皇海山 鋸山から皇海山
群馬県沼田市、栃木県日光市 標高 2,144m
【登山日】 2005年 5月28日
【登山コース】
皇海橋[6:25]→不動沢のコル[7:38]→[8:23]皇海山[8:38]→[9:40]鋸山[10:00]→皇海橋[11:30]
栗原川林道に根利方面からも入ることができるようになったということをネットで知った。皇海山に行くなら庚申山方面から登るに限ると思っていたが、不動沢コースの楽チン登山に気持ちが傾き、先週、根利方面への道も確認していたので、日本百名山の安直登山コースに行くことにした。
登山口 途中の残雪 吹き割りの滝がある追貝から栗原川林道に入る道は、落石や崩落が多く、友人の渓流釣りが好きな人の話によれば、小さな落石跡の岩も尖っていてタイヤがバーストしてしまったという話、そして何よりも道の片側は、栗原川に向けて絶壁となっていて落ちればひとたまりもないということから敬遠してきた。しかし、逆側からならば道はいいらしいとの情報で出かけた。前回と同じく、赤城北面を通る農免道路を進み、薗原ダム分岐を経て、根利方面に入る。根利から林道に入ると最初は狭い道だったが、だんだん広くなり、舗装はされていないがしかりしたものだった。かなり進んだところで前方に皇海山も見えてきた。この道は何よりも片側に切れ落ちた谷がほとんどないことが安心である。皇海橋付近に到着すると多くの車が駐車されていて、突然賑やかになる。やはり日本百名山のせいなのだろうと納得する。支度をして、前の2組に続いて登り始める。前を行くご夫婦は健脚で同じペースではついていけない。最初は沢沿いに進み、堰堤のところから少し林の中に入るがその先再び沢沿いの笹原を進む。沢には途中まだ残雪がある。一部沢の流れの横にロープが貼られた場所もある。沢を離れ急な笹原を登ると不動沢のコルに到着する。
不動沢のコル 皇海山頂上 不動沢のコルは鋸山の眺めもよく、広くて休みやすい場所である。ここで一休みして、再び急な笹原の斜面を登り、皇海山を目指す。笹原には酸性雨で枯れたのか、日光の山々と同じような倒木が見られる。この斜面は先ほどの沢よりも残雪が豊富で、一部残雪の上を通らなければならない場所もある。大きな岩の横を通り、残雪にロープの張られた斜面を登ると『庚申二柱大神』と書かれた青銅の大きな剣のモニュメントに出会う。そこからしばらくで皇海山の頂上となる。頂上には渡良瀬川水源の碑がある。頂上からは日光方面の残雪の山が見える。『日本百名山』を読むと深田久弥にとっては思い入れのある山のようだが、不動沢からの登山道はコースとして単調であまり面白くないし、景色や眺望もよくはない。登ることの大変さも殆どないこのコースは、百名山ハンターのための詰まらぬもので興ざめしてしまった。いつかは行ってみたいと考えている国境平への道を確認し、頂上を後にした。しかしまだまだ余力もあるので、不動沢のコルから鋸山に登ることにした。
不動沢のコルから見た鋸山 鋸山頂上 不動沢のコルから急な道を鋸山へと登る。少し高度を上げた地点から不動沢のコルを見ると人や看板が小さく見える。やがてシャクナゲの花の咲く場所を抜けるとしばらくで鋸山頂上に着く。頂上は遮るものがないので皇海山が目の前に大きく見える。頂上にはヤマザクラも咲いていた。ここで一休みしていると鋸十一峰からの登山者が現れた。この人は朝5時に銀山平を出て来て、これから皇海山に登るとのことであった。私も今度は是非庚申山経由のコースで登りたいと思った。鋸山からは来た道を戻り、登山口の降りた。帰りも栗原川林道を根利経由で帰ると朝は見掛けなっかた車がいくつか停まっていた。どうも山菜取りの人たちのものようであった。
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