甲武信岳 甲武信岳
山梨県甲州市、長野県川上村、埼玉県秩父市
木賊山(2,469m)、甲武信岳(2,475m)
【登山日】 2006年10月 8日
【登山コース】
西沢渓谷駐車場[6:39]→戸渡尾根登山口[6:57]→硅石採掘跡[8:30]→林道分岐[8:50]→木賊山[10:38]→甲武信小屋[10:48]→[11:07]甲武信岳[11:40]→木賊山[11:58]→徳ちゃん新道登山口[14:03]→西沢渓谷駐車場[14:23]
厳しい山歩きがしたい、それに富士山も見たいということで以前に毛木平から登ったことのある甲武信岳へ行くことにした。でも同じコースを登るのは詰まらないので、西沢渓谷から戸渡尾根を登ることにした。
硅石採掘跡 甲武信ヶ岳登山道入口 まだ、山歩きを始めたばかりの頃、川上村の毛木平から甲武信岳に登ったが、頂上で取った写真がピンボケで、その上駐車場に戻ると車上荒らしに後部座席のガラスを割られ、セカンドバックごと盗まれて大変な思いをしたので、甲武信岳はアンラッキーなイメージが私の中にあった。それの払拭をかねて今回出かけた。自宅からは、藤岡、秩父と抜け、雁坂トンネルを通り、登山口の西沢渓谷に到着した。季節もいいので早朝にも拘らず、駐車場はかなり埋まっていた。身支度を整え、出発する。今日は長い行程となりそうなので、スピードをセーブして歩き始める。最初は、笛吹川沿いをしばらく歩く、多くの観光客はこのまま西沢渓谷へ向かい紅葉を楽しむようだが、甲武信岳へは『甲武信ヶ岳登山道入口(戸渡尾根コース)』と書かれた大きな看板を入る。
富士山 木賊山頂上 登山道の最初は、沢に沿った林の中を進む。途中には林業用トロッコのレールが敷設された残骸が見られる。やがて沢を渡り、本格的な登りになる。今日は天気はまあまあなのだが台風が近づいているので上空の風は強いようである。登山道に玉砂利のように白い硅石がばら撒かれた硅石採掘跡と思われる場所に出る。その先で景色が開け、木賊山方面や富士山も見えて、登りの辛さを癒してくれる。風は強さを増し、富士山方面は青空なのだが甲武信岳方面は白い雲が出ている。更に登ると徳ちゃん新道と近丸新道の分岐の看板が木に立てかけてある。登ってきたのが近丸新道なので帰りは徳ちゃん新道を降りようなどと考えながら通過した。
甲武信小屋 甲武信岳頂上 更に急な斜面を登ると上空では風がヒューヒュー音を立てて吹いていて、背の高い木は抜けそうなほど風に吹かれている。登山道は木に囲まれているので直接風には当たらないが、高い山は遠くの台風の風を受けるようである。樹林の間からは、ときどき富士山や広瀬湖などがきれいに見える。やがてシラビソとその根やコケに覆われた奥秩父らしい林に入り、抜けるとガレタ岩場に出る。ここは最高のビューポイントで富士山をはじめ南側の景色が一望できる。再び林に入る進むと主脈稜線との合流点に出て、そこからしばらくで木賊山の山頂に着く。山頂といっても木に囲まれて眺望もない。足元を見ると雪かあられのようなものが少し降った跡があった。木賊山からは一旦下り、甲武信岳との鞍部にある甲武信小屋まで行く。赤い屋根の甲武信小屋には、昼間のせいなのかあるいはこの天候のせいなのか表には誰もいなかった。ここから少しの登りで5年ぶりの甲武信岳頂上に着いた。
甲武信岳頂上の木 木賊山 頂上には、登山者は誰もいないが、風も強く寒いのでそう長居はできない。北側はガスに覆われほとんど眺望は得られない。頂上付近の木には北側に雪がついている。前回の反省からピンボケにならないように写真を慎重に撮り、すぐに頂上からは下り始めた。頂上と甲武信小屋の中間点で、日当たりもよく木々で風を遮る場所を見つけて、昼食休憩をとった。帰りは富士山を正面に見ながら林道分岐まで下り、徳ちゃん新道を下った。この道は西沢山荘付近に出ており、笛吹川沿いに戻ると途中には登りに使った登山口もあった。天気は少し悪かったが富士山は見えたし、ハードな山歩きに大満足であった。
TOP 記録 2006
inserted by FC2 system