稲包山 稲包山
群馬県中之条町、みなかみ町、新潟県湯沢町
標高 1,598m
【登山日】 2002年10月19日
【登山コース】
四万登山口[9:10]→林道終点分岐[9:40]→赤沢峠避難小屋[10:30]→1400m峰[11:00]→[11:33]稲包山[12:00]→小稲包[12:12]→稲包山[12:30]→赤沢峠避難小屋[13:20]→登山口[14:20]
ここのところ長い車の運転が少し欝としくて近場でまだ登っていない山を考えている。天気予報ではあまりいい天気ではないので以前から考えていた谷川の朝日岳は別の機会にして、もうヤマビルも出ないだろうということで稲包山に決めた。家から登山口までのアプローチ時間も片道1時間程度だし、山歩きの時間も5,6時間なので、ゆっくり起きて家で朝食を取ってから出発した。四万ダムについてから登山道を勘違いして、川沿いの露天風呂へ続く林道に入ってしまった。なかなか面白そうな露天風呂であったが、誰かおじさんが入っていたようなので近づいて偵察することができなかった。この林道の終点まで行ってどうもおかしいことに気づき入り口に戻った。ロスタイム30分である。
登山道の紅葉 東屋 今度はよく確認して登山口脇の駐車場に車を止めて、気を取り直しての出発である。ガイドブックの案内の通り、いきなりの急登である。しかし、30分のロスタイムで体がほぐれたせいかそれほど大変ということもない。ほぼ急登が少し緩んだところに林道終点との分岐の看板が現れる。さらに登りあげるとベンチか何かの残骸のようなものがあるやや広くなった場所があった。ここは稲包山、赤沢山方面の見通しが少し開けている。ここで、今日はじめての小休止とする。ピラミダルナ稲包山が紅葉した木々の間から遥か彼方に見える。かなり距離がありそうに思えるのだが、ガイドブックではあと2時間ぐらいでいけそうに書いてある。ガイドブックでは比較的平坦な尾根道歩きとなっているが、見た目よりは疲れる感じがする。紅葉の木々と笹原の中を登り続けるとやがて法師温泉側から登ってくる道と合流する。赤沢峠には、休憩用の東屋がある。2人の年配の夫婦が宴会準備をテーブルの上に整えて休んでいた。私もここに入って休んだ。ヤマビルの話や先行していった団体の話、そして頂上までの時間など丁寧に話をしてくれた。礼を述べて、東屋裏から稲包山への登山道登った。
稲包山山頂 稲包山へは2つか3つのピークを越えていく。ひとつピークを越えるごとに稲包山の姿は大きくなっていく。登山道沿いの木々は、赤や黄色に染まり今がちょうどいい感じで美しい。また、林道途中には林道よりきれいで広くに刈払いされた送電鉄塔の巡視路が分岐している。それぞれ新潟幹線何号などと書かれた標識は立っている。赤沢口へ降りる近道の巡視路があるとHPで見たのでどれかなと観察していったらその分岐には赤い看板に「赤沢入口バス停へ(巡視路コース)」と書かれていた。頂上手前で高さが胸くらいある笹原を登る。深いところでは、足元も良く見えない。雨の後などだったらびしょ濡れだろうななどともいながら登った。樹林帯を抜けて、急登を登りあげると突然周りの展望が開け、頂上に達する。頂上は、狭く細く縦に長い。もうすでに数組の先行者が休んでいた。雨が降り出しそうな天気の割には辺りの眺望はよく、いい意味での予想外であった。頂上写真を撮ってもらい昼食に取りかかた。お湯が沸く間に、辺りの山座同定をはじめた。平標仙ノ倉山、三国山、苗場スキー場筍山、三峰山、大峰山赤谷湖、奥四万湖など確認できる。残念ながら白砂山、苗場山はガスに隠れて見えないようである。また、三国峠や三国スキー場方面に進む道があり、それは紅葉と笹原の気持ちのよさそうなものである。この道はどのガイドブックにも登山地図にもない新しいもののようだ。
三国スキー場方面の稜線 食事をしていると先ほど追い抜いた十数名の団体(警察関係のよう)が到着し、一気に騒がしくなった。場所も狭いし、妻に電話もしたいので、ザックを山頂にデポして、偵察をかねて三国スキー場側のピークに行ってみることにした。 下りきったところには、「新道分岐 ←三国峠 三坂峠経由三国スキー場↓ 稲包山→」という標識柱が立っていた。ここから最近刈払いしたふわふわした登山道を三国スキー場方面に登りあげた。そこには「小稲包」と書かれた柱が立っておりこの登山道の先は予想通り気持ちのよさそうな稜線の道が続いていた。いつか三国スキー場から登ってみようと思った。ここから妻に頂上到着連絡を取り、あまり見たことのないこちら側からの稲包山(紅葉、笹原、山容がとてもきれいである)を写真にとってもと来た道を戻った。 頂上にはもうひと団体来たようで、すごい賑わいである。デポしていたザックを担ぎ休まずに下山となった。ここで、いつも見ているHPのあおちゅう氏とすれ違ったようであった。会話ができなくて残念。
途中にあった赤沢スキー場へのショートカットコースの看板 避難小屋までは思ったよりもだいぶ時間をくってしまった。好奇心から林道分岐を林道の方に下りてみたが、登りに使った道より面白くもなく、その上15分程度余分にかかってしまった。少し雨も降ってきて忙しい下山となった。思ったよりもずっと眺望の良い山であった。今度は是非三国スキー場方面からあの稜線を歩いて登ってみたいと思った。
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