不納山 不納山山頂
群馬県中之条町 不納山(1,291m)、水晶山(900m)
【登山日】 2003年 4月 3日
【登山コース】
稲包神社[10:20]→水晶山分岐[11:06]→堀沢山[12:12]→[12:55]不納山[13:10]→水晶山[14:20]→稲包神社[15:00]
ヒルの多い山として知られている四万温泉付近の不納山へその心配のない残雪気のこの時期登ってきた。まだ多くの雪 がある上越国境の白砂山、稲包山などが見えたらいいなと思い出かけた。今日は平日に休みを取り、近いこともあって ゆっくりと出かけた。
樹林越しの四万ダム 登山口付近に到着し、駐車場所を探していると川から山の斜面に向かって何か動物が数匹駆け上がっていくのが見えた。目を凝らしてよく見ると猿が5,6匹稲包神社辺りをうろうろしているではないか。駐車し身支度を整えて、登山道に入ったが周りにはまだ猿たちがいる。近づくと逃げていくので大丈夫なようであるが、遠くからこっちの様子を伺っているというのは何か気持ちが悪い。稲包神社からはすぐに急な登りとなりどんどん高度を稼いでいく。この辺りは雪もなく、枯葉に埋もれた登山道である。登りが少し緩んで尾根のようなところに出る。笹は茂り始めているが木々はまだ丸裸で木々の間から四万ダムが見える。また、その奥には、ピラミダルな稲包山の頂上が白く尖って見える。尾根を進むと水晶山と不納山の分岐に到着する。ガイドブックに書いてある通り水晶山の案内はあるが不納山については何も記されていない。しかし、テープがあるのでそちらに分岐して進むとすぐに不納山への指導標がある。ここから先は不鮮明な道筋であるとガイドブックにあったが、テープや赤いペンキが木にマークされ迷うことは全くなかった。分岐からは突然雪が多くなってきた。
福岡カンダ猿の看板 雪が深くなってきて場所によっては膝まで埋まるほどのところもあった。歩行もつぼ足の登りはきつくなかなか進まない。休み休み進みやっとピークらしきところに到着した。ここがガイドブックにある1221m峰のようで木には堀沢山という札が下がっている。水晶山分岐からここまで無雪期の1.5倍から2倍近い時間がかかった。数個の小さなピークを相変わらずつぼ足で上り下りし頂上まで歩く。途中に以前榛名の相馬山やその他の山でも見た覚えのある「福岡かんだ猿」の「ガンバレ!!山頂迄10分」というプラスチックのプレートに出くわした。山と渓谷の4月号にこのプレートの謎が記事になっていた。記事の通りこんなマイナーな山にあるようだ。「福岡かんだ猿」のプレート通り10分ぐらいで不納山の頂上に到着した。葉の落ちた木々の間から少し周りの眺望は得られたがたいしたことはない。東側の沢の流れる音が聞こえてくる。遅い昼食を取り、体力を回復する。
水晶山 登山口付近の猿 下りは自分の踏み跡を頼りに思ったよりも早く降りてこられた。水晶山の分岐まで来るとすっかり雪は消え、落ち葉の上をふかふか歩くことになる。同じ山でも場所により全く景色が違う。水晶山は山というより少し大きな岩で、上に向かって鉄の梯子が架かっている。もっと眺めがいいことを期待していたが谷川に大きな松がありそれほどの絶景ではない。しかし、高田山が右手にきれいに見えている。降りようとすると下から今日はじめての登山者(多分、水晶山へ来ただけと思われるが)とすれ違った。涸れた沢沿いに下ると水晶山遊歩道の終点あらゆに到着する。新しくて大きな遊歩道案内板が設置されている。後はゆずりは口まで車道を歩くだけである。車道をしばらく進むと登山を開始したときと同じように猿たちがたくさんいる。道の両側、道沿いの木の上といるのでやっぱり怖いので、歩いていくのに躊躇してしまった。意を決して進むと猿たちは両側によけてくれたがとても怖かった。展望がいいわけでもなく、花が咲いているわけでもなく、そしてつぼ足でとってもきつい山歩きなのだがなぜかとても充 実した気持ちになった。やはり山を独り占めできたのがよかったのか。
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