諏訪山 諏訪山
群馬県上野村 標高 1,549m
【登山日】 2003年 5月 3日
【登山コース】
浜平登山口[8:20]→湯ノ沢の頭[10:27]→弘法小屋[8:20]→ヤツウチグラ[11:40]→[12:14]諏訪山[12:42]→浜平登山口[15:06]
ここのところ西上州の短い山歩きのはしごが続いたので、連休初日の今日はひとつの山をじっくり歩きたいということで最奥の山である上野村の諏訪山に出かけた。家を6時半に出て、藤岡、鬼石、神流町を経て上野村と自動車をとばした。上野村の?で左折し、あの日航機墜落現場の御巣鷹の尾根へ向かう道を途中まで走り登山口のひとつである浜平に到着 した。
沢に架けられた橋 湯ノ沢の頭 浜平集落の道脇のスペースに車を停め、登山口の案内板に従い川のほうに降りていった。川には鉄の狭い橋が架かっていて、その先に現在は閉鎖している浜平温泉奥多野館がある。その建物の脇を通り沢に沿って進むのが登山道である。登山道はずっと沢に沿っていて、丸太の橋などを利用して渡渉したり、はしごを渡って小さな滝を巻いたりする。地元の人がつけたのだろうが、整備されていて実にありがたい。また、登山道も良く踏まれていて道に迷うこともないと思っていたのだが、前回の烏帽子岳に続いて今回も道を誤ってしまった。帰りに分かったことだが、沢が二股に分かれているところで本来の登山道とは反対の道に進んでしまったようだった。しかし、間違えてからしばらくは踏み跡もはっきりしているし木にテープも巻かれていた。その上間違った地点では本来の登山道方向より間違った道の方にはっきりとした道が付いていたのである。間違えたのは私だけなのだろうか?もっとたくさんいるので踏み跡があんなにはっきりしていたのではないのかな。間違えた沢を進んでいくとすぐに沢は涸れて、道は広く、低い木が生えていた。踏み跡はだんだんはっきりしなくなっていったが、木には赤いテープが一定間隔で巻いてあった。やがて斜面は急になり始め、正面に岩峰が見えてきた。この辺で間違えたことに気が付き、地図と磁石を確認するとどうやら本来の斜面より尾根ひとつ北の沢を登っていることが分かった。南の尾根に取り付き進めば、楢原からの登山道に出ることが分かったので戻らず進んだ。木につかまりながら急な斜面を登り尾根へ出るとすぐに登山道があった。自分の読図能力に少し自信を持ったが2回も続けて道を間違えたことに大反省である。尾根沿いの登山道を10分ほど進むと湯ノ沢の頭と書かれた看板のある場所に到着した。ここでミツバツツジの花を見ながら休んでいると、もう山頂まで行ってきたという単独行の男性と一緒になった。彼は楢原の方から登ったとのことであった。
ヤツウチグラの梯子 岩場途中のアカヤシオ ミツバツツジの花と新緑に彩られた登山道を進んでいくと右手に諏訪山とヤツウチグラらしき山が見えてきた。道を間違えたときの藪漕ぎとはうってかわり快適な山歩きである。道沿いにはアカヤシオや山桜の花もあり春らしい景色である。やがて少し降りてから再び登り上げたところで弘法小屋という避難小屋に出た。弘法小屋から先は岩場の登りとなり、アカヤシオが周りじゅうに咲き乱れている。左側は岩壁で切れ落ちており、その向こうに帳付山がきれいに見える。途中には二段続きの梯子、鎖の場所もあり緊張する。この梯子を登り終えたところがヤツウチグラかと思ったらもう一度岩峰を巻いて急でガレた道を上がったところがヤツウチグラ(三笠山と標柱には書かれていた)の頂上であった。景色は360度の展望でまさに絶景である。頂上には避雷針の立てられた祠があり、数組の登山者がいた。途中あまり人と出会わなかったので少し驚きである。
三笠山山頂の祠 諏訪山頂上 ヤツウチグラから下り少し登り上げると樹林の中に諏訪山山頂がある。ヤツウチグラとは違って、全く展望が利かない。ここでも数組が休んでいた。やはりゴールデンウィークなのだなと思った。戻ってヤツウチグラの頂上で素晴らしい眺望のもとで食事をしようかと思ったが、お腹もすいていたし、疲れたのでここで食事することにした。湯ノ沢の頭から降りてくるときに、どこで間違えたかを確認しながら降りた。道間違えを除けば、素晴らしい天気と花と眺望に恵まれ最高の山歩きであった。ぜひもう一度来たい山である。今度は秋に楢原の方から登ってみたいものである。
TOP 記録 2003 群馬百名山 群馬300山
inserted by FC2 system