峠[8:52]→下仁田稲含神社[9:33]→[9:36]稲含山[9:46]→鞍部[10:11]→羽毛山[10:53]→[11:26]大猿山[11:50]→羽毛山[12:15]→物見山[12:30]→羽毛山[12:41]→稲含山[13:48]→秋畑稲含神社(旧社)[14:02]→鳥居峠[14:27]
このところ北毛のマイナーな『群馬300山』をピークハントしてきたが、あまりに続けたのでそろそろこの山域にも飽きてきた。そこで、あおちゅうさんの山行記録を見て稲含山から大猿山まで歩いてみる事にした。
鳥居峠の駐車場 途中のベンチ ベンチ付近から浅間山
稲含山に以前来たのは、甘楽町で泊りがけの飲み会があったのでその前に登った。このときは時期が2月だったので斜面に雪がたくさんあり、往復ともにいくつかの難所に悩まされた記憶がある。そのときはやはり雪のために神の池などよりもはるか手前の駐車場に停めて歩いた。今回は通行止めの標識はあるが鳥居峠までは入れるとのことなので、随分楽チンである。途中には工事箇所があり、工事車両も停まっていたが行きも帰りも問題なく通れた。神の池付近からは舗装も切れてぬかるんだ道だったが、特に2WDの普通車でも問題なく鳥居峠まで入れた。鳥居峠には新しく整備された駐車場があった。誰もいない広々とした駐車場に車を停め出発した。鳥居峠から登り始めると足元の枯葉には白く霜が降りていた。すぐに赤い鳥居を通り、登山道に入る。登山道には以前に降った雪が少し残っていた。前回慎重に歩いた鎖の場所も今回はほとんど雪もなく快適に歩けた。途中にベンチが設置された場所があり、浅間山方面の眺めが素晴しい。下界は曇っていたが、雲は一定の高さまでで、雲の上からは雪を被った浅間山がひょっこり顔を出していた。珍しい景色である。さらに登ると体が暖まってきたあたりで下仁田稲含神社に到着した。神社に参拝してから頂上に登った。頂上は何も遮るものがなく絶好の展望ポイントである。さきぼどのベンチの眺めと同じように一定の高さに雲が雲海のように広がって、それより低い山は展望が得られなかったが、逆に高い山ははっきりと見えた。近場では浅間山、八ヶ岳そして遠くには北アルプスまで見ることができた。この絶景をゆっくりと楽しみ、これから進む方向のルートを確認した。
稲含山山頂 八ヶ岳 北アルプス穂高、槍ヶ岳方面
稲含山頂上からは東側に下りる。ここには入山お断りの看板が立てられているが、だいぶ歩かれているようではっきりとした踏み跡がこれから進む方向についている。ただここから先はやせた岩尾根が続くので歩くのはやはり自己責任でということになると思う。岩尾根を稜線伝いに進んでいくと見晴らしのいい岩峰に着く。ここからは稲含山も綺麗に見える。ここにはトラロープがあり、これから進む方向を塞いでいるが、これを越えて更に進む。この付近から稜線は南方向に曲がり下る。いくつかの岩場を越えて、下りの傾斜はきつくなる。枯葉で滑りそうなのでジグザグに踏み跡も下っている。ここまでたくさんのテープのマーキングあり、踏み跡もしっかりしていて道に迷う事はない。このところ歩いてきた奥利根の山域と違い実に分かりやすく歩きやすい。急な斜面を下りきったところで、羽毛山との鞍部に出る。鞍部には石の上にケルンが積んであり、左には最近木を伐採した跡もあった。鞍部から先は笹原の道となり、はっきりとした踏み跡が羽毛山のほうに向かっている。羽毛山への登りは日陰の斜面のせいか雪が残っていて白い。登りの一旦傾斜が緩んだ辺りで踏み跡がはっきりしなくなるが、しばらく進むと再び踏み跡が雪の上に現た。それは直接羽毛山の頂上方向ではなく、羽毛山を右に巻くようについていた。もしかすると羽毛山を巻いて白髪岩へ向かっているかもしれないと思ったが、適当なところでそれればいいと考えて踏み跡を辿った。踏み跡はやはり羽毛山を巻いていた。羽毛山から物見山への鞍部手前辺りの登りやすそうなところから一気に稜線を目指して笹原を登った。実際にはこのすぐ先で踏み跡と羽毛山から下ってくる道は合流していた。稜線を少し戻ると羽毛山山頂に着いた。ここにはカード大の山名板と4等三角点があった。稜線の途中のような山頂で木に覆われ展望は得られなかった。
鞍部 羽毛山への登り 羽毛山 四等三角点
『群馬300山』ではここから大猿山の稜線に進むのに少し迷ったようだったが、私もこの稜線を戻るように進むのが大猿山方向への道とは気がつかず、少し南よりに進んだ。すぐに大猿山と思われるピークが分かったので軌道修正し、この稜線上のとても歩きやすい道を進んだ。稜線上には『甘 ○○』と番号の入った標石が順次埋められていた。(1番は確認できなかったが羽毛山から大猿山に向かって1・2・3・・・・・とついている。)いくつかアップダウンを経て、ツツジの様な木に覆われたピークに上がるとそこはカード大の大猿山と書かれた山名板がついた大猿山頂上だった。ここには『群馬300山』の記述通り東側に『甘 27』の標石があり、その先に大猿がうずくまったような岩があった。大猿山の頂上は狭い岩尾根だったので、昼食を取るために更に先のピークまで進んだ。するとここには『大猿山』と書かれた大きな山頂標識が2枚も下げられていた。どちらも最近付けられたもののようだった。こちらのほうが標高は高そうだが、図根点も前のピークにあったので小さな山名板のあるほうが本当のピークであると思う。だが、やはり大きな山名板が複数ある方がピークになってしまうのかな?などと考えながら昼食をゆっくりとった。
大猿山 大猿山山頂 大猿岩?
大猿山からは羽毛山まで戻り、まだ時間も十分にあったので白髪岩方面に行ってみる事にした。天候は不安定で朝は晴れていたが雲が出てきたり、雪が降りそうになったりところころと変わった。羽毛山から物見山までは日の当たらない斜面で雪がたくさん残っていた。目の前に現れた大きな岩の上に登るとそこが物見山の山頂だった。ここにもカード大の山名板が付けられていた。物見山山頂から白髪岩方向を見ると雪雲に覆われていたので、ここで撤退することにした。帰りは羽毛山まで一旦戻ったが、先の道が分からなかったので、巻き道を戻った。鞍部で一休みしながら、伐採跡を見ると右の方向に道がついているようだった。しかし、どこに行っているのかはっきりしなかったので来た道を戻ったが、後でネットで調べるとこの道を行けば稲含山を巻いて鳥居峠に出られたようだった。稲含山までは急な傾斜を登るので少し嫌気が差していたが、思ったよりも簡単に稲含山山頂に着いてしまった。山頂から鳥居峠までは、車で登ってくるときに新しい秋畑稲含神社があったので、旧社がどうなっているのか気になったのでそちらを回って下った。旧社は相変わらずあったが、途中の登山道は少し荒れていて歩きずらかった。久しぶりの西上州の山歩きは気分も変わりとても面白いものだった。
もうひとつのピークの山頂標識 物見山 岩峰直下から 物見山 山頂標識
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