八ヶ岳(天狗岳) 天狗岳
長野県佐久穂町、茅野市
西天狗岳(2,646m)、東天狗岳(2,640m)、箕冠山(2,603m)、根石岳(2,603m)
【登山日】 2002年 9月 5日
【登山コース】
稲子湯[6:30]→しらびそ小屋[7:42]→本沢温泉[8:40]→夏沢峠[9:40]→根石岳[10:21]→東天狗岳[10:49]→西天狗岳[11:27]→[11:41]東天狗岳[12:10]→黒百合ヒュッテ[13:00]→中山峠[13:09]→しらびそ小屋[13:57]→稲子湯[14:45]
前から行ってみたいと思っていた八ヶ岳に行くことにした。天気予報はあまり良くないようだがとりあえず雨は降らないようなので、4:00に家を出た。路面は夜半に降った雨で濡れていた。5:00には松井田妙義インターに着いた。ここから佐久インターまでは上信越道を利用することにした。この間約30分で到着。それから小雨の中を臼田町、八千穂村、小海町と走り松原湖から稲子湯に向かった。稲子湯を通り過ぎ林道を進み、ゲートの前にすでに駐車車両があるのでその横に止め、いざ出発である。
天狗岳とみどり池 雨は上がってこれから天気は回復しそうな雰囲気である。しかし、路面は濡れ、少しガスっている。あまり好きでない林道歩きからスタートである。6:55 林道から登山道への入口林道から登山道に入りやっと山歩きらしくなってきた。八ヶ岳の林は深く以前に登った甲武信岳の林ににている。倒木は苔むしきれいな小川も流れている。登山道にはレールがあり、以前にはトロッコ列車でも走ていたようだ。レールの跡に沿って登山道をどんどん登っていくと林の木々の種類が変わり、しらびそ小屋に出た。7:42−7:45 しらびそ小屋、みどり池1時間と少しでしらびそ小屋のあるみどり池に到着した。一休みし、池の方を見渡すとその向こうに天狗岳の荒々しい山容がみどり池の穏やかさと対称的に見えて見事である。あの姿には登高意欲がそそられる。
本沢温泉の露天風呂 八ヶ岳の樹林 しらびそ小屋から10分も歩くと中山峠と本沢温泉の分岐に着く。今回は本沢温泉から天狗岳に登り、中山峠から下りてくる予定なので左に進んだ。林の中を歩き続け、やや下ると林道に合流しそこから少しで本沢温泉に出る。温泉には大きな建物があり、受付のところではいろいろなものが売っていた。ここで一休みし、噂の露天風呂を見学していくことにする。日本一高いところにある露天風呂と受付に書いてあったところである。反対のまわりのコースならば是非入って行きたいのだが。案内板に沿って行くと河原のふちの白い砂の中の硫黄臭に満ちたところに全くの露天で四角くて小さな風呂がある。誰も入っていない用なのでそばに行って手を入れてみると結構暖かく白濁した温泉である。500円で入れるのだから話の種に入れば良かったか。(ただし、上の方に登山道が通っていて丸見えである。)
夏沢峠 根石岳 本沢温泉から登っていくとやがて夏沢峠に出る。途中に林の間からは、根石岳と天狗岳の鞍部に出る白砂新道が見えた。夏沢峠には小屋が2つありその間を通っていく。一休みしてまわりの景色を眺めるが、硫黄岳方面はガスにおおわれて全く見通しがきかない。反対の箕冠山、根石岳方面はガスがとぎれてきて眺めがよい。太陽も出てきて暑くなってきた。白い砂の道を登り、よく分からないうちに箕冠山の頂上を過ぎ、下っていくと根石岳との鞍部に到着し根石山荘が見える。八が岳は本当に山小屋の多い山だ。そこから少し登り上げると根石岳の頂上に到着する。先ほど鞍部では見えていた西天狗岳が頂上ではガスが出てきて何も見えなくなってしまった。
東天狗岳の頂上 ガスの中を晴れることを願いながら東天狗岳の頂上へとたどり着く。深い霧におおわれてしまった。頂上でご飯を食べていた単独行氏に写真撮影を頼み、一休み。そのうちに女性の2人組が現れ、少しにぎやかになる。荷物をここにデポして西天狗岳へ往復しようとして、初めての体験をした。深い霧の中なんとさっき来た道を鞍部まで戻ってしまった。なんと霧の怖いことか。頂上直下には鉄の緑色の橋があり、さっき渡って来たばかりなのにこちらにも橋があるのかと思い下りって行ってしまった。鞍部に着くのに時間がかかりガイドブックと違うと思い確認して初めて間違っていることに気が付いた。霧の中で方向感覚が狂い、道を間違えたのである。いい経験をしたものだ。(安全な場所で良かった。)間違えたことで20分ほどロスし、やっと西天狗岳に到着した。ガスも濃いので写真を撮り、早々に東に戻った。ここで昼食とする。霧は相変わらず晴れないが、暖かい昼食を取り、家に電話をする。さて下りようとしたとき、硫黄岳方面の霧が一瞬途切れ見事な山並みが見えた。今度はあちらに見えた赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳の方に行こう。
石だらけの下り 中山峠ではなく黒百合ヒュッテ方面に少し遠回りした。途中はごろごろした石だらけで登りの深い林と対称的な鬼押し出しのような景色である。黒百合ヒュッテは大きく、生ビールまである。(八ヶ岳の小屋は皆そんな感じである。今までこんな雰囲気の山にあまり行ったことがないので違和感を感じてしまった。ちょっと観光かし過ぎでは。)しらびそ小屋の手前でカモシカに会った。彼はこちらをにらみ続け微動だにしなかった。怖くなり、1枚写真を撮ってすぐにその場を逃げ出した。長い歩きであったが実に充実していた。八ヶ岳はとても面白い山だ。縦走もしてみたい。南八ヶ岳の方に近々来よう。
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