鳴神山縦走
群馬県 みどり市 桐生市
座間〜座間峠〜鳴神山〜吾妻山
【登山日】 2007年12月15日
【登山コース】
神戸駅[7:43]→童謡館[8:10]→座間峠[9:24]→鍋足沢の頭[11:26]→裏の肩[12:22]→[12:44]鳴神山[13:06]→肩の広場[13:11]→大形山[14:41]→吾妻山[16:00]→公園駐車場[16:30]
以前に桐生駅からバスを利用して鳴神山から吾妻山までを縦走したことがある。その経験からわたらせ渓谷鉄道を利用して鳴神山系を縦走できないかと考えていた。ウェブ上の記録を参考に座間から吾妻公園までの時間を推定してみると、縦走は日帰りで十分可能であると思われた。そこで温めていた計画を実行した。
わたらせ渓谷鉄道神戸駅家を4時に出発して一路桐生に向かった。桐生駅前のコンビニで朝飯と昼飯のおにぎりを購入し吾妻公園駐車場へといった。まだ薄暗い駐車場の車内で朝食を取り、支度をして、桐生駅へと歩いた。わたらせ渓谷鉄道の下り始発の6:39に乗った。車両は一両のみで、無人駅がほとんどのため車掌が乗っている。途中大間々駅で10分、水沼駅でも上りとの待ち合わせで数分停車し、ほぼ1時間かかって7:42に神戸駅(ごうど)に到着した。
童謡館神戸駅からは舗装された道を歩き、座間峠入り口の童謡館に向かう。童謡館付近から草木ダムが朝日にあったってくっきりと見える。座間ハイキングコースの案内板に導かれて林道小平座間線を座間峠方面に入るとすぐにハイキングコースの入り口となり、やっと山歩きらしくなってきた。杉の植林地の中を上がっていく。途中には金属のハイキングコース案内板が数カ所にあった。そのどれもがなぜか『神戸』ではなく『神土』となっていた。高度を稼ぎ、稜線に出ると木々の間から草木湖や雪を被った日光の山々が見える。稜線をどんどん進んでいくと座間峠に出た。座間峠は根本山、三境山方面の稜線と鳴神山方面の稜線がぶつかっているところである。三境山から座間峠までも未踏なのでいずれ歩いてみたい。ここで一休みする。
迷ったピーク付近からの草木湖方面座間峠 今回の縦走コースの中でこの座間峠から鍋足沢の頭までが迷いやすく分かりづらかった。座間峠からほぼ直進し、やがて右側の稜線方向に進むと標識の痕跡があるピークに着く。ここがまず最初に迷った場所で、直進、右折両方向とも薄い踏跡があり、ここが地図上で右に曲がる場所か判断がつかなかった。直進方向をしばらく進んで調べ、戻って右側も調べてた。右側はかなり急な下りで降りてしまうと戻るのが大変そうなので慎重に調べた。結果、右の急坂を降りるのが正解のようで、木にいくつかのマーキングがされていた。その後もコースのマーキングと林業関係のマーキングが道の分岐点の両方の道にされていて迷ったりした。大きなミスはなかったものの地図を読むことには少しは慣れているつもりであったが、細かな変化を読み切れなかったので自信をなくした。鍋足沢の頭の手前鞍部で今日初めて登山者と出会った。鳴神山から来たというこの方はこの山域に詳しくいくつかのアドバイスをいただいた。鍋足沢の頭の手前の案内板は三境山付近と同じように熊にかじられたように破壊されて、ほぼ基部だけになっていた。鍋足沢の頭で休憩した。
鍋足沢の頭裏の肩鍋足沢の頭からはひたすら稜線上を進む。だいぶ踏まれていて道に迷うことはない。小さなアップダウンを繰り返して、大きく下ったところが鳴神山の裏の肩と呼ばれる鞍部である。そこには赤柴、鳴神山、こつなぎ橋、座間峠の分岐を示す案内標識と石の祠あった。ここからしばらくの登りで眺望の岩を経て鳴神山の双耳峰である仁田山岳に着く。以前に鳴神山に来たときに裏の肩に降りようとして、道を探したのだが分からなかった。今回登ってきてみるとあまりに普通の道がそれだったので拍子抜けしてしまった。そのまま鳴神山本峰の桐生岳へ向かった。
鳴神山山頂鳴神山山頂には誰もおらず、私一人の独占状態である。今回のロングウォークもほぼ中間点に達し、またこれから先はかつて歩いたこともあり気持ちも楽になったので、昼食休憩とした。山頂からの景色は、日光方面は雲が低くたれ込め雪のようであり、逆に南側の桐生方面は暖かいのかガスっている。景色を楽しみながらゆっくり食事を採った。
ツツジ鳴神山からは急坂を一気に下り、肩の広場に出る。ここは駒形、木品の両登山口からのコースと吾妻山への縦走路の交差するところである。ここから吾妻山へはアップダウンを何度も繰り返して、途中に三峰山、金沢峠、大形山、岡平、西方寺沢の頭、鳳仙寺沢の頭、村松峠、女山などを経て着いた。鳴神山から吾妻山まで、標識の距離は8.6kmとなっていた。途中数カ所で、ツツジが咲いているのに出くわした。一輪だけ咲いているものもあれば、一つの木にたくさん咲いているものもあった。地球温暖化?それとも暖冬?単なる狂い咲き?
夕日に染まった登山道かなり疲れてきたので、吾妻山で最後の大休憩をとりたかったが、冬至前の日の短い時期故にもう太陽は沈みかけていたので小休憩で下山した。登山道は夕日に染まり始めているのに桐生市民はまだ続々と登ってきていた。駐車場に到着したときには、完全に日は沈んでいた。支度を着替え、大満足の縦走を終えた充実感にひたりながら帰路についた。
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