小法師岳 小法師岳
栃木県日光市 小法師岳(1,593m)、巣神山(1,226m)
【登山日】 2007年 5月 3日
【登山コース】
庚申ダム[6:39]→大岩[8:04]→巣神山[8:20]→1526m峰[9:42]→[9:59]小法師岳[10:53]→草刈スキー場跡[12:07]→尾根[12:36]→庚申ダム[13:51]
このゴールデンウィークは、遠くまで出かけるのが億劫で近辺の軽い山ばかりである。一つぐらいはヘビーな山歩きもしたいなと思い、ネットを探すと小法師岳が見つかりちょうど良さそうである。もし可能ならば、奥日光縦走路上の法師岳まで行ければと考えて出かけた。何度か通ったことのある122号線原向駅の先の銀山平への道に入る。しばらく進んで庚申ダムの駐車場に到着する。
庚申ダム 草刈スキー場跡 支度をして、まずは庚申ダムの写真を撮ろうとして今日一つめの事件が起こった。カメラを構えて庚申ダムを撮ろうとしたらうまく全体が収まらないので後ろに下がった。すると足の下には何もなく、蓋のない側溝に倒れていった。思わず体を捻り、手をつこうとしたとき、カメラを持った手をついてしまった。カメラのレンズ付近が破損し、手も指の皮がすり切れて砂が入り、血が出ている。うー痛い。しかしそれよりまだ買って1年も経っていないデジカメの方が気になる。レンズの周りは潰れているので外すと機械むき出しのスケルトンの状態で一応稼働する。写真を撮ってみると撮れる。今日だけはどうにかなりそうだが、今後使うのは無理な感じである。少し安心したら今度は手が痛い。道路脇の川沿いにきれいな水を貯めているところがあった。ここできれいに洗い、バンドエイドを張った。手も財布も痛い。
防火帯の登山道 巣神山の頂上 気を取り直して、いよいよスタートである。杉の植林地の登山口はすぐに分かった。植林地を抜けると右上がりの尾根に出る。この尾根を忠実に辿っていくと防火帯として刈り払われた道になっている。変な登山道よりも歩きやすい道である。なぜ昭文社の登山地図にはこのルートは乗っていないのだろう。しばらく直進した後、左に曲がって降りると『草刈スキー場跡』という看板がある。ここから登る斜面には棘のある低木が茂っているのでうまくよけながら登らねばならない。ここからは、ほぼ直角に右に折れる。しばらく進んで右に防火帯が折れる角が巣神山の頂上であった。数種類の山頂標識がついている。右が小法師岳への道だが、左にも踏み跡があり、どこかに繋がっていそうである。
キツツキの穴 男体山 巣神山からは、ほぼ尾根に沿って、アップダウンを繰り返す。左には袈裟丸山の山並みが見える。途中の木には、キツツキがほったと思われる穴や『矢先の確認 (社)栃木県猟友会』という看板、そして小法師岳への案内板もある。右側の木の切れ間からは男体山も見える。寒いせいかツツジの花はまだ蕾で咲いていない。この道は防火帯として刈り払われているせいか、まるで夏場のスキー場ようである。巣神山から1時間以上歩いたあたりで1526m峰のピークから防火帯が左右に分かれている。脇にはまだ残雪も見える。ここからまた直角に左に折れるとしばらくで小法師岳の山名板のある場所に着く。ネットで見たところでは奥にもうひとつの小法師岳頂上があるらしい。そちらに行ってみるとあまり頂上らしくないところに短いダンダラ棒と山名板があった。ここからさらに進めば、法師岳までいける。まだ時間も早いので奥に進んでみた。ところがここから先の登りは今までの快適な防火帯と違い完全に藪漕ぎをしないとダメである。そこは根性なしの私のこと即中止である。
奥の小法師岳山頂 アカヤシオ 最初の頂上に戻り、お昼を食べながら写真を撮ったり、日向ぼっこをしたりして私にしては長い時間を過ごした。帰りは間違いやすいとネットにあったスキー場跡付近もクリアし、これもネットにあったアカヤシオの咲いている場所も順調に見つけることができた。アカヤシオの斜面から一旦戻り、朝の尾根を下った。ここで左に降りていけば、植林地を過ぎて庚申ダムの登山口なのだが、今日2つ目の事件が起きた。(ではなく起こした)尾根を下る方向にハッキリとした踏み跡があり、どこかに行けそうなのである。そちらに誘われるように進んだ。このまま進むと原向の駅近辺か餅ヶ瀬にでそうだが、登山口から離れてしまうと涸れた沢を強引に降りて庚申ダムの下流に着いた。途中はかなりあぶない場所もあって、進むのも戻るのも危険という場面も。絶対にやってはいけない行動パターンに陥ってしまった。こんなことは今までに何回もあったのにまた繰り返してしまった。大反省である。
小法師岳から鋸山、皇海山 小法師岳から庚申山 無事登山口について、きょうの記録をデジカメで確認する。デジカメで記録を残すようにしているのだが、道迷いや危険が続くというようなときはいつもその部分が欠けてしまっているのだ。沢におり始めてから1時間分の画像は全くない。反省も多く、デジカメも壊れてしまったが、それを差し引いてもこの防火帯の山歩きは気持ちのいい充実したものだった。今度は秋に歩いてみたいものである
TOP 記録 2007
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