錫ヶ岳 錫ヶ岳
群馬県片品村、栃木県日光市 標高 2,388m
【登山日】 2006年 6月 5日
【登山コース】
菅沼登山口[4:56]→阿弥陀ヶ池[6:21]→五色沼避難小屋[6:57]→白檜岳[8:23]→錫の水場[9:29]→[10:22]錫ヶ岳[10:56]→白檜岳[12:54]→五色沼避難小屋[13:49]→登山口[15:45]
私が登る山を決めるのは、ほとんどがネットやガイドブックを見て数日前に決める。しかし、年に数回は、以前から計画を温め、十分に情報を収集してのぞむものがある。この錫ヶ岳はまさにそんな山である。
阿弥陀ヶ池と白根山 雨量計測所 かなり長い距離を歩くため時間の心配もあるので早朝の出発にした。菅沼の駐車場に到着したときは、まだ夜明け前で薄暗く、天気も予報ほど良くない。阿弥陀ヶ池までは幾度か通った事のある道で迷うことはないが、まだ雪が残っており時々踏み抜くこともある。あまり気温も高くないせいか歩きは軽い。やがて阿弥陀ヶ池に着くと目の前に白根山が大きく見える。この辺りまだ残雪が多い。今日は白根に登らず、五色沼方面に進む。五色沼の辺りにはほとんど残雪はない。しばらくで五色沼避難小屋に到着した。ここで一休みし、いよいよ未知の道に踏み出す。
白檜岳 白檜岳 山頂標識 避難小屋からは白錫尾根と呼ばれる前白根山から白根隠山に続く稜線まで登る。稜線にでたところから、それに沿って白錫尾根を進む。稜線上には高い木はなく歩きやすく、見通しもいい。掘立小屋のような雨量観測所を過ぎ進むと白根隠山と呼ばれるピークに着く。ピークには石が積まれ竹の棒が刺してあった。朝よりも天気は回復してきて青空も時々見えるが日は差してこない。稜線の道ははっきりしていて迷うことはない。このくらいの踏み跡ならば十分登山道といえるものではないか思う。岩ばった急な稜線を過ぎ、残雪のピークを登るとそこには『白檜岳 標高2394M 2003栃木の山紀行』という立派な標識がかけらていた。
錫の水場 錫ヶ岳山頂 白檜岳を過ぎた辺りから錫ヶ岳が見え始めた。稜線上には残雪が豊富になり、雪庇になっているところもある。いくつかのピークを越えて、樹林に囲まれた鞍部にでる。ここには錫の水場の看板が木に下げられている。錫の水場を過ぎたところから残雪も多く、踏み跡が雪で隠され不明瞭になる。その上残雪が緩んだところもあり踏み抜いてしまう。しかし、稜線ははっきりしており、錫ヶ岳も見えるので進む方向を間違えることはない。やがて錫ヶ岳に到着する。山頂にはガイドブックで呼んだ御料三角点がある。山頂標識も先ほどの栃木の山紀行のものともう一枚が掛かっている。日も差し始め天気もだいぶ良くなってきた。
錫ヶ岳への稜線 火口原の残雪のアーチ 帰りは、来た道を白檜岳まで戻り、この後は左方向の白根火口原に降りることにした。しかし降りる場所が少し北により過ぎ、下るのには無理な場所に出てしまい南に戻り降りた。その先を降りるときも雪の急なアーチとなっているため軽アイゼンをつけて万全を期して降りた。その後、必要のなくなった軽アイゼンをザックにくくり付けて歩いていたのだが登山口に到着するとなくなっていた。かなり長い歩きながら途中から天気も良くなり、残雪も楽しく、充実した山歩きとなった。
TOP 記録 2006 群馬百名山 群馬の300山
inserted by FC2 system