新行山、木戸山 新行山
群馬県中之条町、六合村 新行山(1,171m)、木戸山(1,732m)
【登山日】 2008年 3月23日
【登山コース】
スポーツ広場[7:34]→林道取付点[7:55]→鉱業所[8:06]→新行山[9:16]→1342m峰[10:09]→1552m峰[11:21]→[12:53]木戸山[13:24]→新行山[15:30]→1342m峰[16:30]
花粉症もいよいよ本格的になってきて厳しいのだが、南の方より北の方がマシではと気休めを自分に言い聞かせて、雪があるかもしれない四万温泉の山を目指して出かけた。最初は栂ノ頭、コシキノ頭などもネットで調べてみたが、私の力量からすると少し難しそうなので、それらが眺められる新行山、高野山に登る計画で家を出た。
鉱業所 新行山への稜線 中之条町の市街地から四万温泉方面に車を走らせるが、道に雪は全くなく順調に進む。今回駐車地として考えていた小倉の滝の入口のスポーツ広場に着き、準備をして出発した。最初は新行山に登るために、小倉の滝への案内板に従って、川の方に降りていくとすぐに小倉橋を渡る。そこには釣り人の大宮ナンバーの車が2台停まっていた。ずいぶんと遠くから釣りに来るものである。この道を小倉の滝に向かって進んでいくと広場のような所に出て、ヒル除けの注意看板があるが今は食塩水は置いていなかった。さらに進むと吊り橋に出るが、橋を渡ってしまっては新行山から離れてしまうので確認すると、取付点を過ぎてしまっていた。先ほどの広場まで戻り、さらに戻った所のカーブミラーの辺りから取り付き、まだ幼木の植林地を踏み跡に沿って登っていく。さらに成木の植林地を進むと立入禁止の表示と『四万鉱山現場事務所』という看板の下がった掘っ立て小屋に出る。
新行山頂上 1342m峰からの尾根 『群馬300山』によればこの建物の手前から登るとあったので、急な斜面を尾根に向かって登りはじめた。途中右にはこの鉱山の採掘跡なのか掘られた穴が開いていた。尾根に出ると踏み跡もハッキリしていて、上に行くほど広く歩きやすくなっている。頂上に近づくに従って、徐々に笹が足下に目立ちはじめてくるが、丈は低く歩くのに邪魔になるほどではない。また、残雪も徐々に現れてきて、頂上の手前では雪庇状の雪の固まりも現れた。新行山の頂上は、あまり頂上らしくなく、登りの尾根の途中といった感じの場所で、山頂標識も名刺サイズの例のものしかなかったので注意深く見ていないと通り過ぎてしまいそうである。ここで、戻る予定であったが雪の上に尾根沿いに上へ向うはっきりした足跡があったので、時間も早いこともありとりあえず次のピークまで歩いてみることにした。
浅間山 1552m峰 新行山から登るに従って、雪は増えてきて、1342m峰に着くと尾根上はすべて雪で覆われていた。この辺りから眺望はよくなり、雪を被った浅間山、四阿山、高田山の後ろに榛名山と見えてきた。ここで一休みしながら、地図を確認すると前に見えているピークが1552m峰で、これを越えて進めば木戸山までいけることが分かった。見渡す限り雪の覆われた斜面は遠見には歩きやすそうなので、予定変更して木戸山まで行くことに決めた。これが甘い見通しでこの後往復にだいぶ時間をとられることとなる。まずは、細尾根の雪の上の歩きで、一部笹も出ているがそれほど歩きづらくはなかった。やがて1552m峰手前の急な斜面の雪原登りとなる 一部足をとられることはあるが、比較的雪は締まっていてどうにか登れた。1552m峰の頂上手前は、一旦平坦になり広場のようになった後、再び急な斜面となる。この登りがきつかった。 前の人のトレースをなぞるのだが、ときどきズボッと足が腿近くまで埋まってしまい、もがきながら脱出し、しばらく歩くとまたズボッと行くのでなかなか前に進まない。前人のトレースはいつの間にかワカンをつけた足跡となっていた。苦労してどうにか1552m峰に着いた。
木戸山方面 武尊山、日光白根山方面 こののぼりを通してワカンが欲しくなった。スノーシューは持っているのだが、体重があるために沈まないようにエクステンションを付けているので大きくて持ち歩きに不便なのであまり使っていない。その点ワカンのほうが携帯性も高く便利そうである。1552m峰からはいくつかの小さなピークを越えながらやがて木戸山本峰への登りとなる。高度が上がってきたせいか雪も締まってきて、先ほどよりは踏み抜くことも少なくなり歩きやすくなってきた。一旦登り上げるとそこは今登ってきた稜線と垂直な稜線となっていた。この稜線からの眺めは最高で、武尊山、皇海山、日光白根山、谷川連峰、赤城山、子持山、榛名山、浅間山など大パノラマである。眺望を楽しみながら、稜線を踏み跡に従って進むともう一度急な斜面の登りがあって、木戸山の頂上と思われる場所に出た。ここは雪で覆われているせいか広場のような場所であった。前人の踏み跡もこの山頂をうろうろして終わっていた。山頂標識を探してみたが雪に埋もれているのか見つからなかった。
木戸山山頂 1552m峰方面 山頂でゆっくりと昼食休憩を取り、眺望を楽しんでから下りにかかった。木戸山から下った稜線で足跡に誘われて、少し稜線を北に進んだが、これはコシキの頭方面から登ってきた人のもののようだった。軌道を修正して、後は来た道を戻ったが、登りより踏み抜くことが多くなり、1342m峰まではかなりバテながら下った。その後は稜線を忠実に下り、3時間近くかけて登山口に着いた。小倉橋に出ると朝の釣り人はまだ川で釣りをしていた。予定とは違うヘビーな歩きとなったが木戸山直下の大眺望は素晴しいもので、大満足の山歩きができた。
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