平標山、仙ノ倉山 仙ノ倉山
群馬県みなかみ町、新潟県湯沢町
平標山(1,984m) 仙ノ倉山(2,026m)
【登山日】 2004年 6月 6日
【登山コース】
町営駐車場[7:00]→送電鉄塔[7:55]→松手山山頂[8:24]→平標山頂[9:25]→[10:00]仙ノ倉山頂上[10:30]→平標山の小屋[11:30]→町営駐車場[13:00]
ここ3年間毎年恒例となったこの時期の平標山の花見登山に出かけた。いつもこの時期は梅雨入りの境界線上でなかなか良い天気には恵まれなかった。最初の年は良い天気に恵まれて仙ノ倉山まで気持ちよく行けたが、カメラが故障し、残念ながらすばらしい景色は頭の中だけだった。次に同じ年に三国峠から行ったときは、仙ノ倉山方面はガスに覆われて見えなかった。そして、去年は猛烈な風と雨の天気で平標山までで帰ってきた。今年も予報は悪く昼過ぎからは雨となり、梅雨入りというものであった。
送電鉄塔 さすがにこの時期は駐車場は満杯で、他県ナンバーの大型バスも数台とまっていた。今日は寝坊してしまい朝6時少し前に家を出たが、道路状況はすこぶる良好で、1時間ちょっとで登山口の駐車場に到着した。天気は、ときどき雲が切れて、日が差す程度であったが、群馬県側より新潟県側の方が良く、青空も見えて期待できそうである。登山口からいきなり急な登りとなり、樹林の中を進んでいく。今日は思ったよりも蒸していて暑い。昨年工事をしていた木の階段や木道も完成していたが、一部は冬の雪で崩壊しかけているものもあった。道の脇にはいろいろな花が咲き目を楽しませてくれる。岩場の登りを過ぎて、少し平らなところに出るとそこに巨大な送電鉄塔があり、眺めもいいので数組が休んでいた。ここからは残雪の苗場山や稲包山などが良く見えて気持ちが良い。天気も出発したときよりはよくなってきた。
イワカガミ 松手山 送電鉄塔から少し急な道を登ると平標山へと続く稜線上の道が現れイワカガミ、ミツバツツジ、ハクサンシャクナゲなどを眺めながら進むと小高いところに松手山の山頂標識が会った。
ハクサンイチゲ ハクサンイチゲの群落 松手山からはしばらくなだらかな道を進み、やがて木の階段のついた急な道を平標山に向かって登りあげる。その途中にはいつも楽しませてくれるハクサンイチゲの群落が数箇所あり今を盛りに可憐な白い花を咲かせている。これが見たくて毎年ここに足を運んでしまう。松手山からはかなり強い風が吹き始めた。太陽は出ているものの肌寒さを感じ、飛ばされそうなくらいである。ひとつ小さなピークを越えると突然平標山頂に飛び出した。ここは幾度も来たことのある場所なので、仙ノ倉方面の見通しが良いことを確認してそのまま進んだ。
平標山から見た苗場山方面 平標山から見た仙ノ倉方面 平標から仙ノ倉まではずっと木の階段がついている。いきなり両側にはハクサンイチゲ、ハクサンコザクラなどがたくさん咲いている。仙ノ倉までの気持ちの良い稜線とこれらの花々を眺めているとまさに天井の楽園である。2つほどピークを越えて3つ目を登りあげるとそこが仙ノ倉山頂上である。頂上にはどこかの大学のグループと夫婦が2組ほど休 んでいた。天気はかなりよくなって360度ほぼ見渡せる。万太郎山から谷川岳、武尊山、日光白根山そして、平ヶ岳、燧ヶ岳、巻機山など上げればきりなく回り中の山々が見える。もう最高の眺めである。このすばらしい眺望をおかずにゆっくりと昼食をとった。
平標山の小屋 再び、気持ちのよい稜線歩きを楽しんで、山の小屋の方へ木の階段を下りた。途中両側に広がる雪田は例年よりも少なく、今年の暖かさを物語っている。山の小屋にはたくさんの人が集まっていた。良く見ると神主が儀式を催しているようで、どうやら山開きのようであった。平元新道を下り、林道歩きで駐車場まで戻った。途中から天気は悪くなり、雨が音を立てて降り出してきた。ちょうどいいときに登ることができたようである。
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