苗場山 神楽峰あたりからの苗場山
新潟県湯沢町、津南町、長野県栄村 標高 2,145m
【登山日】 2002年 8月14日
【登山コース】
町営駐車場[7:45]→和田小屋[8:05]→下の芝[9:00]→上の芝[9:45]→神楽峰[10:00]→雷清水[10:20]→[11:10]苗場山[11:40]→和田小屋[14:00]→町営駐車場[14:10]
今日は寝坊してしまい予定の時間より1時間遅れでの出発となる。この夏に最低限登ろうとしていた。日光白根山、巻機山、苗場山の最後である苗場山に向けて、6時に自宅を出た。いろいろな忘れ物と準備不足で自動車のガソリンがあまりないことに気づきあわてるが、沼田にセルフの給油施設が6:30頃にもかかわらず開いており事なきを得る。林道のゲートは登山届けを出せば通れるとガイドブックには書いてあったが誰もおらず素通りとなった。林道を延々と登りあげる(途中には案内が親切にでていた)と広い駐車場と建物がありここが和田小屋と思い、駐車して、身支度を整え歩き始める。飯縄山のとき、草露でズボンも靴の中までもびしょびしょになった教訓からスパッツを最初から身につけてスタートした。
登山道 しばらく登ると舗装された道路に出るここを登りあげるとその上にリフトの施設と小屋があった。実はもう少し登り上げたところが和田小屋で、和田小屋付近にも駐車ができるようである。奥までくれば良かったと後悔する。登山道の最初は少しゲレンデを登る。また黒姫山のように長いゲレンデ歩きかと少し不安もよぎったがすぐにゲレンデを離れ、樹林帯に入る。樹林帯の川のように掘れ、粘土質で滑りやすく大きな石のごろごろした登山道を滑らぬように注意しながら登っていった。途中にはいろいろな花が咲いていた。しかし、天気は曇りでガスもでており、頂上湿原の眺めはどうなのか不安である。それに湿度も高く暑い。もう全身の毛穴から汗が噴き出し、着ているものはすべて汗まみれでびしょびしょである。やがて、見通しが開けてくると下の芝に着いた。ここで水分補給をして一休みをする。
笹原と岩場の登山道 神楽峰 下の芝からしばらく進むと完全に樹林帯を抜けて、笹原と岩場の間に木道の敷かれた登山道となる。このあたりで昨日頂上に宿泊したと思われる下山者と多くすれ違う。また、先行していた年配のパーティなども追い越したりして多くの人たちと会う。思っていたより速いペースで小松原湿原の分岐に達した。和田小屋の登山口には登り4時間となっていたが、3時間と少しで登れそうな雰囲気である。この辺から小松原湿原方面を眺めると笹原と低木だけで写真で見た苗場山頂上を思わせるような景色である。先ほど上の芝ですれ違った人の話ではこれから登って下って登れば頂上とのことであるからいよいよ苗場山も後少しのところに近づいてきたようである。しかし天気は前よりも悪くなり辺り一面ガスだらけ本峰はどこやら全く見えない。雨の白砂山を思い出し少しブルーになる。
雷清水 高層湿原 神楽峰から下りきる少し手前に雷清水と呼ばれる水場があった。ここの水は飲みやすいように柄杓がおいてある。早速口してみると冷たくてとてもうまい。今までの疲れをいやすようある。神楽峰と苗場山の鞍部付近は花畑という名が付いており、様々な花がたくさん咲いていた。そこからひたすら急登を登り上げると頂上の高層湿原が突然目の前に現れる。下よりも頂上付近はまだ霧がまいておらず、全体がどうにか見渡せる。風も涼しく爽やかなのだが、全身の汗が冷えてきて少々寒くも感じる。シャツは即乾なのだがズボンとパンツはそうでないので冷えてくると冷たく気持ちが悪い。大汗かきなのだから少々高いが登山用の下着も買おうと思う。
苗場山山頂 湿原を眺めながら木道を進むと山小屋の遊仙閣が見え、その裏が苗場山頂上のようである。標柱の前で記念写真を撮り、木道の広くなっている方に戻り、昼食とする。昼食をとっている間にも天気はどんどん悪くなり、暗くなってきた。少し雨も降ってきたので、早々に頂上を後にして下山した。下山途中に少し雨が降った。その加減か雷清水からは苗場山がくっきりと見えた。雷清水の水をペットボトルに詰めてお土産にして下山した。和田小屋まで降りてくるとやや離れた方向から雷鳴が轟いた。急いで車まで戻り、すべて着替え帰途についた。帰途、苗場スキー場から猿ヶ京までの峠は雷が過ぎた後なのか路面が濡れていた。(一部雨も降っていた。)
TOP 記録 2002
inserted by FC2 system