妙高山、火打山
新潟県妙高市
妙高山(1,878m)、火打山(1,908m)
【登山日】 2002年10月 6日、7日
【登山コース】
6日

笹ヶ峰登山口[6:56]→黒沢橋[7:20]→十二曲り[8:10]→富士見平分岐[8:20]→黒沢池ヒュッテ[9:10]→大倉乗越[9:20]→長助池分岐[10:20]→[11:00]妙高山南峰[11:00]→妙高山北峰[12:10]→長助池分岐[14:40]→黒沢池ヒュッテ[7:20]→茶臼山[8:10]→高谷池ヒュッテ[8:20]

7日
高谷池ヒュッテ[6:37]→天狗の庭[6:55]→ライチョウ平[7:25]→[8:00]火打山[8:10]→高谷池ヒュッテ[9:00]→黒沢[10:35]→笹ヶ峰[11:10]
麓から見た妙高山 初めての小屋泊まりの登山に出かける。朝3時半に自宅を出発した。この夏に黒姫山に行ったときは、鳥居峠から菅平方面に向かって行ったのだが今回は長野原から今日は志賀草津道路に向かってみた。5時頃渋峠を通過すると反対車線には数十台の車が止まっていた。まだ夜明け前で、日の出を見てから紅葉の草津白根山を回るのだろうか。それにしてもすごい人出に驚いてしまった。峠を下るとだんだん明るくなり、夜が明けてきた。天気はまあまあのようだ。志賀高原を抜けたところから、道路地図もなかったので志賀中野有料道路(300円)上信越道 中野〜妙高高原(850円)とすいすいと進んだ。妙高高原インターで下りたところで6時10分、ここから笹ヶ峰を目指し30分ほど進むと登山口の笹ヶ峰キャンプ場駐車場に到着する。紅葉真っ盛りで天気良好の日曜日と来たら駐車場はもうほとんど満杯である。止める場所やっと見つけ、仕度をして出発した。45リットルのザックはやや重い。
黒沢橋 登山口には玄関のようなゲートがあり、ここに登山届けを出す場所がある。その向こうの登山道は白樺と紅葉が見事である。数組の先行者(年配者が多かったので)を追い越しながら進んでいった。紅葉の林道を進むと途中に苗名の滝へ行く笹ヶ峰遊歩道との分岐があり、やがて沢の音が聞こえてくると黒沢橋に出る。黒沢橋は黒沢にかかる橋で紅葉と沢の流れのコントラストが見事である。急な道を登ると十二曲りと書かれた標識に出る。ここで一休みする。天気は晴れてはいるが雲がかかったりして暑くも寒くもなくちょうどいい。
湿原 黒沢池ヒュッテ 十二曲りから急な道を登ると黒沢池と高谷池の分岐に到着する。今日は妙高山に登る予定なので黒沢池ヒュッテ方面に向かう。ここからは、みんな火打山の方に登っていったようでほとんど人がいない。樹林帯の道を下ると妙高山の外輪山の外のとても広い湿原に出た。そのあまりに美しい風景にもう嬉しくなり、顔をほころばせながら紅葉の湿原の写真を撮りまくった。これが山登りの楽しみのひとつである。湿原歩きを十分に堪能すると黒沢池に到着する。そこには天体ドームのような建物である黒沢池ヒュッテが建っている。黒沢池から再び登り始め。妙高山の外輪山である大倉山に登り上げる。そこからは念願の妙高山がついに姿を現した。そこから下り始めると左下に長助池とその周りの登山道を歩く人が小さく見える。妙高山、大倉山どちらの斜面も紅葉が見事である。
長助池 妙高山南峰山頂 長助池の分岐には団体の女性たちが休んでいた。ここで休んでから登ろうと思ったがあまりににぎやかなので少し登ってから休憩をとった。この登りはかなり急でなかなか進まない。分岐には妙高山頂上まで1時間10分と看板に書いてあったが正味そのくらい時間がかかりそうである。(普通は長めに書いてあってそれほどかからないのだが)休み休み登り続け、頂上に到着した。頂上は日曜日だけあっていっぱいの人である。頂上直下で会った人と話をしたがほとんどの人が燕温泉から登ってきているようで、私の登ってきた道は下りの道のようである。風が強いので岩の間に座り、お湯を沸かし、昼食をとる。頂上からの眺めはガスっていてあまり良くない。黒姫山もよく分からないし、火打山方面も霞んでいる。
見事な紅葉 少し岩場を歩くと北峰に着く。将軍地蔵と書かれた神様が祀られている。こちらは人が少ないようである。妙高山から登った道を今度は下った。登りも大変だったが下りも急で滑りやすく大変である。途中ですれ違った人は、ここを登らなくて良かったなどと行っていたが、私はピストンしたのだぞちょっと自慢してしまった。長助池分岐から大倉乗越に登る途中から見た長助池は行きよりも日の当たり方が違うせいかより見事ですばらしい。茶臼山の登る木道は気持ちのいい道で、途中から眺める湿原と大倉山越しの妙高山は見事である。やがて茶臼山の頂上に達するが灌木に囲まれて頂上からの景色は良くない。少し下り始めると火打山や焼山が見えてくる。
高谷池ヒュッテ 天狗の庭 三角形の大きな建物、高谷池ヒュッテに到着した。受付をして、荷物を整理した。まだ時間があったのと明日の天気があやしいと言うことで天狗の庭まで高谷池を巻いて歩き、写真に収めてきた。山小屋では暇で仕方がなかった。やはり一人よりもグループできた方が楽しいのだろうか。5時半からの夕食は、カレーかハヤシライスと思って食べていたら小屋の人はシチューと呼んでいたご飯がばりばりのものを食べた。(1100円)ここは自炊設備が整っているようで、小屋食はやめた方が良かったようだ。8時消灯であったがそれ以前に天気予報を見て、寝てしまった。

高谷池 夜中に激しく雨が降り、風も強く午前1時頃その音で目が覚めた。これは絶望的な天気のようだ。と思いながらまた眠った。4時40分頃隣の人が出かけるために仕度を始めたので目が覚めてしまった。まだランプもついておらず、暗いので布団の中でごろごろしていた。夕べ懐中電灯を点けようとして、電池が切れていることに気が付いたためトイレにも行けないので明るいうちにトイレに十分行っておいた。今朝も明るくなるまで動けないのである。やがて6時になりまずい朝食の牛丼を食べ、はじめて雨具を完全装備して雨の中を火打山へと出かけた。
火打山山頂 出発してすぐに雨は小降りになってきた。雨具はもっと蒸れて暑いかと思っていたが(けっちてゴアテックスでないものを買った)意外と快適である。すぐに天狗の庭に着いたが、昨日の夕方は見えた火打、焼山は雨に煙り全く見えない。湿原は木道が敷き詰めてあり、気持ちのいいところである。湿原を過ぎると沢のような登山道を登り始める。雨が降っているせいでまさに沢である。急な斜面を木道にしたがって登っていくともう早朝から頂上を目指した同じ山小屋に泊まった人々が帰ってきた。ライチョウ平は雷鳥が来るところらしいが平らなところという以外は全く見通しがきかない。
登山道 頂上手前で少し雲が切れて雨が止み晴れるかなと思わせたが、すぐに風が強くなりまた再び雨が強く降り出した。頂上を写真に収め、風の強さに閉口してすぐに頂上を後にした。ここのところ天気には恵まれていないなと思った。雨で洗われた紅葉もきれいであったがやはり天気がいい方が気持ちがいい。残念と思いながらそそくさと下山した。はじめての宿泊登山もいろいろあったがとても楽しく充実したものであった。帰り道ではどんどん天気は回復していた。須坂で田中本家博物館を見物して帰った。群馬は朝から晴れと妻からの電話があり、菅平から鳥井峠を過ぎると青空が一面に広がっていた。もし天気が良ければ斑尾山にも登ろうと思っていたのに。
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