武甲山〜武川岳 武甲山
埼玉県秩父市、横瀬町
武甲山(1,000m)、大持山(1,000m)、小持山(1,000m)、武川岳(1,000m)
【登山日】 2003年 2月26日
【登山コース】
生川登山口[7:00]→大杉広場[8:07]→[8:45]武甲山第一展望台[9:03]→大持・小持山分岐[9:23]→小持山[10:05]→[10:50]大持山[11:11]→妻坂峠[11:57]→武川岳[12:27]→生川登山口[13:23]
この季節の群馬県内の山は、多くが登ったことがあるので南側の秩父市付近の山に登ってみようと出かけた。1昨年に三峰神社から雲取山に登ったときには、関越道の花園インターで降り、秩父市を抜けて140号線を走った。しかし、道路マップを検討してみるともう峠にあまり雪のないこの時期には、藤岡、鬼石を通り峠を越えて秩父市に一般道を行っても同じではないかと思い試してみた。朝5時半に家を出たせいか順調に進み、家から1時間半程度で目的地に到着した。明らかに関越道を使うより早いようだ。秩父道の駅でトイレに立ち寄り、これから登る武甲山の姿を眺めた。
生川登山口の神社 秩父の町を抜けて谷間を沢に沿って登っていくと砂埃の立つセメント工場がある。その間を道は抜けて山に向かっている。やがて武甲山御岳神社という額の下がった鳥居がある。ここが今日の登山口である生川である。鳥居の奥に駐車スペースがあるので車を停めて武甲山へと出発した。神社の奥へ向かう登山道にはまだ雪もあり、日も当たっていないので寒い。登山道は、先ほど沢に沿っていて向こう岸には舗装された道路が見える。10分も登ると釣堀がありその中を抜けると舗装された道路と交差する。ここには登山届けを入れるポストがあり、武甲山登山口という標柱が立っていた。薄く雪に覆われた杉林の中を登っていく。途中には水場もあり、木の橋もある。ちょうど1時間ほど歩いたところで平坦な広場に出る。横に大きな杉の木があり、指導標に大杉広場と記されている。周りに雪があり気温は低いようだがここまで歩いてきてだいぶ体は暖まってきた。
頂上の神社 展望台 杉の植林を抜けると過ぎの植林地と雑木林の境界に沿って急な登りになる。場所によっては気の階段が付けられいる。下側の杉の植林地の上に大持・小持山方面の景色が開けてきて展望が良くなってきた。木の枝には夕べ降った雪が凍りついていた。風に吹かれ、日の光に照らされ頭の上にぱらぱらと降ってくる。登りが緩やかになり、展望のいい場所に出るとそこに大持・小持山と武甲山の分岐の指導標が立っている。その横には「発破のお知らせ」という武甲山から石灰岩を掘り出すために発破を行いますよという内容であった。秩父道の駅から眺めた武甲山の異様な姿といい、そしてこの看板といい大きな動物を倒し食い荒らして骨だけにしてしまうような悲しさを感じてしまう。ここから少し登ると武甲山御岳神社の奥社にでる。この裏から採掘斜面の上にある展望台に行く。展望台からは遠くに両神山、近くには秩父市内そして眼下に採掘現場が見渡せる。しばらく展望を楽しみデジカメに収めた。
大持・小持山への稜線 展望台や神社付近は雪もあり寒いので大持・小持山分岐まで戻り、大持・小持山方面の展望を楽しみながら休憩を取った。これから進む道は雪で白く、稜線上に1本はっきりと見える。あれが小持山だろうかなどと見当をつけて急な下りを出発した。武甲山から下りきった鞍部がジクラクボと呼ばれる場所である。ここからは橋立への下山道や持山寺跡に行く道も分岐している。ジクラクボからの登りは雪に覆われているがトレースも付いているし、足が埋まるほど深くもないので普通に登っていける。しかし、数箇所急な登りで木を手がかりにしないと滑って登れない場所もあった。一つピークを越えて、二つ目が小持山山頂であった。後ろを振り返ると武甲山の姿が見事である。ちょうど採掘現場の裏側なので傷跡は隠れ山の威厳を保って見える。
大持山から見た武甲山 武甲山から小持山までと同じような登降を繰り返して、大持山山頂に到着した。ここからは北側の展望がいい。ここでゆっくりと周りの展望を楽しみながら昼食とする。記念写真を撮り、身支度を整えていると、妻坂峠側から今日初めての登山者が登って来た。大持山から妻坂峠にかけては思ったよりも急で、雪もあり、転げるように下った。途中では平日のこの季節にもかかわらず数名の登山者とすれ違った。後ろを振り返ると武甲山大持山小持山の稜線がきれい見えた。妻坂峠は小さな石の地蔵さんのようなものがあり、道は生川へと武川岳へに分岐している。
妻坂峠付近からの武甲山 武川岳 妻坂峠から武川岳へはかなり急な登りで雪のせいで滑る。帰りの心配をしながら登りあげると武川岳山頂に到着した。山頂にはベンチもあり結構広い。多くの登山者が昼食を取りながら休んでいる。目の前に武甲さんが大きく見え、南側には奥武蔵の山々が見えるが全く知らず地図を見ても山座同定できない。予想通りつるつる滑りながら妻坂峠まで下り、生川の登山口まで戻った。群馬県内の山と違いこの辺りはとても穏やかな感じの山である。
TOP 記録 2003
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