高山、黒檜岳、大平山 黒檜岳山頂
栃木県日光市 高山(1,668m)、黒檜岳(1,946m) 、大平山(1,960m)
【登山日】 2007年 5月20日
【登山コース】
竜頭の滝駐車場[7:20]→高山[8:07]→熊窪[8:49]→黒檜岳登山口[9:18]→黒檜岳[11:03]→大平山分岐[11:23]→[11:47]大平山[12:15]→黒檜岳[12:57]→先手ヶ浜バス停[14:20]→バス→駐車場[15:03]
金精峠 先週歩いた社山から先が歩いてみたくなり、ガイドブックやネットを参考にコースを検討した。中禅寺湖温泉から半月山、社山と中禅寺湖南岸をめぐり竜頭の滝からバスで戻るコースを考えた。だが、先週、前半部をつまみ食いしてしまって、同じところを辿るのは退屈なので、できるだけ未踏の山を巡るコースに変えてみた。高山もコースに入れるために竜頭の滝に駐車し、返りはバスを利用することにした。今回は久しぶりに金精峠を越えて日光に下りたのだが、金精峠は季節外れの吹雪でビッビてしまった。(さすがにもうスタッドレスタイヤは脱いでしまった。)慎重に運転し日光に下ると竜頭の滝は雪もなく穏やかな天気であった。
高山 雪が見える男体山 竜頭の滝駐車場からまずは高山を目指して登り始めた。天気は薄曇で、高山までは笹の中の道を進むとそれほど時間もかからずに着いた。頂上からは中禅寺湖、反対側には小田代ヶ原が見える。高山から中禅寺湖への下りは、登ってきた道と比べると岩ばった急なもので途中には岩に鎖が取り付けられた場所もあった。(鎖はいらない程度のところ)小田代ヶ原との分岐を経て、湖岸に出る。湖岸の木々は、新緑が萌え、アカヤシオも咲いているが向かい側に見える男体山の上部は、白根山と同じように白く雪を被っていた。湖岸に沿って歩いていくと黒檜岳の登山口に着く。ここからはまた登山道の登りとなる。道はかなり急で、途中にはシャクナゲやアカヤシオが咲いているかと思うと残雪も豊富である。春と冬が同居した景色である。休み休み登ると林の中の分岐点のようなところに黒檜岳の頂上標識が設置されていた。ここより西に本当の頂上があるという話をネットで見たので、少し探したが分からなかった。
大平山分岐 大平山山頂 次に今日のもうひとつのメインである大平山を目指して、黒檜岳から社山に行く道を進んだ。林を抜けて見晴らしのいい草原に出ると社山を示す案内板があった。ここからの社山方向の眺めは気持ちいい。地図から見て、ここが大平山の分岐らしい。ところが、そこにはちょうど団体の人たちが昼食休憩を取っていて、これから進む大平山方面の林の中に、女性たちが小用をしに入っていくところらしかった。さすがにそちらへ入っていくのには躊躇し、しばらく休んで様子を見てから進んだ。大平山への道はマーキングもされて比較的分かりやすかった。大平山からは松ノ木川方面の見晴らしがいい。ここで休んでいると後から十名ぐらいの団体が来たので、少し言葉を交わし、登山道を戻ったところの見晴らしのいい場所で昼食をとった。天気も少し回復してきて青空も見える。
大平山から松木川 ここから来た道を戻ろうとして、不思議な体験をした。まずは大平山分岐を通り、黒檜岳方向に林の中に入った。途中で少し道を見失ってしまったのだが、やや西にずれるいるだけで、返ってうまくすれば本当の黒檜岳頂上に出ることができるかもと歩いた。すると林が切れてはっきりした踏み跡が現れ、向こうからは登山者が来る。ここでもまだ気がつかなっかたが、この登山者は、先ほど大平山で出会った団体であった。ここは大平山から大平山分岐の途中であった。自分が認識していた方向とは違い、ぐるりと一回りしていたのだ。まさに何度歩いても同じ所に出てくる迷いの森に彷徨いこんだようである。団体の方は心配して大丈夫ですか帰れますかととても心配してくれた。(そりゃそうだろう)恥ずかしくて、『大丈夫です』と足早にもう一度大平山分岐に戻り、今度はしっかりと確認して黒檜岳頂上まで行った。大失敗である。
シャクナゲ 中禅寺湖と男体山 黒檜岳からはゆっくりと花を楽しみながら下った。湖畔に出ると天気はよくなり、中禅寺湖と男体山がきれいである。先手ヶ浜バス停に着くと登山者がバスを待っていた。バスは10数分待ちで来た。バスはそこで待っていた人たちが全員座れるくらいの混み具合で乗れた。石楠花橋で降車し、川沿いに10分ほど歩くと竜頭の滝駐車場に着いた。駐車場はごった返すほどの込み方だったので、登山靴だけを脱いで、空いた駐車場に移動して着替えた。帰りは金精峠を越えていったが、朝とは景色が一変した春のものであった。
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