日光白根山 日光白根山
群馬県片品村、栃木県日光市
白根山(2,577m)、前白根山(2,373m)、五色山(2,379m)、金精山(2,244m)
【登山日】 2002年 7月28日
【登山コース】
菅沼登山口[7:00]→弥陀が池[8:22]→[9:12]日光白根山[9:37]→五色沼避難小屋[10:05]→五色沼[10:16]→前白根山[10:56]→[11:26]五色山[12:00]→国境平[12:18]→金精山 [12:36]→金精峠[13:09]→菅沼登山口[13:49]
今日はこの夏の目標の3山(日光白根山、苗場山、巻機山)の最初の挑戦で、日光白根山に出かけた。朝5時に起きて家を出た。途中トイレに行きたくなり、丸沼高原スキー場のゴンドラ乗り場に寄ろうとしたがまだ開いていなかった。しかしながらゴンドラの始発を待つ人たちが二十数人ぐらいいるのに驚いてしまった。結局、トイレは金精道路途中の茂みの中で隠れて済ました。やがて峠頂上付近の菅沼に到着し、登山道方面に車を入れるとここもすでに二十数台が停まっていた。まあ日曜日の百名山ということで仕方がないのかもしれない。
ゴゼンタチバナ 身支度を整えて出発である。天気もよさそうだし、今年のこの暑い夏には高山の朝はとても気持ちがいい。最初は草原にいろんな花が咲いていて、やがて樹林帯に入り、そして岩の多い急な登りになっていく。結構きつい登りだが途中にはゴゼンタチバナ、マルバダケブキ、カメコウモリなどの花が咲いていて楽しい山歩きである。途中で地元のガイドが案内する年配者の団体が前を登っていた。まあ慌てることもないし、急登だからとしばらく後をついていった。ガイドの方の山野草の話などはとても面白くただで聞いてしまってとても得した気分になった。やがて団体が休息を取ることになったので追い越して先に進んだ。
弥陀が池と日光白根山 尾瀬方面の眺め 1時間と少し登ったところで景色が開け、弥陀が池の畔に出る。正面に日光白根山が大きく聳え、右の斜面にはマルバダケブキがたくさん咲いている。ここから座禅山との鞍部に登って行く。途中には、ハクサンフウロ、オトギリソウ、コバイケイソウなどが咲き実に美しい。急な斜面の登りはきついがどんどん高度を上げ弥陀が池が下のほうに見下ろせるようになる。やがて、大きな岩がある石のガレ場になる。右のほうにはシャクナゲの群落があり、かなりの急登である。浮石や下に落石しないように注意しながらゆっくりと登って行く。日光白根山の外輪山とその外の山々が見えてくる。外輪山はくっきり見えるがその向こうは雲が多くあまり良くは見えない。
日光白根山山頂 山頂の祠 下から見上げたときにはとても遠くて時間が掛かりそうに思えたが1時間弱で頂上に到着した。ゴンドラ利用者はまだ到着していないようで、頂上にいる人十名前後で思ったよりも多くない。しかし、狭い頂上なので写真を取ると丸沼側のピークや祠のほうに移動して休憩した。頂上からは弥陀が池、五色沼もっと外側の丸沼、菅沼も見える。外輪山の前白根山、金精山、五色山は見えるが錫ヶ岳の方面は雲に隠れている。日光白根山は予想していたのとは違って頂上まであっという間に着いてしまった。せっかくなので外輪山を大きくまわることにする。
マルバダケブキ 五色沼避難小屋 日光白根山頂上から南の斜面を下り始めると結構急で滑らぬように注意しながら慎重に降りた。斜面にはハクサンフウロ、オトギリソウなどが咲いているが圧倒的にマルバダケブキが強く一面に咲いていた。やがて本山と外輪山の間に降り着き、五色沼方面への平坦な道を歩くと石垣に囲われた頑丈そうな五色沼避難小屋に着いた。避難小屋前では数人が休憩していた。ここから前白根山へ登れるのだが五色沼もそばで見たかったので真っ直ぐ進んだ。途中で例の登りの団体とすれ違い言葉を交わした。何か勘違いをしているようで私が頂上に行ってきたというとそのスピードに驚いていた。
五色沼 前白根山の頂上 五色沼は神秘的な青い色の水をたたえた美しい湖である。山頂から見えた景色とはまた一味違いきれいだ。地図を確認するとここから避難小屋へ戻らずとも前白根山にいける道があるようなのでそこから登ることにした。この道の途中には水場があり、冷たくておいしい水にありつけた。急な道を登っていくと後ろには、先ほど頂に立った日光白根山が大きく見えてきた。やがて避難小屋からの道と合流する。水場から登ってきた道はあまり歩かれていないようであったがここからは良く歩かれている道のようである。この鞍部には、太陽エネルギー利用の研究施設のようなものが立っていた。樹林が途絶えて、ガレたところをしばらく歩くと前白根山の頂上に着く。頂上の標柱の支えには、周りに石がにある。その上で寝ている団体がいるので良く見ると先ほど避難小屋で見た人たちだった。明らかに私より年配(50〜60才)なのだがスパッツをはき、時間的にかなりの速さで登ってきているようであった。世の中にはすごい人がいっぱいいるもんだ。ここからの日光白根山の眺めは最高である。
金精山山頂 ガレた岩場を稜線伝いに気持ちよく歩くと五色山の頂上に着く。ここから日光湯元方面も望めるのだが外側からガスが吹き上がってきており、あまり良く見えない。内側の日光白根山を眺めながら昼食休憩とする。ここは弥陀が池方面、湯元方面の分岐で、金精山に行くには湯元方面に下りなければならないようである。五色山から樹林帯の中を下ると国境平に着き、ここからまた周りの景色のあまり見えない樹林帯の中を登り金精山に着く。この付近は地面に亀裂が入っているようで危険という看板がたくさんあった。事前の調べではあまり問題がないということで今回は登ってみた。実際に亀裂は確認できたが今の段階では登山者には特に問題はないと思われた。
金精山からの下りの梯子 金精山からの下りは予想外に急で大変であった。途中にはロープや鎖、梯子までついていた。天気も悪くなってきて霧が立ち込めてきた。やがて自動車の音が聞こえてくると金精峠に到着した。金精峠から菅沼まで川のようなところを歩き、菅沼近辺では草や笹がかなり深くとても歩き辛い道であった。あまり歩かれていないのだろうか。今日は、予想よりも楽に歩くことができた。時間的にも早かったので途中の温泉(白根温泉500円)によって帰った。
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