父不見山 父不見山山頂
群馬県神流町 標高 1,047m
【登山日】 2003年 3月29日
【登山コース】
登山口[7:30]→坂丸峠[8:05]→長久保の頭[8:20]→父不見山[9:15]→杉の峠[10:22]→登山口[11:46]
ここしばらく秩父市周辺の山を歩いたのと、のんびりとした山歩きをしたかったので、峠を挟んで群馬県側の父不見山へでかけた。鬼石町までは秩父へ行くのと同じ道筋で進み、そこから先は神流川に沿って曲がりくねった道を行き、神流湖を経て万場町に達する。万場町はもうじき中里村と合併し神流町となるのでその祝賀の旗が道沿いに多く目に付く。今日は万場町小平から登り始める予定でR462号から神流川橋へ左折し、登山口を探す。HPで調べると登山口が分からなかったというレポートが複数見つかり、覚悟して進んだ。ところが予想に反して、橋を渡り右折して道に沿って少し進むとすぐに案内の表示を見つけた。道が狭く駐車場所がないので少し先のごみ集積場所の脇の空きスペースに止めた。
林道との交差点にある案内板 坂丸峠 集落の石垣脇の「←坂丸峠 2.9K 120分 230分 4.4K 父不見山→」という標識から登り始めた。道はすぐに窪地のようにており幾度かの分岐がある。木に止められたテープを参考に送電鉄塔に沿って山に登るという方向で選んでいくとほとんど間違いなく登っていく。(もしかするとどちらを選んでも同じ道に出るのか?)しばらく樹林の登りを行くと舗装された林道にぶつかる。この林道には写真のような大きな案内板が設置されており、雪もなく林道を登ってくれば来られるようである。それに広い駐車スペースもあり、私がマイカー利用のガイドブックを書くならここを登山口とするのだがなどと思いながら林道脇の登山道へ入っていく。登山道をさらに進み、あの上が坂丸峠かなと思われるところのその手前の少し窪んだ所に新しい坂丸峠の指導標があった。ここが峠何かなと思う場所であった。しかし、さらに進み埼玉県側からの道と合流するところのやや古い指導標にも坂丸峠と手書きしてある。私の感じではこちらが峠ではないかという感じがする。
父不見山 坂丸峠からは尾根伝いに長久保の頭まで登る。途中には雪も少しあったが全く気にすることはないほどだ。長久保の頭からは埼玉県側の眺めがすばらしく、秩父の山々が見渡せる。また、稜線を眺めるとこれから登る父不見山とその先の杉の峠に続く道が見える。群馬県側は杉や雑木林が茂っているが稜線を境に埼玉県側は丸裸に近い。奇妙な風景である。長久保の頭から大きく下り、登り上げると父不見山山頂に到着する。今日ここまで誰にも会わない静かな山歩きである。景色を眺めゆっくり休憩をしながら、このままピストンで登山口に帰ろうか、それとも杉の峠までいこうか、あるいはその先の生利までまわろうかと悩んでいた。すると突然デジカメのバッテリランプが表示され残り1分と表示された。夕べ充電したはずなのだが、バッテリの故障かコンセントが緩かったのか充電されていなかったようである。その上に最近花粉症ではないのかと思っていた鼻の中がむずむずし始め、くしゃみと鼻水が出始めた。今日はもうひとつ雨降山も行こうと思っていたがこれらのことで気力が一気に失われ、父不見山だけで帰ることにした。それならばゆっくりと杉の峠を回りR462号ではなく林道を通って帰ることにした。
山火事跡の残る杉の峠 尾根に沿って父不見山から気持ちいい尾根を下るとガイドブックにあったかつての山火事のあとがまだあった。杉の峠へは少しの時間で到着する。杉の峠には祠があり、その周りの木々は山火事あとが生々しく残っている。峠の下の埼玉県側にはすぐそこまで舗装された林道があり、そちらから登ってくる人が数組いた。(埼玉県側からのコースは群馬県側からの半分ぐらいの時間で登れるようである。)ここから生利の方へ下りる道を間違えて尾根をどんどん進んでしまい間違いに気が付いて杉の峠に戻ると25分経っていた。油断禁物である。生利への林道を下がり、途中から作業道を巡り方向だけを確認しながら小平方面に向かった。古くて今は使われていない作業道はかなり藪になっているところもあっって時間がかかった。三沢の手前から林道坂丸線に出るとまだ工事中であり、土砂崩れで通行が困難な場所もあった。やがて、登りに通った大きな案内板の前に出た。ここからは来た道を下りやっと登山口に着いた。林道経由の道は思ったより時間がかかった。杉の峠までは面白い山歩きであったが、作業道林道歩きはやはりつまらない。杉の峠から来た道を戻る方が私は面白いと思う。
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