巻機山 巻機山
群馬県みなかみ町、新潟県南魚沼市
割引岳(1,931m)、巻機山(1,967m)、牛ヶ岳(1,961m)
【登山日】 2008年10月 2日
【登山コース】
桜坂登山口[7:23]→避難道分岐[7:44]→ヌクビ沢分岐[8:45]→尾根取付 [9:51]→池塘[11:00]→[11:41]割引岳[12:05]→巻機山頂上(御機屋)[12:21]→[12:47]牛ヶ岳[12:57]→御機屋[13:26]→ニセ巻機山[13:46]→桜坂登山口[15:48]
山の紅葉も始まったという噂が聞こえてきた。久しぶりに平日に休暇が取れたので、休日には混雑してしまうだろう百名山に出かけることにした。数年前に真夏に登り、道間違いをしたり、バテたりした巻機山にリベンジしようと出かけた。ETCを取り付けたので元を取ろうと今回も高速道路を利用して塩沢・石打インターまで走った。群馬は晴れていたのだが新潟にはいると湯沢あたりでは霧雨が降っていた。清水集落の巻機山登山口へ入る道は工事中で迂回して進んだ。桜坂の駐車場は以前よりもきれいに整備されていた。
沢に付けられたロープ 滑滝 滝
雨は降っていないが、駐車場から見上げた巻機山方向はガスが出ており頂上は見えない。登山口からすぐに割引沢・ヌクビ沢コースと井戸尾根コースの分岐が現れる。前回は、道を間違えてヌクビ沢コースに入ってしまったので、割引沢コースを目指して慎重に道を進む。避難道・ヌクビ沢との分岐で沢に下りた。沢沿いの石には赤いペンキで矢印が書かれており、それに従って沢を登っていく。途中、滑滝や滝を高巻く場所にはロープや鎖が設置されていたが、滑りそうで慎重に進んだ。登山道は場所によっては流れのそばを通り水しぶきを浴びる。沢を1時間ほど登ったところでヌクビ沢と割引沢の分岐に出る。分岐では石に赤ペンキで案内が書かれていた。
分岐の赤ペンキ 尾根の紅葉 割引岳
沢をどんどん登っていくと幅は狭くなり、両側から急峻な壁が迫ってくる。右側には天狗岩が見える。沢の脇にはリンドウやちょっと季節外れのニッコウキスゲと思われる花も咲いていた。かなり沢幅が狭まったところで、右から細い流れが落ちてくる滝のようなところを登るように赤ペンキはつけられている。水しぶきを浴びながらこれを登ると草付きの急峻な登りとなる。いよいよ尾根の取り付きである。ここは草が刈り払われていて、道に迷う事はないが、滑りやすくかなりの急斜面で草や枝にに捕まらないと滑り落ちてしまいそうである。登る途中にはすり鉢状の溝のようなところを僅かに登るところもあり、下りに使うのにはロープで確保しないと危険と思われた。それゆえに下山禁止なのだろう。ともかくこのコースは初心者や体力のない者には難しいと思う。ひとしきり登ると傾斜も緩み、待望の紅葉の木々も現れ始めた。天気も少しずつ回復してきて割引岳と思われるピークもガスの切れ間に姿を現し始めた。草地に出るとそこには数個の池塘があり、辺りの草は、茶色く草紅葉していた。さらにピークを目指して登り上げるとそこが割引岳の頂上だった。ニセ巻機方面はガスに覆われていたが、巻機山、牛ヶ岳方面は青空に覆われてきれいに見えた。前回に比べるとかなりの好天になった。ここで景色を眺めながら昼食休憩を取った。
池塘 割引岳山頂 巻機山とそれに続く登山道
割引岳から御機屋までは景色や紅葉や黄葉そして草紅葉を楽しみながら歩いた。振り返るとピラミダルな割引岳もきれいである。御機屋のベンチには2組が休んでいた。ここはスルーして、前回疲れ果てて行く事のできなかった牛ヶ岳に向かった。巻機山を巻いたところで、前方には至仏山が見え、手前にはダム湖の奥利根湖が見えた。更に進むと残雪期に歩かれる朝日岳のジャンクションピークへと続く道の分岐に出る。やがて、目の前には牛ヶ岳のなだらかな山容と頂上に向かう登山道が見える。気持ちのいい稜線歩きである。笹原の中の牛ヶ岳頂上に到着すると、残念ながらガスが出てきてしまい眺望を得ることができなかった。ここから来た道を御機屋に戻り、帰りは井戸尾根を下った。井戸尾根の下りは長く、登山口の駐車場に着いたときにはかなり疲れた。駐車場では駐車料金の回収員がおり、500円を払った。数年前に来たときには、平日には取られなかったが、駐車場が整備されて変わったのだろうか。今回の登山はたくさんの滝を堪能し、頂上付近では紅葉を楽しみ実に充実したものだった。
牛ヶ岳 避難小屋方面 避難小屋から見た巻機山・割引岳
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