谷川岳 谷川岳
群馬県みなかみ町 トマの耳(1,963m)、オキの耳(1,977m)
【登山日】 2008年 6月 1日
【登山コース】
駐車場[6:47]→西黒尾根登山口[6:54]→ラクダの背[8:35]→ガレ沢の頭[8:40]→ザンゲ岩[9:30]→トマの耳[9:50]→[10:00]オキの耳[10:25]→ガレ沢の頭[11:20]→西黒尾根登山口[12:37]→駐車場[12:45]
昨日の土曜日は一日雨降りだったが、今日の日曜日は気温も上がり、快晴との天気予報である。ネットで見たtomoさんの谷川岳の記録に残雪も少ないとあり、夏山のようなアルペンな雰囲気がいよいよ味わいたくて谷川岳に出かけた。
西黒尾根登山口 天神平 谷川岳へ出かけるのは去年の馬蹄形縦走以来である。朝、車に乗ると朝日が差しており、その天気の良さに期待が大きくふくらんだ。今日はロープウェイでの下山を考えていたので、車は谷川岳ベースプラザの有料駐車場に大枚500円を払って停めた。新しくなったロープウェイ駅の横を通り、足慣らしをしながら、西黒尾根登山口に向かった。いつ谷川岳に来ても厳しい登りになるが西黒尾根コースと白毛門への登りは私の好きなコースである。この二つのコースの登りは自分の今の体力や体調のバロメーターとなる。いきなりの急な登りをゆっくりとスローペースで行く。鉄塔に到着したときには、十分に汗をかき、汗拭きタオルが必要になっていった。体の動きもよくなってきたが長く険しい登りなのでハイペースになってバテないように注意しながら進む。『谷川岳山頂3時間』の看板の立つところに来ると天神平が見える。
道間違いの残雪斜面 朝日岳方面 ここから一旦下ると、登山道にはないが左側の斜面に残雪が多くある。更に進むと登山道は残雪の斜面に出る。ここで道を間違えてしまった。残雪の上の踏み跡に誘われ、残雪の斜面を登ったが夏道から逸れてしまった。途中で気がつき、少しの藪を抜けて夏道に戻った。下山時に確認すると2、3m残雪を歩くとすぐに雪のない夏道だった。残雪のある辺りは虫が多くひっきりなしにたかってくるのが鬱陶しい。しばらく進むとツツジの赤い花がいくつか咲いていた。まだ花の季節には早いようだ。やがて鎖場に出る。鎖場を登り上げると樹林帯を抜けて、さっきまでの虫もいなくなり、景色も大きく開けて谷川岳も見えてくる。向かい側の朝日岳方面もよく見え、まだ残雪が多く白い。景色をカメラに収めながら岩場を進むとラクダの背の小高いピークにつく。ここで景色を楽しみながら水分補給し一休みする。
ラクダの背 双耳峰 肩の小屋付近の残雪
ラクダの背から少し下るとガレ沢の頭で厳剛新道と合流する。ここからはいよいよ岩場の登りとなって、今日味わいたかったアルペンな雰囲気である。今までより更に急な登りになるのでゆっくりと休み休み進む。日差しが強くなってきて暑い。登山道には雪はないものの左右の斜面にはまだまだ残雪が多くある。谷川岳の双耳峰にも残雪がついてきれいである。ザンゲ岩の手前の氷河跡で一休みする。花にはまだ早く、紫のスミレや黄色の花(?)そしてショウジョウバカマが見られる程度である。ザンゲ岩を過ぎると傾斜が緩み、いよいよ頂上間近という感じになる。肩の小屋の手前まで来ると急に雪が多くなり、一面残雪である。軽アイゼンをつけて歩いてみるが表面がゆるく、アイゼンは殆ど利かない。アイゼンなしでキックステップ登っても大丈夫なようである。ここを抜けるとトマの耳手前の登りは雪はない。トマの耳に到着すると全方位で見事な眺めである。頂上は混雑してるので、休まずオキの耳に向かった。
主脈方面の眺め シラネアオイ 一旦下ると登山道に黒っぽい1m近い大きな蛇が現れた。今年初の蛇との出会いがこんな標高の高いところとは以外であった。蛇は私に気がつくとすぐに藪の中に逃げていった。鞍部からしばらくの登りでオキの耳に到着した。まだ時間的に早いがここで昼食をとった。至仏山、燧ヶ岳、武尊山そして主脈方面には万太郎山、仙ノ倉山 更に遠く苗場山とまさに絶景である。予定ではここから天神平に下り、ロープウェイで降りるつもりだったが、思ったよりも西黒尾根の状況がよかったので、来た道を戻る事にした。いつも思うのだが山歩きは登りよりも下りのほうがきついと思う。したがって下りにロープウェイを利用する事が多い。休みながらゆっくり下っていくと鎖場のすぐ下の斜面で登りには気がつかなかったが、見事なシラネアオイが咲いていた。いつもに比べかなり早い13時前に駐車場に着き、帰路に着いた。天気に恵まれ楽しい谷川登山だった。
TOP 記録 2008 群馬百名山 群馬の300山
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