八海山
新潟県南魚沼市 大日岳(1,778m)
【登山日】 2002年 9月21日
【登山コース】
登山口(2合目)[6:40]→清滝小屋[7:20]→千本桧小屋[8:10]→大日岳[8:20]→大日岳下の鞍部[9:10]→登山口[9:20]
今日は先週計画して天気が悪く断念?(単純に疲れ気味で意欲が失せていた)した八海山に行くことにする。朝5時に起きて、いつものように大正橋のセブンイレブンで朝食とお昼を買い、今日は贅沢して関越自動車道に乗ることにする。ほぼ1時間で六日町インターに到着、八海山スキー場の看板を目標に登山口に向かう。登山口は分かりづらく、スキー場の入口に行ってしまったりしばらく迷う。ガイドブックで良く確認すると日大のセミナーハウスから入り、未舗装の道を行くと屏風道と新開道の入口に到着する。
登山道に入るとすぐに川を渡渉する。ここには増水時ようの鉄の渡し籠のようなものが設置されている。ここからはあまり見通しのきかない樹林帯の中を歩く。まあまあの登り道なのだが、ガイドブックにはここは緩いがこの後が急な登り道とある。そんなことはないだろうと高をくくっていたが後で驚いた。樹林帯から川に少し下ると滝の上流にきれいな滝の見える清滝小屋に到着した。ここで一休みとする。東京から仕事で赴任しているという人にあった。八海山にはもう3度目の登山で近辺の山々に出かけているということなので越後駒ヶ岳などの情報を得る。
清滝小屋からは岩稜の尾根のような急な坂道が延々と続き、鎖の着いた場所が20カ所近くある。遠くの景色は靄でかすんでしまっているが関越自動車道やその周りの田園地帯はきれいに見える。ともかく登りはきつく休み休みゆっくりと登りなかなか思うように進まない。厳しい急登なので少し進むと大きく高度が上がるがともかくきつい。また今までに経験したことがないくらい鎖場が多く、また鎖がなければ登るのは難しいと考えられる場所も多い。5合目の出迎え松、6合目の摩利子天は確認できたが屏風岩や硯池はいつの間にか過ぎていたようである。やがて岩稜と鎖場の連続も終わり千本桧小屋が見える灌木と草の尾根に出る。そこを登ると千本桧小屋である。ここが八海山の9合目に当たり、ロープウェイを利用した登山者があふれんばかりにたくさんいた。(屏風道を登ってくるときには清滝小屋で会った人と若者2人組だけだったのに)
地蔵、不動、七曜、白河、釈迦、摩利子天、剣が峰、大日の八ッ峰の順に上り下りを繰り返す。途中は鎖場の連続でかなり厳しい上り下りである。足だけでなく腕がかなり疲れる。また、今日は登山者が多いせいか鎖場で渋滞してしまった。大日岳の頂上で休んでいるときに事件は起こった。これで後はお昼を食べて下りるだけなので、ガイドブックを確認しようとしてザックから取り出したときデジタルカメラがこぼれ、ゆっくりと回転しながら遙か彼方の谷底に落ちていってしまったのである。「まいった」。まあしかしカメラが落ちたのであって、私が落ちたわけではない。カメラが私の代わりに落ちて厄払いしてくれたのだと思うことにしてあきらめた。このカメラは平標で故障したりとトラブル続きのものだった。(家に着くと明日子供の運動会があるとのことで、即新しいのを買った。)下に降りて、ゆっくりと昼食をとる。午前に比べて雲が多くなり、八ッ峰のピークもガスに隠れてしまった。お昼を食べながらカメラのことを考えて、カメラ自体より今日の登った写真が消えてしまったことの方がショックであることに気が付いた。(やはりハードよりソフトなのだろう)下りは危険なところはないとガイドブックにあった。しかし、最初の方に鎖場が数カ所あったし、粘土質でつるつると滑る道が続いたりで下りも結構気を遣った。カメラを失うというアクシデントはあったがまさに修験道の山という初めての体験をして、とても疲れたが面白い山行きだった。
TOP 記録 2002
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