武尊山 武尊山
群馬県みなかみ町、片品村
剣ヶ峰山(2,020m)、武尊山(2,158m)
【登山日】 2002年 5月25日
【登山コース】
裏見滝の駐車場[6:40]→手沢避難小屋分岐[7:10]→武尊沢最後の水場[7:40]→高手新道との合流点 [9:15]→剣ヶ峰山[9:25]→[10:42]武尊山[11:15]→行者ころげ[11:25]→手沢避難小屋[12:10]→登山口 [13:25]
今までに2度(最初は道に迷い、2度目は初雪に阻まれて家の串山で撤退)頂上まで行けずに断念した上州武尊山に挑戦することにした。過去2回は川場野営場から前武尊を通るコースだったが今回はげんなおしに水上町の裏見滝から剣ヶ峰山を経て沖武尊へ行くコースを選んだ。
武尊神社登山口 まだ、7時前だというのに裏見滝の駐車場にはすでに5,6台の自動車がすでに駐車している。私と同じような登山者が2組ほど準備していた。武尊神社の前から林道づたいに登り始めた。林道のゲートはなく、歩いていくと後ろから自動車が入ってきた。20分ほど歩くと林道の終わりとなった。ここにも5,6台の自動車が止まっていた。後で気がつくのだが、この時期は登山者よりも渓流釣りや山菜取りの人たちの方がたくさん山にきているようである。新緑の中を歩くのはなんと気持ちのよいことか。あまりの気持ちよさでオーバーペースにならないように調整しながらいく。2組ほどの先行者を追い越して手沢避難小屋分岐を直進した。このコースを今日選んだのは今のところ私だけのようで先行者はいない。しばらく歩いてから後ろを観察したがどうやら後続者もいなかったようである。
木の根の張った登山道 玉原湖方面の眺望 武尊沢の最後の渡渉点を過ぎると沢を離れて、木の根の張った急登になった。登山道には水たまりのような残雪が目につき始めた。剣ヶ峰山を見上げるとかなり残雪が見えた。やがて、広い残雪に当たり登山道が隠されて分かりづらくなってきた。慎重に道を選び、滑らぬように注意して(しかしアイゼンを使うほどではなさそうだが)息を切らしながら登った。後ろを振り返れば、谷川連峰やその他の県境の山が残雪を残しきれいに見えている。剣ヶ峰山の山頂直下で川場スキー場からの登山道である高手新道と合流する。薄曇り気味の天気もここで少し良くなり日差しが指すようになり暖かい。剣ヶ峰山頂上には1人登山者がいた。挨拶をしても無反応なわりにはこちらの方をちらちらうかがっているちょっと変な人である。この頂上からは、これから登る沖武尊、その横には至仏山、笠ヶ岳そしてその右に谷川連峰、すぐ近くには獅子ヶ鼻山、玉原湖など360°の眺望である。
前武尊からの稜線 谷川岳方面の眺望 稜線づたいの景色のいい、気持ち良い登山道を歩いていく。残雪も少しあるが、シャクナゲも1つ2つ咲いているし、山桜のような花も咲いている。やがて沖武尊に近づき、急登を登りあげると牧場コース、オグナ武尊コースなどとの合流点となる。山頂にはすでに4,5組が休んでいた。登山口付近の林道で追い越した夫婦はもう到着していた。剣ヶ峰山のことを聞かれて言葉を交わした。ふと気がつくとなぜか中高年の夫婦ばかりで単独行は私だけのようである。ここでお昼にしようとお湯を沸かし始めると燃料が終わってしまい残念ながら暖かいラーメンを食べることはできなかった。その後も続々と登山者が登ってくる。やはり人気の山のようである。前武尊方向の稜線をみると残雪の上を歩いてくる人が見える。風も強くなってきて少し雲も出てきたので、山座同定盤で燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、朝日岳、谷川岳、子持山、赤城山、榛名山、皇海山、日光白根山などを確認しながら360°の眺望を楽しみ、下山することにした。
残雪 行者ころげ 沖武尊、藤原武尊を通り、「行者ころげ」と呼ばれる鎖やロープのついた岩場に達する。想像していたよりは楽な場所であった。しかしその下の広く残雪に覆われた場所で、4,5メートル滑り落ちてしまった。滑っても危険な場所ではなかったがちょっと驚いた。雪に覆われたドーム型の手沢避難小屋が登山道の下に見えた。ここまで降りてくる間にも10数人とすれ違い百名山の人気がいかなるものか分かったような気がする。裏見滝駐車場につくと滝見物の観光客やバーベキューをしている人などにぎやかであった。長い山歩きで新緑と残雪の武尊を十分に満喫することができた。
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