谷川岳 谷川岳
群馬県みなかみ町 トマの耳(1,963m)、オキの耳(1,977m)
【登山日】 2008年 7月20日
【登山コース】
駐車場[6:00]→西黒尾根登山口[6:08]→ラクダの背[8:00]→ガレ沢の頭[8:11]→ザンゲ岩[9:03]→トマの耳[9:25]→[9:38]オキの耳[10:06]→ガレ沢の頭[11:08]→西黒尾根登山口[12:19]→駐車場[12:27]
前回の錫ヶ岳はパーティでの登山であった。今回も単独ではなく6年ぶりに息子と登ることになった。息子が久しぶりに山に登りたいという。そこで尾瀬、上州武尊山、谷川岳のうちどこに登りたいのか聞いたところ谷川岳という返事だったので二人の都合があった日曜日に出かけた。
西黒尾根登山口 道標 谷川岳へ出かけるのは今年になって3度目である。朝の天気は曇りだが蒸し暑い。息子と山に登ったのは、私が山登りを始めた頃で、彼が小学生だった頃である。近隣の子持山、小野子山、赤城山周辺、榛名山周辺などにかなりの回数一緒に登った。彼は昆虫や植物などの生物が好きで、山登りによく付いてきた。しかし、中学校に入って以来、運動部に所属し土日もなく高校3年の今年まで続けてきたため、一緒に山に登ることもなかった。5月に部活動を引退し、また山に出かけようかと話していたが、結局夏休みとなった今回やっと実現した。コースは6月1日のときと全く同じ西黒尾根からである。
鎖場を登る トンボ 西黒尾根
西黒尾根登山口からいきなりの急登を登りはじめると蒸し暑さに汗が噴き出す。とりあえず送電鉄塔で一呼吸入れるが、腕の汗腺からは玉のような汗が噴き出している。息子も久しぶりだし、私もこの暑さに閉口したのでゆっくりと登る。樹林帯を進むと脇の笹が、がさがさと賑やかになったので山鳥でもいるのかと思った。しかし、その音はなかなか止まず、どうやら鳥より大きな動物がいそうで緊張が走った。この山域なのでまず熊ではないかと思ったが、しばらく様子を見ると数匹の猿がいた。今までに何度も谷川岳に来たが猿に会うのは初めてである。樹林帯を抜けると、鎖場を登り、一気に視界が開けた。ここが気持ちが良いので私はこのコースが大好きである。風もありこのあたりまで来ると少し涼しくなってきた。息子はこの絶景に大喜びである。連れてきた甲斐があるというものである。この辺りからは花も豊富で、ヤマユリ、ギボウシ、イブキジャコウソウなどが見られる。
ヤマユリ シモツケソウ ニッコウキスゲ
あまりに気持ちが良いので、ラクダの背でゆっくりと休憩を取った。天気は曇りだが稜線から頂上も見通せる。稜線上には黄色いマーキングのペンキが新しく付けられたようで、それに沿って谷川岳を目指して登る人たちがたくさん見える。すぐ前に団体が居るようで、追い越すのが大変なようなのでみんなここら辺りで休憩を取っている。我々も仕方がないので追い付いてもいいやということで出発した。ガレ沢のコルから岩場を登りはじめるとしばらくで10名程度の団体に追い付いたが道を譲ってくれて、すぐに追い越してしまった。しかしその後も今日は混んでいるので鎖場などで渋滞した。しかし渋滞の間もクガイソウ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲ、シモツケソウなどの花を楽しみ、退屈せずに登ることが出来た。ザンゲ岩の辺りに来ると山頂方向はガスが巻いてきて朝よりも天気が悪くなってきた。頂上手前の風見鶏のような道標が見えてくるとその下は6月の初めよりも小さくなったものの雪がまだ残っていた。ガスの中をトマの耳まで登った。頂上は混雑していたので、写真を撮っただけでオキの耳へと向かった。オキの耳に着くとガスが晴れてきてトマの耳も見え、マチガ沢の道も見えた。ここで昼食休憩とした。
西黒尾根から頂上 ザンゲ岩 頂上手前の残雪
トマの耳への行列 天神尾根の行列 ガスが流れて、ときどき主脈稜線も見えた。我々がオキの耳で休んでいる間にも次から次と登山者が訪れた。今日は大混雑である。トマの耳にはもっと人がいるようで頂上からこぼれてしまいそうである。それにいつもならば登山者の中で私などは若い方なのだが今日は違う。若い女性も多く、若いカップルも多い。夏休みのはじめの3連休ということで、今までに経験したことのない谷川岳である。頂上ではゆっくりと休み、息子に疲労度を確認するとさすがに5年半運動をしてきただけのことはあり、元気いっぱいなので西黒尾根を下ることにした。トマの耳を巻いて進むと山頂に向かって天神尾根から長蛇の列が出来ている。息子曰く「頂上周辺だけで200人ぐらいいるのではないか」というせりふが納得できそうな混雑である。西黒尾根から登ってくる人も多いし、我々のように下る人たちもたくさん居る。石を落とさないように慎重に下った。樹林帯の下りでは息子は私を置いて先にどんどん下っていったが、送電鉄塔の辺りで疲れ果てていた。後でこの下りのせいで筋肉痛になったようである。道に出た後はあまりの暑さに登山センター前の水で顔を洗い涼んだ。帰りは湯テルメ谷川に寄って汗を流した。
TOP 記録 2008 群馬百名山 群馬の300山
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