和名倉山 和名倉山
埼玉県秩父市 標高 2,036m
【登山日】 2007年11月23日
【登山コース】
秩父湖登山口[6:55]→電波反射板跡[8:53]→造林小屋跡[9:37]→千代蔵休場[12:24]→[12:35]和名倉山[13:07]→造林小屋跡[14:28]→秩父湖登山口[16:07]
以前からネット上で気になっていた山があった。それが今回行った和名倉山である。多くの記録は将監峠からのものだが、いくつか秩父湖方面からのものがあった。しかし、このコースは藪が凄そうだし、かなりのルートファイティングが必要になりそうで腰が引けていた。でもチャレンジしてみたいという冒険心が頭をもたげてきたので、比較的藪も薄いこの時期を選んで地図で十分に事前研究して挑戦した。
秩父湖の橋 電波反射板跡からの眺め 秩父へ行く私の定番の道である藤岡→鬼石→皆野→秩父→三峰神社と行き、さらに三峰神社と雁坂トンネルの分岐を三峰神社方面に進む。二瀬ダムを過ぎ、秩父湖を見ながら途中にある埼玉大学秩父山寮の手前の公衆便所付近に駐車する。秩父湖を渡る橋は埼玉大学秩父山寮の脇を下り、細くて長い吊橋を渡る。まずは、左に曲がる。その先の尾根への取り付きが分かりづらいとあったが、杉林に続く道を進めば問題はない。杉林の急な登りををひたすら登り続ける。やがて雑木林になり、見晴らしのよい小広場に出る。ここがどうやら反射板があったところのようだが、今はどこにも見当たらない。ここまで踏み跡もしっかりしていて道に迷うことはない。
造林小屋跡 いままでの急な登りから開放されて、しばらく巻き道のような水平に近い道を進む。この道は林業用のトロッコが走るレールが敷かれていたところらしく、人の手の入った道が荒れてきているという感じである。やがて車輪やビンの割れたものトタン屋根などが散乱した場所に出る。ここが造林小屋の跡のようである。なぜ山をこんなに汚すのかと思うほど酷い。
ヤブ 造林小屋跡を過ぎると、木の幹に『この先、スズタケのヤブ 遭難多し!!』と張り紙がしてある。いよいよヤブに突入するのかと緊張する。ヤブは背丈ぐらいあるが足元の道ははっきりしているし、思ったより薄い。だが登りはかなり急なことと雪で滑りやすいことがあってなかなか進まない。ここを抜けるのに思ったより体力を使い、時間もくってしまった。(やはりこのコースは侮れない。)抜けた後は秩父らしい樹林を通り、見晴らしの良い尾根に出る。和名倉山方向を眺めると平らで巨大な山が見えた。しばらく樹林が続いた後に、突然広い禿げた斜面に出る。何の理由か分からないがこの辺りだけ樹木がない。
苔の樹林 和名倉山頂上 その後また樹林層が変わり苔に覆われた林に入る。この辺りだけ湿気が多いのかこんな状態であった。ここを抜けると南向きの斜面になり、将監峠からの道と合流する。その先に千代蔵休場といわれる植林地を伐採したような広い場所がある。頂上は、さらに先の山火事の後のような日当たりのよい場所から林の中に入ったところにある。すでに先客がおり、言葉を交わした。この方は、将監峠から来たとのことで、時間は秩父湖からとほぼ同じくらいかかったようである。頂上は、林の中で眺望もなく、日当たりも悪くて寒いので、先ほどの日当たりのいい場所に戻り、遠くに富士山を眺めながら昼食をとった。眺望はここが今日最高である。
千代蔵休場 富士山 登りは、予想した時間よりかなりかかったが、下りは逆に予想した時間より早く、トータルの時間はほぼ予定通りとなった。このコースは、あまり眺望もなく、反射板跡までの登りはきつく、その上ヤブは歩きづらいのであまりお勧めではないが、日帰りで行くにはかなりの距離があり、十分に山歩きが堪能できるのではないかと思う。
TOP 記録 2007
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