袈裟丸山 後袈裟丸山
群馬県みどり市
前袈裟丸山(1,878m)、後袈裟丸山(1,908m)
【登山日】 2002年 5月21日
【登山コース】
塔ノ沢登山口[6:40]→寝釈迦[7:20]→塔ノ沢避難小屋[8:10]→賽の河原 [8:20]→小丸山[9:10]→小丸山避難小屋[9:20]→前袈裟丸山[10:20]→後袈裟丸山[11:00]→[11:30]前袈裟丸山 [12:10]→塔ノ沢登山口[14:40]
ここのところ半日程度の山登りが続いていたので、季節も良くなってきた事もあり休暇を取り、長い距離を歩くことにした。一昨日の浅間隠山でシャクナゲが遅かったので、以前から行って見たいと思っていた袈裟丸山へ出かけた。天気予報では天気は良くなるということであったが草木ダム付近はわずかに青空が見える程度で朝もやに包まれていた。
寝釈迦 相輪塔 今日は長い距離を歩きたいということと袈裟丸山を十分に堪能したいということで塔ノ沢コースを選んだ。登山口の駐車場にはきれいなトイレがあり、トイレットペーパーもあった。とても気持ちのいい使用感でした。塔ノ沢コースという名前のとおり登山口からずっと沢沿いに登っていく。何回か橋を渡り、身体があたたまってきたころ寝釈迦についた。寝釈迦は大きな岩の上に彫られている。この岩の上は眺めもよく、新緑の間から相輪塔も見えた。
塔ノ沢避難小屋 白い花、赤い花 幾度も渡渉を繰り返して、沢沿いに登っていくが踏跡がはっきりしており迷うことはない。やがて長々と続いた沢沿いの道をを離れようとするところに塔ノ沢避難小屋ある。古い避難小屋と最近建てられたと思われる新しい避難小屋があった。新しいほうに入って休憩した、まだ木の香りがしそうなほど新しくきれいで、気持ちいい。(本当にこの山の施設は充実している)周りは新緑に囲まれ、ヤマツツジ、ミツバツツジなど何本かあり、満開である。避難小屋から少し登りあげると弓ノ手新道からの道と合流する賽の河原に出る。広場のようなところにケルンのように積み上げられた石の山がいくつもある。案内板には賽の河原信仰のことなどが書かれていた。賽の河原から先はミツバツツジがたくさんあり、今が最盛期である。白い花赤い花のミツバツツジがあたり一面に咲いている。
小丸山避難小屋 シャクナゲの蕾 小丸山に登りあげるまでの道はここ何日かのプチ梅雨のせいか、沢状態になってぬかるんでいた。小丸山の頂上にはシャクナゲが咲いておりまだ蕾もつけていた。ここからはこれから登る袈裟丸連峰や皇海山などが望め眺めのいいところである。ここまでくる途中少し気になることがあった。私の後ろからかなりのスピ−ドで追ってきていた若者が消えうせていたのである。もしかすると地図にはないが小丸山の巻き道があるのでは?ここには黄色のカマボコ型の避難小屋が設置されていた。向かい側にはトイレも設置されている。ほんとに施設が充実している。
前袈裟丸山山頂 避難小屋からしばらくは緩いアップダウンを繰り返しながら笹原の中を進んでいく。途中にはシャクナゲがたくさんあり大きくて鮮やかな花をいっぱいつけている。浅間隠山の鬱憤が一気に晴らされた。やがて山頂直下の急登となる。脇の谷にはまだ残雪が見える。途中にはロープの張られたところもあるが、ぬれた急登で滑りやすく登りにくい。木の根につかまりながら30分ほど息を切らして登りあげると緩い笹原に出て、すぐに前袈裟丸山の頂上となる。頂上は広く、まだ誰もいなかった。すると後袈裟丸山方向から先ほど消えた若者が現れた。もう後袈裟丸にいってきたのか。巻き道のことを聞こうと思っているうちに通り過ぎてしまった。やはり巻き道はあるのだろうな。しばらく景色を眺めていたが、まだお昼にするにはまだ時間が早いので、後袈裟丸山まで往復してくることにした。
八反張 後袈裟丸山山頂 前袈裟丸山から尾根を下っていくとシャクナゲがたくさんあり、目を楽しませてくれれる。賽の河原あたりでは花が落ちて終わってしまっていたアカヤシオも満開のものがあった。やがて尾根がやせてきて、八反張へと出る。前袈裟丸山の山頂には通行禁止の表示があったのだが両側に鎖がかけられ安全確保がされている。ここからまた後袈裟丸山への急登を登り上げると後袈裟丸山の山頂に着いた。ここも誰もいない。コースの案内板とシャクナゲの花があった。目袈裟丸山の頂上に比べると狭くやや荒れた感じである。弓ノ手新道からは結構たくさんの登山者があったのだが、群界尾根からは誰も登って来ないようである。一休みして再び前袈裟丸山へ戻る。
下りの笹原 後袈裟丸山から戻る途中で犬の泣き声がしていた。そのうち鈴の音が登山道とは垂直なほうからして、首から鈴を下げた犬が現れた。今ごろの時期猟犬でもないしどうしたのだろう。その後前袈裟丸山の頂上でこの謎は解決された。私の大嫌いな犬連れ(山に犬を連れてくるな!)の地元の人らしい爺さんの犬が鹿を追って山に入ってしまったとのことだった。頂上は中年ではなく高年者と思われるパーティが10組ほど居て、いっぱいであった。一時雲の切れ間から太陽も顔を出したのだが頂上で昼食を取ったときには曇り風も強くなり寒くなってしまった。しかし、頂上で赤城方面の景色を眺めながら、もう最後となった山桜の下で食べる昼食は最高だった。十分に休養を取り下山した。気になっていた小丸山の巻き道も小丸山避難小屋の先にはっきりとした踏跡が続いていたので確認して通ってみた。また、登ってくるときに行かなかった相輪塔の下へも行ってみた。疲れたが充実した山歩きだった。
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