四阿山 四阿山
群馬県嬬恋村 長野県上田市 標高 2,354m
【登山日】 2008年10月28日
【登山コース】
林道終点[8:06]→的岩山[8:29]→花童子分岐[9:04]→[9:59]四阿山[10:09]→鞍部[10:45]→[11:12]根子岳[11:40]→四阿山[12:36]→花童子分岐[13:15]→林道終点[13:50]
四阿山への登山口である鳥居峠からの林道が期間限定で開放されているという情報をもとに、6月に出かけたがそのときには確認できなかった。数名の方からメールをいただき、林道開放は今頃までくらいとの情報であった。そこでぎりぎりの28日に四阿山へと出かけた。
登山口 落葉松の紅葉 的岩山
鳥居峠には家から1時間半ほどで到着した。峠の林道ゲートは閉じられていたが、施錠はされておらず、今回はゲートに『林道開放中』という紙が下げられていた。また、林道開放は11月3日までという紙も一緒に下げられていた。どうにかぎりぎり間に合ったようである。ゲートを抜けた後はもう一度ゲートは閉じて進んだ。林道は整備されていて普通車で十分に通れるきちんとした道だった。ゲートから5分ほど進むと林道分岐があり、分岐にはゲートが閉められていた。更に林道を奥にどんどん進むと的岩山と花童子跡の分岐まで進めた。分岐には駐車場の広場があり、簡易トイレも設置されていた。また、立て看板には『お願い 林道の試行期間中の利用度調査を実施しております。ボックス内の調査票に代表者の方の記入をお願いします』とあった。ほぼここまで1時間の林道歩きが短縮された計算になるだろうか。
開けた登山道 浅間山 合流点の東屋
身支度をして早速スタートする。今日の天気は上々で真っ青な空が見えている。もうこの辺りでは紅葉はお終いのようで鳥居峠に登ってくる車道沿いの方が鮮やかだった。しかし、落葉松の黄色い葉とダケカンバと青い空は秋の雰囲気を醸し出していた。笹原の中の登りを進むと体が温まって1枚脱ごうかなと思うところで的岩山に到着してしまった。以前の歩きとの違いに林道開放を実感した。的岩山の岩の上に立つと風があり、その風はかなり冷たかった。四阿山の山頂方向をみると上の方にだけ雲がかかっていた。的岩山から先には開けた笹原の道があり、振り返ると少し雲をかぶった浅間山が見えた。樹林帯を抜け岩ばった登りを過ぎると花童子跡からの道と合わさるところに出る。そこには東屋と案内板がある。ここは浅間山方面の眺望が開けている。浅間山は見えるもののそれより西側の山々は、たれ込めた雲に覆われていた。
稜線の登山道 妻恋清水分岐 木に着いた雪
更に進むと稜線の登りとなる。正面の空は白い雲に覆われて稜線の後ろは全く見えない。向こう側は雨または雪を思わせる空模様である。稜線を登り上げ、樹林にはいると途中に妻恋清水という水場の分岐が現れた。ここでもガスっていて先は見えない。しばらく進むと雲の間から日が差してきて、少しガスが切れて、歩いてきた稜線も見えてきた。すると山頂方向の木々には樹氷のような氷と白い雪が枝についていた。山頂付近を覆っていた雲はどうやら雪雲だったようである。更に進み根子岳や中四阿から上がってくる木道と合流した。ここでは再びガスが出てきて白いもやの中を進む。山頂に到着すると百名山といえども平日のせいか2組がいるだけだった。いつもは見える根子岳方面の眺めもガスに覆われて白く何も見えない。北側の枝には綿を巻き付けたように雪が枝に張り付いており、所謂えびのしっぽがだくさんできていた。
山頂のえびのしっぽ 山頂の眺め 根子岳
時間的にも早く、山頂はかなり寒いのですぐに根子岳に向かった。山頂を少し下るとガスが晴れ、バラキ湖方面や根子岳への笹原も姿を現した。後ろを振り返ると四阿山は表面をうっすらと白く彩られとても美しい姿を現していた。ここから先根子岳への鞍部まで樹林の中の急で滑りやすい道を下った。樹林を抜けると根子岳への気持ちのいい笹原が現れた。日差しも出てきて少し暖かくなってきた。この笹原と先ほどの四阿山山頂はまさに別世界である。稜線を登り、根子岳山頂に着くと日差しはあるのだが風が冷たいので、山頂の祠の陰で昼食をとった。それでも寒くて早々に下山することにした。再びの四阿山への登りはきつく、そのうえ日が差してきたために枝に付いた氷が溶けて落ちてくるのが冷たい。分岐からは四阿山山頂には寄らずにすぐに下山した。帰りには登りでは通らなかった花童子跡を通り駐車場まで下った。今回は林道開放の様子もわかり、その上薄く雪を被った四阿山にも出会えて幸運であったが、10月が暖かい月であったせいかともかく寒さが身にしみた山歩きであった。
根子岳山頂 根子岳から見た四阿山 バラキ湖方面の眺め
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